法學院狂魔

政治徒然草。詳細/思想等については固定noteにて。「経世済民とは何か」「正義とは何か…

法學院狂魔

政治徒然草。詳細/思想等については固定noteにて。「経世済民とは何か」「正義とは何か」等について日々模索しています。主に「立憲主義」「法の支配」の観点から政治や社会にメスを入れます。https://twitter.com/Adepteater029

最近の記事

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閑話的な(?)自己紹介

法學院狂魔とはTwitter及びnoteでの私のハンドルネームです。もちろん本名ではありません(笑) 『STEINS;GATE』の主人公、岡部倫太郎の「真名」である「鳳凰院凶真」を捩ったものです。私が法学部出身なのでそれらしくアレンジした、というわけです。元々私のTwitterは単なる「個人垢」だったのですが、いつしか、所謂「政治系インフルエンサー」として扱われ、今やGoogleやYahoo!で「法學」まで入力すると予測変換されるようになってしまいました……:( ;´꒳`;)

    • 安倍晋三の国葬を糾弾する

      何から何まで違憲/違法の国葬 2022年9月27日、山上徹也の凶弾で斃れた安倍晋三の国葬が日本武道館において執り行われた(事件についての詳細はここでは言及しない)。市民の過半数が反対しているという状況で、しかも国会での議論もされず「閣議」という非公開手続によって当該国葬は決定された。事ある毎に「聞く力」をアピールしている岸田文雄だが、国葬反対という多数の市民の声は耳に入ってこなかったようである。これだけでも十分に深刻な問題であるが、いち個人たる安倍晋三について「国葬」という

      • 自由民主党議員による堂々の「検閲」宣言

        山田宏による問題のツイート2022年2月7日、自由民主党参議院議員の山田宏が以下のツイートを行い、「表現の自由の侵害」「言論弾圧」であるとして物議を醸している。 このツイートのみでは何が問題かについて判別不能であろう。以下で概要を説明する。 事の発端は、ポプラ社が刊行している百科事典『ポプラディア』にある「慰安婦」についての定義に関する批判のツイートである。以下『ポプラディア』における慰安婦の定義について、全文を引用する。 この定義について不服と考えたTwitterユーザ

        • 「平和を嘲笑」する事の意味

          立憲民主党の山岸一生議員によるツイートによって、自由民主党議員の驚愕すべき認識が判明した。以下のツイートがそれである。 国会内の様子についてツイートしたものだが、凡そ「国民の代表者」たる国会議員のものとは思えない醜悪な野次である事がよく分かる(ちなみに現時点において野次をした議員の氏名は明らかになっていない)。「出た!平和」というのは、言ってみれば「平和を揶揄/冒瀆」する趣旨のものであり「日本国憲法」における「三大原則」の1つである「平和主義」に対する冒瀆/嘲笑である。それ

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        閑話的な(?)自己紹介

          2022年施政方針演説を斬る

          言行不一致の極み2022年1月17日、ようやく通常国会が開催されました。1月上旬の時点でオミクロン株の急激な感染拡大となったにもかかわらず、中旬まで国会を召集しなかった事は「岸田内閣の懈怠」であると言わざるを得ません。昨年8月に東京五輪/パラリンピックを敢行して感染爆発/医療崩壊を惹起させたのみならず、野党の要求を無視して臨時国会を召集しなかった事に関して(当時は菅義偉内閣でしたが)、岸田文雄と言うより自由民主党政権は全く反省をしていないようです。過去の経験/失敗から学ぶ事も

          2022年施政方針演説を斬る

          「スリー・ストライク・アウト自由民主党議員」の稚拙な言い訳

          シラを切るのは自由民主党の風物詩?2022年1月6日に、自由民主党所属の衆議院議員である武井俊輔が車検切れ/自賠責保険未加入の乗用車を運行の用に供していたとして書類送検されました。そして武井の公設秘書が、当該車輌を運転中に自転車に乗っていた男性に衝突してその場から走り去ったものとして「轢き逃げ」「過失運転傷害」の疑いで書類送検されました。ちなみにこの時武井は当該車輌に同乗していました(詳しくは後述)。新年早々自由民主党議員の不祥事がクローズアップされていますが、この事故は昨年

          「スリー・ストライク・アウト自由民主党議員」の稚拙な言い訳

          危機における憲法/憲法における危機

          今日ほど憲法について考えさせられる事はなかったように思える。もちろんここでの憲法とは「日本国憲法」を指すが、市民が「国家の基本法」たる憲法について「現在進行形で」「真摯に」考える事は「国家の危機」が現実のものとなっているからに他ならない。為政者が憲法秩序を無視した振る舞いをする事は、国家、そして市民にとって最大級の脅威とすら言えよう。立教大学名誉教授の渋谷秀樹氏は、憲法についてこう述べている。 言うまでもなく憲法とは「公権力に歯止めをかけて市民の自由と権利を守るための基本法

          危機における憲法/憲法における危機

          2021年「今年の漢字」に関する考察

          金(かね)2021年12月13日、日本漢字能力検定協会(以下「漢検協会」とします)は「今年の漢字」が「金」に決まったと発表しました(漢検協会の独断ではなく応募方式によるものです)。厚生労働省が国内でのラムダ株の存在が確認された事を隠蔽しつつ、市民の命を犠牲にして敢行された東京五輪/パラリンピックにおいて日本人選手が続々と金メダルを獲得した事が主な理由との事です(当時内閣総理大臣であった菅義偉が、野党の要請をガン無視して臨時国会召集をせず、医療崩壊そっちのけでメダルツイートにか

