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Figmaに代わる?コラボレーションデザインツール「Pixso」の紹介

デジタルプロダクトをデザインする皆さんは、Figma、AdobeXD、Sketchなどのデザインツールを用いていることかと思います。

最近ではまさかのFigmaをAdobeが買収、というセンセーショナルなニュースもありました(本記事執筆中にニュースが発表され、マジで驚きましたw)。

そんな中、2021年にアジアで「Pixso」というUIデザインのためのコラボレーションデザインツールが生まれたそうです。

Pixsoとは?

簡単に言うと、Figmaのようにブラウザで使えるUIデザインツールです。
特徴としては「無料」で使えることと、Figma/XD/Sketchを代替できる十分な機能を搭載していることです。
Pixsoの製品サイト

製品サイトもヌルヌル動いててイケてる感ある

Figma、Sketchとの違いはあるのか?

気になるのは、今主流のツールと何がどう違うのか、という点だと思います。
ハッキリと言ってしまえば、主な機能やUIはFigmaやSketchとほぼ同等です。そもそもFigmaとSketchでさえ比較するとほとんど機能差やUI差は無く、UIデザインツールは学習コストの短縮という意味でいかに慣用的であるかを追求することになるのでしょう。

Auto Layout、あります

FigmaではAuto Layout、SketchではSmart Layoutと呼ばれる機能ですが、しっかりと搭載されています。コンポーネント管理やリサイズの効率化、レイアウトロジックの可視化として欠かせない機能です。

ちなみにFigmaとSketchのレイアウト機能には少し差があって、強み弱みがあるのが結構面白いです。
例:SketchではSymbol(Componentのこと)にMinimum Widthが設定できる
例:FigmaではPaddingを細かく設定できる
意図的に差別化を図っているのかな。
(PixsoはFigmaのAuto Layoutに近いです)

「自動レイアウト」とローカライズされてますねぇ

Component Variants、あります

バリアントもできます。Figmaの2022年のアップデートであった強力なComponent Propertyには及びませんが、コンポーネントのバリエーションを管理できるだけでもかなり使えます。

初めて絵文字を含んだボタンをつくりました

他の代表的な機能

  • プロトタイピング機能

  • リソースコミュニティ

  • Web上のプロジェクト共有

  • コメント機能

  • コンポーネントのチームリソースライブラリとしての管理

  • エクスポート、インスペクト、コード化

色々あるみたい

というか、無料なので触ってみるのが一番です。編集画面のリンクはこちらです。どうぞ。


無料で作成できるコラボレーションファイル数が無制限

これが実質一番の違いではないでしょうか。なぜか無料みたいです、Pixso。
強力な競合に対するマーケティング上の戦術なのかもしれませんが、とにかく無料ということは個人でデザインワークをする方や学生さんには特にありがたいのではないでしょうか。

有料プランももちろんあるのですが、こちらはこれから充実していく流れのようです。

細かいけど便利だと感じたところ

レイヤー名の検索ができる

レイヤー名の検索が標準機能として搭載されています。Figmaでは同等の行為をするにはPluginが必要だと思います。ちなみにSketchはレイヤー名検索ができます。
あったらいいな系機能なので各社のスタンスが出ていて面白いです。

レイヤー名検索のためにレイヤー名を綺麗にする的なところある

ベクター処理が強力

ベクター処理において、Figmaよりできることが多いようです。
グラフィック制作がFigmaとIllustratorの中間のような感覚で可能かもしれません(FigmaがAdobeに買収されたことでUIデザインツールに備わるグラフィック制作能力も今後の動向が気になるところですね)。

なんの意味もないオブジェクトを生成している

ページをフォルダ管理できる

なにげに便利かも?
大きなプロダクトのアートボードを構造的に管理したい場合、1ファイルに複数プロジェクトを管理したい場合など柔軟に活用できそうですね。

基本的に「階層化」は人類大好きですからね

最後に

本記事は、株式会社ピクソーさんからの依頼によりPR記事として執筆しました。UIデザイナーとしてデザインツールについての発信は自分のためにもなるなと思い、初のPR記事を書くことに。最後まで読んでいただいてありがとうございます。

気になる点としては、ブラウザで動作する際にまだ少し重く感じるケースがあります。また、日本語にローカライズ対応されているもののまだまだ翻訳が怪しかったりと、これからに期待するところはあります。

ただ、無料で無制限に使えることが何よりの強みでしょうし、これからのUIデザインツールのさらなる競争により各社の切磋琢磨が楽しみなところであります。


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