ソウ

1979生、精神科user、ゲイ。 関連するキーワード: 不登校/ひきこもり/塾講師…

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1979生、精神科user、ゲイ。 関連するキーワード: 不登校/ひきこもり/塾講師/LGBTQ/独身/メンタルヘルス/PSW/精神障害/持続性抑うつ障害/嘔吐恐怖症/ピアサポート/当事者会/複合マイノリティ/ポルケ/あいりき/ ※ここで掲載する文章はいずれも個人の見解です。

最近の記事

【最終回】自分の歴史を音楽と振り返る(17ー3)B‘z「Brotherhood」

さあ困った。自分の歴史を音楽と共にこれまで振り返ってきて、最後に自分の人生に影響を与えた曲を3つ紹介するというところまで来て、今回が最後の3曲目。B‘zなのは間違い無いのだが、どれも思い入れが深すぎて、なかなか1つに絞り切れなかった。その中であえて1曲をどうにか選出した。 B‘z「Brotherhood」 1999年リリースのAL「Brotherhood」タイトル曲。この年に開催されたライブツアー「B'z LIVE-GYM '99 "Brotherhood"」の最終日で自

    • 自分の歴史を音楽と振り返る(17ー2)ZARD「負けないで」

      私の人生でこの3曲を挙げるとするなら、2曲目はZARD「負けないで」だ。1993年1月リリースで初登場2位だがのち1位になり、165万枚の大ヒットに。当時はBeingのアーティストがCDチャートを席巻しており、同時期にはWANDS「時の扉」B'z「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」T-BOLAN「Bye For Now」大黒摩季「チョット」DEEN「このまま君だけを奪い去りたい」などがランクインしており、当時中1の私もよく聴いていた。 この曲はドラマ「白鳥麗子で

      • 自分の歴史を音楽と振り返る(17ー1)TWICE「Feel Special」

        自分のこれまでの半生を振り返ってみるという企画を始めて17回。そこに私らしさを加えるため音楽を添えながら毎回書いてきた。そしてもうすぐ無事に最後を迎えられそうだ。今回から最後3回は、集大成として、私の人生の支えになった曲を挙げてみたい。 TWICE「Feel Special」 2019年に発表されたTWICEの「Feel Special」は以前ここで紹介したが、自分の人生でどうしても外せないので少し違う角度から再度紹介したい。 歌詞について。1番冒頭の歌い出しはこうだ。

        • 自助会と私〜自分の歴史を音楽と振り返る(16)

          これまでに語ってきた通り、私には「精神疾患」「性的マイノリティ」ということにより生きづらさを感じ、その結果小学校の時に思い描いていたような、仕事をして給料を稼いで結婚して子供と幸せに暮らすような人生を送ることは無くなった。しかし、そんな私が今もこうして生きているのには、いくつかの自助会との出会いがある。今回はそのことを改めて語ってみたい。 そして音楽は、そんな話題に合いそうな曲をセレクトした。 私が思う自助会の特徴と効果 私はこれまで、精神障害のある人の集まり、LGBTQ

        【最終回】自分の歴史を音楽と振り返る(17ー3)B‘z「Brotherhood」

          精神疾患×LGBTQ×あいりき 〜自分の歴史を音楽と振り返る(15)2022

          私はゲイであり、気分変調症と診断されて20年ほど経っている。そんな私も、恋愛にハマったり、傷付いたり、もがいたりしてきた。そんな私もさまざまな経験、特に「あいりき」に携わることで変化した今の視点で、「精神疾患×LGBTQ×愛」との重なりに思うところを記しておきたいと思う。また、音楽の付け合わせとして「老い」をテーマにした曲を挙げてみる。 ゲイの世界とルッキズム 若い頃、自分にとって出会いのきっかけになったのは、ダイヤルQ2やゲイ情報誌の掲示板や文通で、それはやがてインター

