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仕事の前日は何もできない

3連休なのにどこにも出かけていない。出かける予定もない。それゆえに、特段日記として書くようなこともない。とはいえ、久々の連休で発見したことがある。僕は平時、仕事を終えた後は風呂に入り、夕食を喫し、日記を書いて、その後がフリータイムとなる。寝るまでの自由な時間は大体3〜4時間くらい。これだけ時間があれば30分のテレビアニメはもちろん、映画を1本観ることだってできる。けれど実際のところ、僕はそれができていない。30分アニメを1話だけ観ることすらままならない。なぜか?翌日に労働が控えているからだ。この寝るまでの3〜4時間は「仕事が終わった後の時間」であると同時に「次の仕事までの待機時間」でもあるのだ。なので、仮に寝るまで3時間の猶予があろうと「そうか、明日の仕事のために床に着くまで後3時間か、ふむふむ、なるほど…では心の準備をしないとな、うんうん」と変に構えてしまい、そわそわしてアニメや読書に集中できない。結果、ぼんやりと翌日のことを頭の片隅で意識しつつ、YouTubeを見たりネットサーフィンをしたりして過ごしてしまうのだ。

どうしてアニメは観れないのに動画は見れるのか?それは集中度が違うから。仕事というのはいわば戦(いくさ)だ。敵がいつどこから襲ってくるか分からない状況において、意識をどこか1つに集中させるということは非常に危険だ。常に周囲に警戒していなければならない。アニメを観るということは、周りへの注意を絶ち、画面に意識を集中させる。狩猟時代の本能がこれを拒むのである。動画やネットサーフィンは片手間にこなせるため、仕事への意識を完全に断たずに済む。言い換えれば”気軽”なのである。

連休というやつはすごい。今日が休みで、明日もまた休みなのだ。つまり、寝る前に仕事への警戒心を高める必要はない。だから心置きなくアニメに集中できるのだ。なので、寝る前でも思う存分アニメや映画を観ています。しかし面白いことに、連休中であっても平常時と寝る時間、起きる時間が変わらないのです。身体に就寝スケジュールが叩き込まれているので、特に意識しなくても同じ時間に寝て起きる。翌日が休みだからといって、夜更かしをしているわけではないのだ。だったら!それができるのなら!普段から寝る前に色々とインプットをすればいいではないか!同じ時間を過ごしているのに、翌日が仕事か休日かによって行動パターンが大きく変わる。同じ時間に寝て起きるにも関わらず、だ!なんと愚かなのでしょう。

広い目で見れば「時間が長いだけで、休日も”仕事までの待機時間”であることに変わりないのでは?」という疑問が浮かぶ。まさにその通りだ。先程は本能のせいにしたけれども、結局は自分がどれだけ慎重な性格なのか、それ次第だ。僕のように、仕事までの心の準備時間が多く必要な人もいれば、仕事の直前まで好きなことをして遊んでいられる人もいるでしょう。”隣の芝生”なんだろうけど、僕は後者にとても憧れる。羨ましい。僕だって寝る直前までアニメを観ていたいよ。しかし、性格はそう簡単に変えられるものではない。今の自分とどうにか折り合いをつけていくしかないのだ...。

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