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読書日記〜近田春夫「筒美京平 大ヒットメーカーの秘密」


 近田春夫さんの語り口調や文章が大好きなのは昔からでして、その魅力に気づいたのは雑誌「明星」の歌本「YOUNG SONG」に新譜批評が掲載されていたからなんですよね。
それと篠山紀信さん「激写」で有名な雑誌「GORO」が年末に掲載するアルバム批評での発言が楽しみだったりしました。
その近田さんが大好きな作曲家である筒美京平さん論を展開するというなら、買うしかない!と発売日前に予約して購入しました。
まずは購入直後に書いた記事のリンクを貼っておきますね。

 今回、ある意味隔離された場所で、より集中して読んだ結果、基本的には感想はそれほど変わりませんが、納得する部分が増えてしまったわけです。
じゃ、行ってみよー。

・近田春夫「筒美京平 大ヒットメーカーの秘密」(文春新書)

 最初のパートである近田さんによる筒美さんの作品を時代別に区切って、語る内容がとにかく興味深いです。
特に「開花前夜」として語られているGSの筒美京平作品のみならず、そこで語られている作品だったりシーンについての批評は納得できるものばかりです。
近田さんの「グループサウンズ」も持ってくればよかったー。
「快進撃」つまり1976〜1979年辺りは私が音楽的に目覚めた時期でありますから、基本的にリアルタイムで実感するようになったのはこれ以降ですね。
太田裕美さんへの憧れ〜松本隆さんの作詞家が好きと判明したのも大きいです。
これがなかったら、後々音楽の趣味が全く違ったものになっていたはずです。
「アイドルそしてジャニーズ」1980〜1989年はラジオやテレビが音楽を聴くための方法の全てだったのが、レコード〜CDへと移行していった時期であります。
80年代前半は女性アイドル(の筒美京平作品)がレコード購入の中心でしたし、CDラジカセを購入し、一人暮らしを始めてからはCDをレンタルするようになってから、音楽生活が大変化したわけですから。
近田さんの文章には特別親近感があります。
筒美京平〜近田春夫〜小西康陽〜小沢健二とそれまでの糸が繋がっていく、1990年代以降については毎日の記事でわかるはずです。

 筒美京平さんゆかりの渡辺忠孝さん、橋本淳さん、平山みきさんとの近田さんの対談もまー興味深い。
私が色々と調べているブレッド&バターは渡辺さんと橋本さんとはデビュー時期に深く関わっているわけですからね(勿論、筒美さんも)。

 自分の中の揺るがない部分を再検証する生活をこの隔離された空間で過ごしていると実感する日々なのでありました。そんな感じです。

 ではまたー。

 




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