          精神疾患×LGBTQ×あいりき 〜自分の歴史を音楽と振り返る(15)2022

          自分の歴史を音楽と振り返る(14)2019〜レインボーパレードを歩く

          話が多少前後するが、2019年、東京レインボーパレードに初めて参加した。緊張と熱気で通り過ぎたその時のことを回顧してみたい。 渋谷の街を歩いて〜TRPへ初参加〜 毎年4月下旬からの2週間をプライドウィークと称する虹色のお祭りをご存知だろうか。そのの目玉である「東京レインボーパレード(TRP)」に初めて参加したのは、当時LGBTQ×精神疾患・発達障害の自助会の運営をしていたことが縁で、LGBTQの活動をされている方と知り合いになったことがきっかけだ。それまでは、正直TRPな

          自分の歴史を音楽と振り返る(14)2019〜レインボーパレードを歩く

          自分の歴史を音楽と振り返る(13)2020−22 不登校・ひきこもり経験者として活動する

          コロナ禍真っ只中だったこの頃。音楽シーンでは数々のライブが中止・延期になっていた。個人的には家に籠るようになった分、YouTubeで新たな音楽に出会うことができたとも言える。この頃の自分は、LGBTQ×精神疾患の自助会の運営から遠ざかるを得なかった頃で、孤独感を深めていた。しかし、自分の不登校やひきこもりの経験が、ある活動へと自分を導いていく。今回はそれを紹介したい。 不登校・ひきこもり経験者としての活動 この頃、ご縁があって、不登校・ひきこもり専門の相談機関「ヒューマン

          自分の歴史を音楽と振り返る(13)2020−22 不登校・ひきこもり経験者として活動する

          自分の歴史を音楽と振り返る(12)2016-20 〜複合マイノリティ自助会との出会い

          自分の歴史を音楽と振り返るこのシリーズ、自分でもいつまで続くんだと思いながら書いていたが、ようやく現在の自分が見えてきた。 さて、音楽シーンでは2016年にSMAPやKARAの解散、PPAPの大流行があった。安室奈美恵の引退は2018年、ジャニー氏の死去もあった。この頃の自分は精神保健福祉士の実習で受けた心の傷によりひどいうつ状態だった。そこから変わるきっかけになったことは何だったのか。 (精神障害×LGBTQ)自助会との出会い 精神保健福祉士の資格を取得することはできた

          自分の歴史を音楽と振り返る(12)2016-20 〜複合マイノリティ自助会との出会い

          自分の歴史を音楽と振り返る(11)2012-16 〜精神保健福祉士の実習での出来事

          AKBグループの台頭やアナと雪の女王の公開、ゴーストライター騒動があったこの頃。その一方で、私は音楽ランキングから興味を失っていった。この頃の私はパワハラにより努めていた学習塾を辞め、うつ状態で療養。そこから精神保健福祉士を目指すことに。その実習でズタボロになる。 ※赤裸々に書きました。今回は割と長く重めです。読む際はお気をつけください。 精神保健福祉士の専門学校へ入学 少女時代「DIVINE」 正社員での就職という希望がパワハラという形で粉々に砕け散った。その思いがう

          自分の歴史を音楽と振り返る(11)2012-16 〜精神保健福祉士の実習での出来事

          自分の歴史を音楽と振り返る⑩2008ー12 〜パワハラとうつと退職

          この頃の音楽シーンはAKBとジャニーズの最盛期と言えるだろうか。個人的には、B'zのギタリスト松本孝弘がグラミー賞を受賞したこと(2010年)や、東方神起をはじめとするK-POPの台頭が大きい。この頃の自分は、正社員として学習塾に就職し、パラハラに遭い追い込まれた時期でもある。そのことを中心に当時の自分を振り返ってみる。 パワハラと運命の出会い 東方神起「Share The World」 少女時代「Genie」 KARA「ジャンピン」 大学を卒業しても塾講師のアルバイトで

          自分の歴史を音楽と振り返る⑩2008ー12 〜パワハラとうつと退職

          初めての精神科とミスチルとZARD|自分の歴史を音楽と振り返る⑨2007−08

          2007年にZARDの坂井泉水が亡くなった。大ファンだった自分はそのニュースを現実のものと受け入れるまで時間がかかった。そんな自分、大学を6年かけて卒業したがうつ病のため就活できず、フリーターのまま過ごす日々。その頃に初めて精神科クリニックへ行くことになった。その頃の話を当時の音楽と振り返ってみる。 初めての精神科、そして初めての薬 Mr.Children「しるし」 大学1年の時から通っていた学生相談室。そこのカウンセラーに、精神科クリニックに行ってはどうかと提案された。

