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気ままな読書日記 ルポ・エッセイ

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カテゴリ / ルポ・エッセイ
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記事一覧

【気ままな読書日記】かわたまさなおコレクション 世界のシンデレラ

かわた先生はギネス世界記録に認定されたシンデレラ・コレクターで、アンティーク絵本を中心に、バレエやオペラのポスター、楽譜、映画フィルム、静物、ポストカードなど、1000点以上のシンデレラ・コレクションを所有。この本で紹介されているのはそのコレクションの一部のようだ。 シンデレラの歴史はかなり古く、最古の物語は古代エジプトの『ロドビスの靴』(とされている)。 ロドビスは攫われ売られて娼婦になる。高級娼婦として働いていた時にとあるお金持ちに身受けされ、その後ファンタジックな奇跡

【気ままな読書日記】Audible どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる

タイトル詳細を開くなり飛び込んできた『体にいいものよりラーメン週5』のパワーワード。 ええ、怖っ。そんなんしてたら不摂生が祟ってどないなコトになりますやら。さすがに週5は食べすぎでは?? 思わずつられて▶️に指が伸びた。 だって気になる。聴いてみるほかはない。 で、その結果がどーだったかというとこれは・・・・ 先生は「キミはどう生き、どう死にたいか」と問うていらっしゃるのです。 過剰な恐れに飲み込まれずちゃんと今を生きてるか。死や不健康を回避するためだけの無味乾燥な

【気ままな読書日記】Audible 禁足霊園 ハニトラ梅木 怪奇蒐集者(コレクター)

怖い。 112/200

【気ままな読書日記】Audible 相場師一代

是川銀蔵先生は実践と学びの人。 先生のモットーは徹底的な研究と分析。 だけどそれだけじゃなくて、先生は超叩き上げバリバリの起業家でもある。学術的な理論と実践経験の抱き合わせ、ってのが先生最大の強みっぽし。 当時、百発百中謎のチート現る!と噂になって界隈を大きく賑わせていたそーですが、そりゃあそんな人とまともに渡り合える人は少なかろう。所謂一般投資家さんたちを眺めて「新聞が先生程度」とクスリされておられますが、ふつーはだいたいそうなんですよ、先生っ。 理論とリアルの両方を統

【気ままな読書日記】賢治と「星」を見る

そういえば、昔のアニメ版はなぜねこだったのだろう。 気になって検索してみたところ、こちらがヒット。記事を読みつつ「たしかに・・・」と深く頷く。 自分は文字の銀河鉄道をきちんと読んだことがあっただろうか。 改めて考えてみるも覚えがない。 昔からこういう読み物があまり得意じゃなかったから、 『カムパネルラ、じつはしんでた(但しご遺体はあがらず)』 と脳内にメモして終わりにしてた可能性が高い。 謎と犯人さえわかれば満足。その後は読むのがめんどくさくなり、結局読まずに終わるのであ

【気ままな読書日記】Audible 今日も小原台で叫んでいます 残されたジャングル、防衛大学校

始まった瞬間からもう面白い、熱きますらおたちの日々(※乙女もいらっしゃいます)。 ぱやぱや先生による防大生のタイプ分類 1.英雄タイプ 2.溢れる愛国心タイプ 3.航空機のパイロット志望 4.地方の進学校出身者 5.親が現職の自衛官(カンピン) 6.苦学生タイプ 7.自衛隊生徒(自衛隊の高校バージョン)からの進学組 8.型破りタイプ だいたいこのどれかに分類できるのだとか。 個性的な方が多そうな印象(^^) 防大生の生活って過酷過多異世界戦前風味。 絶対に入りたくない

【気ままな読書日記】Audible イラク水滸伝(第28回植村直己冒険賞受賞作品)

こんなに面白い旅行記はなかなかないと思う! Audible1.5倍速で聴いても12時間以上かかるボリュームなのですが、途中で一度も飽きたりしなかった。 星5つ! ⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️ アフワールには古くから水の民(自称シュメール人の末裔)が暮らしている。加えてそこは『戦争に負けた者や迫害されたマイノリティ、山賊や犯罪者など』が逃げ込んでくる場所でもあるらしい(タイトルに『水滸伝』とつくのはこのため)。 バッタ先生のアフリカ記を読んだ時もそうだったのだけど、どうも向こうの

