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Smart相談室が広めたいコーチング文化って何?〜前編|コーチングとは?〜

 今回はSmart相談室の利用者の20%以上がコーチングサービスを活用されていることに注目して、コーチングカテゴリーのサービス開発の責任者であるイレイさんにお話を聞いてみました。以下、その内容を記事化しています。

まずは、前編ということでコーチングとは?について。後日公開する後編では、メンバー向けの使い方について、をメインに話してくれました。

聞き手は、藤田に加えて、2024年2月にご入社された事業推進グループの佐々木さんです。

Smart相談室におけるコーチングサービスの利用状況

Smart相談室プレスリリースから抜粋

相談者さまのペインに対応する形でスタートしたコーチングサービス

(藤田)コーチングサービスってめちゃくちゃ使われてますが、目論見通りなんですか?

(イレイさん)目論見通りですね。なるべくしてなっているという所感です。
 Smart相談室のこれまでの歴史から紐解くと、「メンタル不調になる前に」使ってもらいたいという思いから事業が始まり、その際から手法として「カウンセリング」だけではなく「コーチング」も受けられるサービスとして提供はしていました。

事業を進めていく中で利用者さまの状態として

・メンタル的には元気な方
・目標を達成したいと思っている方

といったように、いわゆる「メンタルヘルスケア」目的ではないコーチング利用のケースが割合として増えてきました。

 現在では、コンビニで目にするような商品を作られている企業さまでも導入していただいており、メンタルケア文脈での導入事例としてははありがたいことに急速に増えてきております。

そのような中でメンタルヘルスケア文脈ではなく、「生産性の向上」や「人材育成」の観点でコーチングのみの利用はできないか?というお問い合わせが増えてきました。

求めていただいているのであればプランを作ろうという事で、昨年コーチング単体で利用できるプランをリリースするに至りました。

つまり、「コーチング」ありきでスタートしたサービスではなく、利用者さまのペインに対応する形でサービスの提供をしています。ペインに対応する形ですので、それは使われますし、喜ばれますよね。そういう意味で目論見通りです。

 Smart相談室は創業初期からプロダクトアウトではなくマーケットインの観点で事業開発を行っており、今後も大事にしていきたい考え方です。

(藤田)何でも相談してイイ、調子が悪くなくても相談してイイ、利用者さまの体験の向上をモットーにしているSmart相談室ならではの展開ですね。

(イレイさん)おっしゃる通りですね。今回のnoteはコーチングの話ですが、今後も新しいサービスを展開していく予定です。何でも相談してイイ、調子が悪くなくても相談してイイ、という働く方々を思う気持ちはこれからも変わらないサービス設計の思想だと思います。

↓コーチングサービスについての詳細はこちらから

コーチングとカウンセリングを使い分けできることがポイント

(藤田)コーチングでカウンセリングとは別のペインを解消するということですが、コーチングとカウンセリングって違うんですか?

(イレイさん)違いますね。適している相談者さまの状態が違うんです。相談者さま目線で言うと、ご自身の状況に合わせて、コーチングとカウンセリングを使い分けた方が良いと考えています。
一方で、藤田さん、コーチングとカウンセリング使い分けることできますか?

(藤田)・・・。いや、そもそもよくわかんない。

(イレイさん)そうですよね。私も即時判断するは難しいと思います。Smart相談室では、相談者さまがご自身で相談したい内容などを選択すると、コーチングやカウンセリングを選ぶことができる状態を提供しているんです。そうすることで、Smart相談室が実現したい「働く人のいろんなモヤモヤを解決する」ことができるようになると考えています。

(藤田)選択するっていう部分、勝手なイメージですが、カウンセリングが調子が悪い人、コーチングは頑張りたい人、みたいな感じの切り分けなのかなっていうふうに想像したんですけども、それであっていますか?

(イレイさん)おっしゃっていただいている通りでイメージで大枠あっています。相談者さまのバイオリズムで表現すると、少し調子が悪くなってる方にはカウンセリングから使ってほしいですね。その後、気持ちが落ち着いて来たらコーチングを使ってほしいです。

「今、どの状態にいるか」っていうところが相談者さまによって違うので、やっぱり、使い分けができることプロダクトになっているかがポイントだと思っています。

「コーチング」を求める大企業、スタートアップ企業

(藤田)すごく共感したんですが、企業の人事・労務担当者さまのその内容についての反応は、どんな感じなんですか?

(イレイさん)人事・労務担当者さんは、カウンセリングとコーチングを使い分けた方が良いということを理解されているケースが多いです。その上で、コーチングに対する興味関心は高いように思います。

(藤田)興味を持っていただける企業の傾向のようなものはありますか?

