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男の子と大きな石 A Boy and a Rock

ある晴れた日、男の子は、一人で散歩へ出かけた。

男の子は、森に入って歩いた。
たくさんの鳥がないていた。

森を抜けると、広い草原が広がっていた。

草原を歩いていると、男の子は、大きな石を見つけた。
その大きな石は、色とりどりの、きれいなしま模様をしていた。

男の子は、大きな石をじっと見ていた。

この石を家に持って帰ろう、と男の子は思った。
お父さんとお母さんも、喜ぶにちがいない。

大きな石は、ずっしりと重たかった。
男の子が両手で持って、やっと歩けるくらいの重さだった。

男の子は、少し歩いては石を置いて休み、また石を持ち上げては歩いた。

そうするうちに、日が傾いてきた。
もうすぐ森は暗くなる、もう森は通れない、と男の子は思った。

森を通らずに帰るには、小川を越えていくしかない。
男の子は、少し歩いては石を置いて休み、また石を持ち上げては歩き、やっとのことで小川のそばまでやってきた。

小川を見ながら、男の子は思った。
この重たい石を持ちながら、小川を跳び越えることはできない。
かといって、石を置いて小川を跳び越えると、小川の向こうから石を持ち上げることはできない。

男の子は、がっかりした気持ちで、大きな石を小川の岸に置いた。
へとへとになった男の子は、そこに座り込んだ。

小川の岸にある大きな石は、とても美しく見えた。
水と石が、夕日の光の中できらきらしていた。

それを眺めているうちに、男の子は、満たされた気持ちになっていった。

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