【気ままな読書日記】Audible 給食の謎 日本人の食生活の礎を探る

いちばん興味深かったのは『給食の歴史』ゾーン。 日本初の給食は、明治22年山形県鶴岡町(現鶴岡市)の大督寺というお寺の中に建てられた小学校で始まったのだそう。貧しい子供たちのために週6日、お坊様たちが無料で食事を出してくださるようになったのがそれ。 献立は、おにぎり、塩じゃけ、菜の花の漬物。 うわー、おいしそう。私ならお昼これだけでいい。 現代の基準からしてみれば品数は少ないし栄養だって足りてないのだろうけど、そこはそれ、時代の限界ってもんです。だって明治の話だ。 はじま

【気ままな読書日記】Audible バッタを倒しにアフリカへ / 朧月 #シロクマ文芸部

朧月とは無縁のワイルドな本を読んでおります。 それがこちら。『バッタを倒しにアフリカへ』。 バッタを愛しバッタに愛された男・前野博士による科学冒険ノンフィクション。inモーリタニア。 日本での発生は稀なようですが、世界には凄まじい蝗害を被る地域があるんですね。ハムナプトラの頃の話かと思ってましたが現在進行形でした。無知でごめんなさい。 この本、オーディブルで標準再生すると9時間以上かかるんですが、聴き始めると一瞬です。 アフリカ入りして早々、バッタ不在という不運に見舞

【気ままな読書日記】Audible つんつんブラザーズ 怒りと謝罪について考える

森博嗣先生とはだれ? 調べてみたら『すべてがFになる』の先生だった。読んだことはないのですが。 つんつんブラザーズはエッセイ集。 経験豊かなかしこい先輩によって綴られる、ためになるエッセイ。 その中からひとつ、一部を抜粋。 こういうの読むと私はすぐに対毒親目線へシフトしてしまうのですが・・・・ 毒親許すかどうか問題。「許す派」「許さない派」それぞれに立場お考えがあると思いますが、私の場合は許さない派。 なぜかといったら親が絶対に謝ってこないからだ。謝罪なくして許しなし

【気ままな読書日記】Audible 眠れないほどおもしろい吾妻鏡

なるほどなるほど。たしかにこれは将軍記だ。 淡々と歴史が語られてゆくのを「ふう~~ん」と耳読。 『鎌倉殿の13人』とか観てたらよかったんだろうけど、大河ドラマは観ない派である(^^ゞ 興味をひかれて『御成敗式目』をAmazon検索してみるとーーー 嘘っっ。あるの!? 著者の欄は北条泰時! 念のため名前をクリックしてみるが、やっぱり著作はこれ1冊だった(^^) お値打ち110円なので、さっそくkindleで購入。わくわくとページをめくってみれば、シミだらけの茶色い紙面に漢

【気ままな読書日記】踊る町工場

株式会社能作は、1916(大正5)年創業の鋳物メーカー。 錫製の曲がる籠は私でも見たことがあり、「そうかアレを作ってる会社か!」と。 からの 奇跡の大逆転の事例とその秘訣が綴られているので、ガッツリ商売されてる方には響くモノが沢山あるのではないか。 職人のプライドを取り戻し、廃れかけた伝統産業の息を吹き返す。 文字にしてしまえばたったの2行だけれど、これがどれほど大変なことか。 人を惹きつけ、揺さぶり、動かすモトとなるものって何だろう。 って考えたら、やっぱり・・・・

【気ままな読書日記】カルピスをつくった男

カルピスといえば娘の大好物。 そして長澤まさみさんと『火垂るの墓』。 ーーーくううっっ(泣) この映画だけは二度と観ないと決めている。 カルピスのルーツはなんとモンゴル!  知らなかった〜〜。 23歳。若き三島青年は中国大陸に渡り、北京東文学社の教師を経たのち友人と一緒に大陸で事業を興す。軍馬(日露戦争のための)を仕入れるためにモンゴルへ向かった三島青年は、そこで酸乳に出会った。 酸乳は人を健康にする。 その効果を確信した三島青年は、帰国後、乳酸食品の開発に没頭。カルピ