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クイーンズタウン3泊旅行記

ワナカのホステルをチェックアウトし、レストランで一緒に働いていたドイツ出身の女の子と再会。
その子はワナカに1泊だけして、クイーンズタウンに車で向かう予定でした。
「もしよければ送るよ!」と言ってくれたので、有難くお言葉に甘え、送ってもらうことにしました。

彼女がフランツジョセフからワナカへ車で移動する際、ドイツのSNSコミュニティで一緒に移動したい人がいないか、呼びかけたようです。
2ヶ月間ホリデーで旅行中の女の子と、フランツジョセフからドライブし、ホステルも同じところに宿泊したようです。
その子とはワナカまでと聞いていたのですが、会った時にその子も一緒にクイーンズタウンまで行くことになったと言われました。

私は2人で行く気満々だったので、正直「えっ」と思いましたが、表向きは快く受け入れました。
彼女はスポーツウェアを探しているらしく、ショッピングしてから合流する予定でした。

私の荷物を彼女の車に積み込み、近くのレストランで朝食をとることに。
スコーンとコーヒーで9ドルの、お得なセットを食べました。

レストランでの話、旅行のプラン、ワーホリ後の予定など、様々な内容を話しました。

話している流れで、彼女が18歳だと判明。
てっきり23歳くらいだと思っていたので、衝撃でした。
彼女も、私が18歳だと思っていたらしく、25歳だと言うと驚いていました。

お互いがお互いを、自分と近い年頃だと思っていたのが面白かったです。

ドイツでは高校卒業したタイミングで、海外に長期間旅行する人が多いそうです。
フランツジョセフのレストランで働いていた、ドイツ出身の男の子も18歳でした。
若い人以外でも、「ドイツから旅行で来ている」という人がかなりいました。
ドイツでは、旅行好きの方が多いのかもしれません。

食べ終わる頃に、ドイツの女の子が合流。
スポーツウェアは見つけられなかったようでした。
朝食を終え、車に乗り込み出発しました。

ワナカからクイーンズタウンは2時間もないくらいなのですが、途中の眺めが良いスポットや、アロータウンという小さな街にも寄ったので、16時頃到着。

ドライブ途中のビュースポット


アロータウンのハンバーガー屋さんで昼食をとりました。

3人行動はやはり難しく、2人はたまにドイツ語で会話していたので、少し疎外感がありました。
最初は積極的に自分から質問したり、話したり心がけていましたが、やっぱり疲れるんですよね。
そのドイツの女の子は、その日だけの付き合いで終わると思ったので、後半は無理に頑張ることを辞めました。

クイーンズタウンに着き、お礼を言って車を降りました。
レストランで一緒だった子とは、クイーンズタウンの有名なハンバーガー屋さんに行こう、と言っていたので、夜にインスタで連絡をとり、日程調整しました。

クイーンズタウンは重い雲がかかり、雨が降っていました。
建物がぎゅっと掻き集められ、人が溢れている灰色の街。
ホステルも古めで、掃除が行き届いていなく汚め。
クイーンズタウンの第1印象は、正直悪かったです。

ベッドに腰掛け、明日も明後日も天気予報が雨なのは分かっていたので、このままじゃ明日からも気分がだだ下がりになってしまう!という危機感から、ミルフォードサウンドの日帰りツアーを予約。
ミルフォードサウンドは最初は行く予定は無かったのですが、語学学校で出会った日本人の友達が強くオススメしてくれていたのを思い出し、予約しました。
朝早くクイーンズタウンをバスで出発し、ミルフォードサウンドでクルーズに乗り一周、またバスで街に戻ってくるツアーでした。
残り1枠、ギリギリで予約できました。

とりあえず明日は丸一日予定が出来、安心したので街を散策することに。

ホステルの1階にツアーやアクティビティのパンフレットがたくさん並んでいたので、眺めていると、サービスカウンターの女性が話しかけてくれました。

「どこから来たの?」
「日本です。ワーホリしていて、今は旅行中です。そう言えば、バンジージャンプって雨の日でも出来るんですか?」
「もちろん出来るわよ!興味ある?」

彼女は紙を出して、クイーンズタウンで出来る2つのバンジージャンプを説明してくれました。
私はニュージーランドに来る前から、バンジージャンプ発祥の地と言われる、カワラウブリッジから飛びたい!と思っていました。
実際にレストランの友達にも、「クイーンズタウンでバンジージャンプする!」と言っていました。

彼女は日本に住む友達がいて、日本のことや、クイーンズタウンのこともいろいろ話してくれました。
ネットで予約するのと同じ値段で予約できるということで、明後日に予約してもらいました。
集合場所や時間もしっかり説明してくれ、予約確認書を渡してくれました。

「楽しんでね!」
「ありがとうございます!」

さっそく良い出会いがあり、嬉しかったです。
沈んでいた気持ちも、軽やかにしてもらい、街へ繰り出しました。

まずは、元々行きたかった、「クッキータイムバー」へ向かいました。
クッキータイムはニュージーランドのクッキーブランドで、大きめクッキーにチョコがゴロゴロ入った、私の大好きなクッキーです。

