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ジャズとクラシックの交差点

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ジャズとクラシックの源流を探る投稿集です。
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固定された記事

ジャズとクラシックの共通点(1)

ジャズは、キリスト教教会由来の伝統的なヨーロッパ音楽(歌われるメロディと複数のメロディー…

Logophile
3年前
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ピアノのバッハ 14: ピアノで奏でるコラール(2)

前回からの続きです。 カンタータ第147番よりハリエット・コーヘンが反ユダヤ主義を掲げるナ…

Logophile
2週間前
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今日のジャズ: 4月3-4日、1981年@オランダ

Apr. 3&4, 1981 “The Days of Wine and Roses” by Michel Petrucciani, Jean-François Jenn…

Nabe
1年前
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映画「ブルー・ジャイアント」と原作漫画と小説「ピアノマン」

ジャズってなんだかわからない… たいていの人がそう呟く。 ジャズはもはや昔の音楽なのだけ…

Logophile
2か月前
54

ピアノのバッハ 10: 三という数字による構成美

前回のゴルトベルク変奏曲のお話からの続きです。 1. 神憑った数学的構成グレン・グールドの…

Logophile
2か月前
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ピアノのバッハ6: 左手のためのシャコンヌ

わたしは我が家の料理担当です。 家族のために毎日台所に立ち、毎日数時間を料理に費やしてい…

Logophile
4か月前
50

日本語しか喋れない人は西洋古典音楽を弾きこなせないか?

という西洋音楽文化に関わりを持つ人ならば、誰もが抱いている疑問に関して、次の新書は次のように答えます。 わたしの言葉で換骨奪胎して書き換えると: 西洋音楽は二元論を精神的支柱とする西洋文化というユニークな文化の産物。西洋音楽は普遍的な人類の文化と呼ぶにはあまりに歪。文化として個性的で独特に歪んだ西洋文化を日本文化という特殊な文化の中に取り入れると、歪になる。 西洋文化を支配する構造は、独自のアクセントを持つ西洋語であり、西洋音楽が規則正しい厳密なビート感を持つのも、日本

エマニュエル・パユのシューマン:ジャズヴァージョン

車を走らせているとき、ラジオからとても懐かしい調べが聞こえてきました。知っている曲なのだ…

Logophile
8か月前
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イパネマの娘: アストラッド・ジルベルト追悼

この歌を一度だって聴いたことのない人はいないのでは。 1964年に発表されて以来、ボサノヴァ…

Logophile
1年前
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ピアノのバッハ2: イギリス組曲に寄せて

ピアノで弾かれるバッハ、ピアノでバッハを弾くことが大好きです。 KAWADE夢ムックというムッ…

Logophile
1年前
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どうして英語ってこんなに難しいの?: (18) Something else!

また発音の話です。 ある程度上手に英語に喋れる人でも (英語らしいイントネーションとリズム…

Logophile
1年前
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ボサノヴァの魅力

今日はサンバ Samba に起源を持つ、ボサノヴァ Bossa Nova の話です。 以前ある方より、 と…

Logophile
2年前
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北欧歌曲リサイタル:スウェーデン語のシベリウス

先日、スウェーデン歌曲のランチタイム・リサイタルに行きました。 スウェーデン出身のソプラ…

Logophile
2年前
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ピアノソナタ32番はジャズなのか?

ピアノソナタ第32番ハ短調作品111は、楽聖ベートーヴェンが死に先立つこと五年ほど前の、1821年から1822年にかけて書き上げられました。生涯にわたって書き続けたピアノ音楽の頂点に聳え立つ神曲です。 第2楽章アリエッタは変奏曲。主題に付点のリズムが頻出してリズム要素の可能性が徹底的に試されます。 楽譜が読めなくても、付点が音符についているのは分かりますよね。これがあると音符の付点によって縮められた後半部分の音符は極めて短くなって次の拍の音符に吸い付くような感じが生まれて

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