(イレイさん)あります。

・いわゆる大企業の企業さま
・スタートアップの企業さま

からのお問い合わせが多いです。背景を個別に説明しますね。

Smart相談室を活用いただくと、コーチングが受けやすくなる理由

(イレイさん)大企業さまは、人事機能の中に人事、人材開発、労務、最近ですとウェルビーイング推進室やDI推進室など、文脈、機能などで組織が細分化されてるんですね。

その中でコーチングに興味を持たれるのは、労務以外の部署の方ですね。社員のメンタルケアの文脈ではなく、人材開発、育成、マネジメント、キャリア支援の文脈でお問い合わせをいただきます。

1つの企業さまで、複数の部署から別々にお問い合わせをいただくことも多々ありますし、部署間で引き継ぎや合同でMTGなんてこともあります。

結果として、カウンセリングから検討をスタートする部署とコーチングからスタートする部署がそれぞれ検討して、別々にサービス利用が始まり最後は一緒になることが多いですね。

(藤田)個人的な感覚ですが、人材開発や育成の観点から考えると、既にもっとコーチングが使われていても良いように思うんですが、いかがですか?

(イレイさん)そうですね。私もコーチングの良さを知っているので、藤田さんと同じように思うんですが、実際は2つの点が理由で十分にコーチングサービスが浸透していないように思います。

1点目は、そもそもコーチングを知らない・・・。

Smart相談室で働いていると普通にコーチングを受けることができますし、会話の中でもコーチングに関してのトピックが出てきます。実際に藤田さんがメンバーにコーチングを提供したりしてコーチングが日常に入り込んでますよね。でも、まだまだ一般的ではないと思います。この部分はSmart相談室が啓蒙役になってどんどんコーチングの価値を広めて行きたいです。

2点目が、費用ですね。

一般的にコーチングって高い、と思われていらっしゃる方が多く、実際に全社員に提供する目的で見積もると大きな金額になることが多いです。

人材開発、研修の予算としては額面だけ見るとかなり大規模です。費用対効果を見るとペイできる気はするのですが、検討のプロセスで、財源を集中させて投下した方が良いのではないかという検証が入り、着地としてはマネジメント向けや、次世代リーダー向けなど、全員への導入には至らない、というのが一般的だと思います。

そのような場合、全員に対して集団研修することが代替案になるのですが、コーチングと集団研修ではそもそも効果や目的が違うんですよね。

一方で管理部門の方からすると組織課題に対して、何かをしなければならない状況だと思うので、そのようなことが起こっているんだと、お客さまと話をしていて思います。課題に対する打ち手がずれている。組織あるあるですね。

 話が逸れてしまいましたが、このようにコーチングサービスの導入が進まない理由の一つにコストネックが含まれている為、我々Smart相談室のコストは一般的なコーチングサービスに比べて割安に設計しており、全社員向けに導入しやすい設計になっていることから、大企業さまからのお問い合わせが増えています。

メンタルケア=疲れている?

(藤田)スタートアップの方は、どうですか?大企業とは問い合わせ背景は違いますか?

(イレイさん)少し違います。前提として、スタートアップの企業さまは、社員や人材が大切だってことは非常に理解されています。経営層も社員のモチベーションや生産性をすごく気にされていて、事業の成長に密接に紐付いていると考えられています。その上で、Smart相談室を四角紙面に活用すると、

・会社としてメンタルケアをするよ
・社員のメンタルが重要だと思っているよ
・最近、社員が疲れているよ

と社員に思わせてしまうんじゃないかと心配されるんですね。社員はそれはそれで嬉しいと思うんですが。

(藤田)メンタルケアをしていることが悪いブランディングになるということですかね。

(イレイさん)そうなんです。でも、必要性は感じているんですね。なので、Smart相談室を「コーチングサービス」としてまずは導入したい、という話になるんです。

なので、多くのスタートアップ企業さまは、まずはコーチングのプランから、つまり「ポジティブに相談ができる窓口」から始めて、メンタルケアに広げていっています。その過程でキャリアカウンセリングも社員の方が受けるようになったりして、非常に良い循環ができあがっています。

実際に、スタートアップで働くってストレスもあるし、気分の浮き沈みもあるし、メンタルケアって大切ですからね。

後編では、マネジメントをする立場であるイレイさん、そしてチームのメンバーが具体的にどのような活用をし、どういった効果を感じ成果を得ているのかをお伝えします。ぜひ、お楽しみに!


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