混み合った店内で、チョコレートシェイクを注文しました。
クッキータイムのキャラクターのオブジェや、グッズ、イラストなど、カラフルでかわいい内装でした。

半分程店内で飲み、片手に持ちながら街を観光することにしました。
お土産屋さんを覗いたり、湖の近くを散歩したり、ウィンドウショッピングしたり。

最後に入った大きめのお土産屋さんで、素敵な出会いがありました。
日本人の店員さんが、2人も働いていたのです。
ワーホリ同士だったので、お互いの状況や情報交換など、有意義な話ができました。
お2人ともとにかく人柄が良く、少し話しただけで打ち解けられました。

フランツジョセフに2ヶ月半しましたが、直接日本語を話したのは1回きりだったので、生で日本人と日本語を話せるのが嬉しかったです。
インスタを交換し、また機会があったら会いましょう、とお別れしました。
またまた良い出会いがありました。

街を一回りして、ホステルに戻りました。
6人部屋を予約していたのですが、何と初日は私1人きりで、とてもラッキーでした。

第1印象は良くなかったけど、初日から良い出会いに恵まれ、嬉しい気持ちで眠りにつきました。




翌日、朝早くバスの集合場所へ向かいました。
4時間程かけて、ミルフォードサウンドのクルーズ乗り場へ。
道中、ドライバーさんが地域や動物、ニュージーランドのことを詳しく解説してくれ、100%は理解できなかったですが、とても興味深かったし、ためになりました。

クルーズ乗り場に近づくと、山から滝が流れ落ちる、ミルフォードサウンド特有の光景が見られ、テンションが上がりました。
途中のビュースポットでも何回か止まってくれ、美しい自然を満喫しました。

クルーズ乗り場に到着。
雨、風共に強く、レインコートを着用。
クルーズに乗り込み、出発するとさっそく見事な滝が。

大雨だったので、晴れの日よりも滝の数が遥に多く、その偉大さにただ圧倒されました。

レインコートを着て、ずぶ濡れになりながらも屋上デッキから眺めるミルフォードサウンドは、本当に圧巻でした。

船内で、ツアーに含まれている昼食をとりました。
向かい合わせの席で、私の前は台湾出身の若いカップルでした。
私が外から戻ると、話しかけてくれました。

彼氏さん「やっぱりずぶ濡れになりますよね」
私「めちゃくちゃ濡れます。でも行く価値ありですよ!」
彼女さん「私たちそんなに雨対策してこなかったの。でも、あなた(彼氏)は行くべきよ」

苦笑いの彼氏さん。
次に私が外から戻ると、2人もレインコートを着て、外から戻ってきた様子でした。

彼氏さん「僕たちも外に出てきました!」
彼女さん「30秒だけですけどね」

彼氏さんがキッチンコーナーから、紙ナプキンを取ってきて彼女さんに渡してあげていました。
優しいな~と見ていたら、何と私にもくれたのです!
お礼を言って1枚もらうと、「もう1枚どうぞ」と渡してくれました。
元々私の分も含め、1人2枚ずつ行き渡るように持ってきてくれていたのです!
何て優しいんだ!と感動しながら、有難く頭の水気を拭きました。

その後も私は何回か船内で休憩を挟みつつ、できるだけ屋上デッキに出てミルフォードサウンドを目に焼き付けました。

遥か高い山頂から、流れ落ちる滝。
圧巻の大自然。
ツアーに参加して、本当によかったです。

船着き場に戻ってきました。

私がナプキンを小さくまとめていると、同じくゴミをまとめていた彼女さんが、「入れますか?」とゴミ袋を差し出してくれました。
「ありがとうございます!」有難くお言葉に甘えさせてもらいました。
優しい彼氏・彼女で、素敵なカップルだな、と思いました。
彼らとの出会いもまた、とても良い出会いとなりました。

ホステルに戻って熱いシャワーを浴び、2日目は終了。
ミルフォードサウンドを実際に見る事が出来て、大満足でした。



3日目、今日はいよいよ、バンジージャンプの日です。
街中にある建物でチェックイン、バスでバンジージャンプ会場へ。

バスから赤い橋が見えた瞬間、「あそこから飛ぶんだ!」と、ワクワクしました。

生憎の雨でしたが、気にならない程ワクワクしていました。

バンジージャンプ会場は屋根つきで、命綱を腰に装着。
順番をひたすら待ちます。
私の4人前の女性が2回挑戦し、怖くて飛べずに断念していました。
1つ前になると、足にタオルを巻かれ、さらに上からロープを装着。
さて、いよいよ順番がやって来ました。

いざ飛ぶ台に立ちましたが、全く怖くなくて逆に驚きました。
フランツジョセフでスカイダイビングをしたせいかなあ、と思いながら、スタッフさんに促されるままに、カメラに向かってピース。