          初めての精神科とミスチルとZARD|自分の歴史を音楽と振り返る⑨2007−08

          留年と一人暮らし〜自分の歴史を音楽と振り返る⑧2004-06

          シングルでミリオンセラーが出なくなってきたのがこの頃。平井堅、ORANGE RANGEやケツメイシ、倖田來未などがチャートを席捲した。レミオロメン「粉雪」もこの頃。「1リットルの涙」は特にハマったなあ。そんな当時、自分の世代は就活氷河期だった。すでにメンタルボロボロな自分の就活はどうだったか。そんなことを振り返ってみる。 留年と就活  平原綾香「Jupiter」 大学を不登校になったのが大学1年の頃。休学とも退学ともならず(というよりそんな手続きをする体力がなかった)当然

          留年と一人暮らし〜自分の歴史を音楽と振り返る⑧2004-06

          ゲイ同士の初めての出会いにCocco〜自分の歴史を音楽と振り返る⑦2001−03

          音楽シーンでは、SMAP「世界で一つだけの花」の特大ヒット、CHEMISTRYや平井堅、ゆずの活躍、中島みゆき「地上の星」のロングヒット、女子十二楽坊やおさかな天国のヒットもあった。倉木麻衣や愛内里菜の活躍もこの頃。t.A.T.u.の騒動もあった。個人的にはMDをフル活用。TSUTAYAでCDを借りてMDに落とすということを延々と繰り返していた。この頃に、自分以外のゲイの人と初めて出会うようになる。 同じゲイの人との初めての出会い 世の中がPHSで賑わっていた頃。当時は出

          ゲイ同士の初めての出会いにCocco〜自分の歴史を音楽と振り返る⑦2001−03

          カウンセリングと施設と教えるということ|自分の歴史を音楽と振り返る⑥1999−2000

          1998年の音楽シーンは、宇多田ヒカルや浜崎あゆみなどの女性アーティストの台頭、GLAYやラルクの全盛期、槇原敬之の逮捕、サザン「TSUNAMI」やだんご三兄弟のヒットがあった。そのころ自分は大学に入学したが、嘔吐恐怖症のため飲み会が怖く、周りに打ち明けることもできずに孤独に。また自身がゲイであることに絶望していた。そんな中自分はどんなふうに生きていたのか。音楽と共に振り返ってみる。 カウンセリングと施設入所  小松未歩「I 〜誰か…」 ゲイである自分は、結婚ができない。

          カウンセリングと施設と教えるということ|自分の歴史を音楽と振り返る⑥1999−2000

          自分の歴史を音楽と振り返る⑤1997-98

          1997-98年、自分は高3〜大学1年だった。音楽シーンでは、97年にGLAY「REVIEW」ZARD「ZARD BLEND~SUN & STONE~」98年にはB'z「B'z The Best "Pleasure"」をはじめとしたベスト盤が売れた。またL'Arc〜en〜CielやLUNA SEA、THE YELLOW MONKEYなどのビジュアル系の人気が目立っていた。 そんな当時の自分はドン底Part2に突入した。せめて当時の音楽にも触れてライトに振り返ってみたい。 ゲ

          自分の歴史を音楽と振り返る⑤1997-98

          自分の歴史を音楽と振り返る④1996−97

          今回は、1996−1997、私が高校1年〜2年の頃の話だ。オーケストラ部での活動や「教える」ことへの面白さが生まれたこの時を、いろいろな音楽と振り返る。 オケ部と私①〜情熱〜 ブラームス「交響曲第2番」 エドガー「威風堂々」(加筆:エドガーではなくてエルガーでした。エドガーはFF6だわ) ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 中学校の成績は全体的に良かったので、高校には推薦入試で入った。受験勉強をほとんどしなかったのは幸運だったかもしれない。さて、高校に入って

          自分の歴史を音楽と振り返る④1996−97