如月睦月
恐怖・不条理・理不尽…もしかするとそれは、アヤカシの仕業かもしれません。漫画『アヤカシバナシ』の小説版:怪談奇談短編集
映画やドラマ、アニメ作品等を珈琲片手にご案内。
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昭和の真っ只中、出会いと別れを経験して大人になっゆく『龍一』の生き様を描いた物語。
恐怖・不条理・理不尽…もしかするとそれは、アヤカシの仕業かもしれません。
Artist 如月 睦月と言う人 グラフィックデザイナーとして日本に限らず海外での仕事を経験。企業のロゴマーク製作や会社パンフレット、メジャーブランドのグッズデザインやノベルティーデザイン、更にはショップのトータルプロデュースや飲食店の内装外装のデザインなども手掛ける。 現在はデザインの仕事をしながらイラスト、漫画、小説等で活動している。 年間100本以上、多いときは年間300本映画を観てしまう映画好き。 ◆2017年よりSNSを使用してイラストの作品発表を行う。
服屋さんだった頃、出張で大きな街へ行く事に。 我が町でもさっぱりわからない極度の方向音痴の私は、会社でもそれは有名で、駅のすぐそばにホテルを取ってくれた。 親切な庶務課の女性がホテルまでの地図、ホテルから会議場所への地図を書いてくれた。 無事ホテルで目覚めた私は早めに行動開始。 地図を見ると目印は煙突!と書いているので、駅から出て周囲を見渡すと煙突が見えた。 絵に描かれているのとそっくりだったのでそっちへ向かった。 やや暫く歩くとなんか山っぽい。 いあ、街の雰囲
気づいた時と言いますか、記憶にあるのは保育園の時から。 住んでいた家は決して裕福ではなかったので、一階がよそ様の家、その横に玄関があり、二階が我が家。 つまり二階建てだけれど玄関別で他人と分け合って住んでいる、二世帯住宅をそれぞれ他人が住んでいるイメージですね。 玄関を開けると目の前が急で長い階段。 アパートの外にある二階に行くための階段が、玄関開けたらそこにあるイメージ。 勿論ガラガラ戸を引くと、小さな玄関と呼ぶスペース。 そこで靴を脱いで階段を上がるのだ。
アニメだからこそ、このテーマがびったしマッチしている気がします。実写版だとあまりに生々しくなってしまうし、この『整形水』による劇的な変化の違いを描き出せないんじゃないかなって思う。アニメだからこそ0から100へ変身を遂げても違和感なく見られる、そんな気がする。 リアルとアニメの狭間のような、妙な感覚を覚える動きも視覚的に素晴らしいのに気味が悪い、絵も画面も暗いのに嫌じゃない、その『妙な感覚』がグイグイと、そしてゆっくりと引きずり込んでくれる…人間が持つ闇の世界へと。 次々
アヤカシバナシらしいオチをうまく表現してくれて有難いなぁ。
『暫く休みなさい、親父さんにも言っておくから』 学校でのことを正直に母親に話したところ、思いもよらぬ言葉が帰ってきた。その夜、父親に呼ばれて学校でのことを母親に話した同じ内容でもう一度話した。思えば面と向かって話をしたのは初めてかもしれない、いつもなら話を聞かずにぶっ飛ばす父親が、黙って聞いたり頷いては意見を述べてくれたりした。学校での状況は孤立して辛かったが、家での状況が一変したのは龍一にとって少し嬉しかったのは本音だ。 もう一つ嬉しかったのは、学校から連絡があったにも
龍一が目を覚ましたのは3日後だった。 玄関で倒れたまま目を覚まさず、両親がベッドに運んで様子を見ると、その夜高熱が出たので夜間救急病院に運ぶと「右の肋骨にヒビが入っている」との事だった。身体の痛みもあり、受けた恐怖と父親に信じてもらえなかった事にショックを受け、身も心も崩壊したのだろう。 『あれ?俺・・・いてぇ』 起き上がろうとした龍一を激痛が襲った。ヒビと聞くと折れていないのだからさほど重症ではない印象を受けるが、呼吸をしても痛いのが実際のヒビによる痛みだった、3日目
私がサービス付き高齢者向け住宅で働いていた時のお話です。 以前より体調を崩していたワタナベさん。 寝たり起きたりを繰り返し、起きていても虚ろで生気が無い感じだった。 話しかけても擦れた声で何を言っているか聴き取れない。 ここ数か月でこんな事になったと言う。 年齢も91歳なので、当然と言えば当然なのかもしれないが、寂しいと言えば寂しいことである。 そんなワタナベさんが昨夜から微熱が続いているとの報告を受けた。 早朝の検温でも37.6度、本人の意識はしっかりしている
医療関係の仕事をしていた頃の話ですが、リネン交換をする日がありまして、その日その日で担当が違った。 いわゆるシフト制というもので、毎週土曜日誰かが担当になる。 まぁ時間や仕事次第では日曜にもなったのだが。 その日は私が担当だった。 リネン室は薄暗い真っ直ぐ伸びた通路を10m程進んだ右手。 以前話した『赤いカド』を横切ってのリネン室なので、気持ち悪さもまぁまぁあった。 リネン交換をする夕方の時間帯は人も歩かず、シンとしている。 カラカラと音を立て、使用済みリネンを
服屋さんで働いていた頃の話なのですが・・・ 当時の私はダンスが大好きで、 よなよなクラブへ通い、閉店後に路上でダンス練習。 なので毎晩朝の4時頃の帰宅となっていた。 しかし出社は午前9:45分からだったので、約4時間は寝られる、そんな生活が普通だった日々。 その日も朝帰りして眠りについたが、真夏だったので部屋が蒸し暑くて目が覚めた。 着替えて準備を終え、出社しようと車に向かう。 家の反対側、玄関とは真裏に位置する駐車場だ。 真っ赤な軽四だったのですが、ボンネッ
翌朝、目が覚めると、身体中が痛かった。 得に痛かったのは左の頬。 昨夜、帰宅した父親に顔の傷を見られ、問い詰められ、ちゃんと説明したにもかかわらず喧嘩したと言う事でぶっ飛ばされた時の一撃のせいだ。あんなに死ぬ思いをして戦ったと言うのに一方的に叱られ、頭に来た龍一は父親に食ってかかったのだが、返り討ちにあったのだった。 『いつか必ずぶっ飛ばしてやる』 最強の父親を倒すことが龍一の子供の頃からの目標。 正直学校は行きたくなかった、でも仲間と昨日の話を出来ると思えば自然と