その後、突然スタッフさんが5からカウントを始めました。
「あっ、こんな突然なのね」と思いつつ、カウントに合わせて飛ぶ準備をしました。

信じられない程、スムーズにただジャンプしていました。
その瞬間、とてつもない浮遊感が襲います。
やっぱり最初の数秒間は、スローモーションに感じました。

ただジャンプすれば、勝手に頭が下になると思っていたのですが、どうやら飛び方があるようで、私は足から落ちてしまいました。

下まで来てようやく、ぐるんと足が上に反転し、真っ逆さまに。
正しい姿勢になれた!と思ったのも束の間、ゴムのようにびよーんと跳ね返り。
視界が目まぐるしく変化し、川、紅葉、橋、様々なものが目に入りました。

何回かバウンドした後、下で私を待ち構えているボートが目に入りました。
長いポールを私の方に伸ばしています。
1回掴めましたが、バウンドの力により、すぐ手を離してしまいました。
3回目にしてようやく掴め、そのままポールをつたい、無事に足の縄を解いてもらいました。
ボートで岸まで向かい、無事に着陸。
ジャンプした後、どうやって戻るのか知らなかったので、面白かったです。



施設の中に戻り、写真と動画をチェックしました。
動画は飛ぶ前から救助される様子まで全て映してあり、そんなに高額でなかったので記念に購入。
無料で橋の名前などが入った、ティーシャツをもらいました。


バスで街まで帰り、ホステルのすぐ横の美容室へ。
フランツジョセフには美容室が無く、約3ヶ月行けていませんでした。
予約しておらず、駄目元でウォークインで入ってみました。
スタッフさんが予約状況を確認してくれ、「20分後にまた来てくれれば切れる!」と言ってくれました。

一旦ホステルに帰り、また美容室へ。
無事に切ってもらい、頭だけでなく心も軽やか。
カットだけしてもらったので、ホステルでシャワーをして、切れ毛を洗い流しました。
そのままホステルでのんびりしました。

夜になり、レストランの子と約束していた、有名なハンバーガー屋さんへ向かいました。
行列が出来ていて、狭い店内も席がなく、ハンバーガーの出来上がりを待つお客さんで溢れかえっていました。

店員さんに1番人気のハンバーガーを尋ね、それを注文しました。
混み合う店内で待ち、程なくしてテイクアウト。
満席だったので、彼女のホステルに招いてくれ、キッチンスペースで一緒に食べました。

できたてホカホカの大人気ハンバーガーを食べながら、色んな話をしました。

彼女は1人きりで旅行するのは、寂しい、本当は誰かと一緒に旅行したい、と溢してくれました。
1番の理由は、何かトラブルがあったときに、自分1人で解決しなければいけないのが疲れるし、大変だから。
実際に彼女はクイーンズタウンで車の小さなパーツが壊れ、修理し、またそれを登録しなければならなかったらしく、それがとても疲れたと言っていました。

私は逆に、人といると疲れるし、1人が本当に好きなんだ、と話しました。
ワーホリに来る前は、本当に友達が少なかったこと。
ワーホリでたくさん友達が出来たこと。
私も自然と心を開いて、そんな話をしていました。

ハンバーガーを食べ終わり、彼女のホステルに置いてあった紅茶を一緒にいれて飲みました。
お茶一杯で、1時間友達と話す。
贅沢な時間だなあ、と感じました。

またどこかで会おう、約束してハグをして、彼女とお別れしました。
ホステルの外のエントランスまで、寒い中、見送ってくれました。



クイーンズタウンは、やりたいことをやり切ったな、という感覚です。
ミルフォードサウンド、バンジージャンプ。
クッキータイムバーに、ハンバーガー屋さん。

素敵な出会いもあったし、フランツジョセフで出来た友達と再会し、仲が深まったり。

街自体はそんなに好きではなかったけれど、充実した時間を過ごせました。

ありがとう、クイーンズタウン!!

私は、フランツジョセフを去る際に、クイーンズタウンまでの予定しか決めていませんでした。
クイーンズタウンの街が気に入ったら、そのまま住もうか。
仕事がそれまでにゲットできたら、住もうか。
または、旅行を続けるか。
クイーンズタウンに着いてから、その時の自分の感覚で決めようと思っていました。

そして、クイーンズタウンは何か違うな。
もっと色んな場所を見てみたいな。
一人旅って楽しいな。
まだ旅を続けたいな。

仕事もまだ見つかっていないし、冬が来る前の、今のこのタイミングがベストだとも感じました。

と言うわけで、次はダニーデンに3泊することにしました。
その先は、まだ未定のまま。

今までは、旅行に行くときは前から計画を立てて、行きたい場所も全て調べていました。

様々なことを決めないまま旅行するのは、初めてでした。
その分、未知へのわくわく感が膨らみました。
不思議と不安はなく、何とかなる、なるようになる、と思えました。

いろんなことが未定のこの旅を、まだまだ楽しもう!
気持ちも新たに、まだまだ旅は続きます。





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