          2021年「今年の漢字」に関する考察

          民意を愚弄した「リサイクル」

          落選したにもかかわらず2021年12月2日、岸田文雄は元衆議院議員の石原伸晃を「内閣官房参与」として任命する方針を固めました。担当は、国内外から観光客を誘致する「観光立国」との事です。 さて、石原伸晃と言えば先の衆議院選挙において、小選挙区(東京8区)で立憲民主党新人の吉田晴美候補に敗れ、更に比例復活も叶わず議席を失ったわけです。つまり「民意によって国会議員としての資格を拒否された」という事です。にもかかわらず、岸田文雄は民意によって否定された者を「内閣官房参与」という非常勤

          民意を愚弄した「リサイクル」

          市民よりも党益優先の自由民主党政権

          意図的な不作為2021年11月下旬に、南アフリカでコロナウイルスの変異種が確認され、WHOによって「懸念される変異株」として「オミクロン株」と名付けられました。現時点では伝播/感染及び罹患した際の症状について詳細は分かっていません(情報が錯綜しているので本記事では「不明」とします)。これに対して岸田政権は11月30日に「世界の全ての国や地域を対象に外国人の新規入国を原則停止」という措置を発表/実施しました(尤も再入国/在日米軍といった例外はありますが)。更に国土交通省は「12

          市民よりも党益優先の自由民主党政権

          「自由民主党憲法改正草案『前文』」コンメンタール

          もはや「憲法」ですらない1955年の結党以来「憲法改正」「自主憲法制定」を党是としてきた自由民主党。同党が2012年に発表した「憲法改正草案」について(以下「改憲草案」と表記します)、今回は「前文」に絞って分析していきます。「改憲草案」については昨年にnoteでも論じましたが(「『自民党改憲草案』を斬る」というタイトルです)、今回はより掘り下げた分析を行います。 日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司

          「自由民主党憲法改正草案『前文』」コンメンタール

          「クーポン」に垣間見える「空虚」な政府与党

          10万円「相当」の支給衆議院議員選挙前の時点で、公明党が「18歳以下への10万円相当分給付」を公約に掲げ、物議を醸しました。そもそも18歳以下という括りを設ける理由が分かりません。「コロナウイルス禍による解雇、営業休止等による損失を補償する」「経済的理由(とりわけコロナウイルス禍によるもの)により休学/退学の危機に瀕している大学生を救済する」といった考えは皆無のようです。私からすれば「選挙で選ばれたいが、なるべく市民にカネを出したくない」という吝嗇臭い/薄っぺらい動機が見え見

          「クーポン」に垣間見える「空虚」な政府与党

          法學院狂魔のカレー紀行(ラーメン紀行があればカレー紀行も作るのがバランス重視ですから)

          こちらも気軽に読んでくださいTwitterにおいてはラーメン好きとして知られる(?)私ですが、元々はカレーの方が好きでした(今も好きですが)。私が在籍していた大学の周辺は俗に言う「カレーの激戦区」であり、私もいくつかの店の常連となっていました。その意味で(どういう意味だ)、カレー紀行についてはラーメン紀行よりも歴史が古いと言えるでしょう。ラーメン紀行と同様に飯テロ感満載の記事であり、深夜の閲覧には注意が必要です。カレー巡礼の参考になれば幸甚です(勿論嗜好は人それぞれなので、あ

          法學院狂魔のカレー紀行(ラーメン紀行があればカレー紀行も作るのがバランス重視ですから)

          「生まれ変わった?」自由民主党

          第100代内閣総理大臣・岸田文雄2021年10月4日、第100代内閣総理大臣として自由民主党総裁の岸田文雄が指名、任命され、岸田内閣が発足しました(内閣総理大臣は国会議員であれば良く、その時点での野党議員を指名する事もできますが、慣例として「与党第一党党首」が指名されるようになっています)。内閣発足早々岸田は「人の話をよく聞く」事を特技(!)として掲げ、更に「私たちは『生まれ変わった自民党』をしっかりと国民に示さなければなりません」と嘯きました。 ところが、現実はどうでしょう

          「生まれ変わった?」自由民主党

          法學院狂魔のラーメン紀行(と言ってもそんな大袈裟なものではありません)

          取り敢えず気楽に読んでくださいいきなりですが、私はラーメンが好きです。毎日食べている、というわけではありませんが、月に数回程度はラーメンを求めて「巡礼」します。本記事では、私が食べた中で「特に美味しかったもの」「感銘を受けたもの」を私の独断と偏見で(?)厳選して数点取り上げます(飯テロになる事は必至なので深夜には見ない方が良いでしょう)。「ラーメン巡礼」の参考になれば幸甚です(勿論嗜好は人それぞれなので、あくまで参考ですよ)。 ⚠️注意⚠️ 店舗の沿革等については敢えて言及

          法學院狂魔のラーメン紀行(と言ってもそんな大袈裟なものではありません)

          『毒見』リターンズ/パンケーキの如く政府関係者に甘いメディアと警察?

          退陣表明後の『毒味』のススメ先日、イオンシネマ市川妙典にて2度目の『パンケーキを毒見する』観賞をしてきました。1度目の観賞は東京五輪が開催されて間もない時でしたが、その後「東京五輪強行による医療崩壊及び自宅放置」「ラムダ株の発覚と厚生労働省による隠蔽」「パラリンピック強行」「菅義偉の退陣表明」「総裁選準備」を経て、2度目の「毒見」というわけです(実は同じ映画を複数回観たのは私にとって今回が初めてです)。多くの「失策」「愚行」を経験してきたせいか、1度目に観た時よりも菅政権、延

          『毒見』リターンズ/パンケーキの如く政府関係者に甘いメディアと警察?