小説家を目指すならば自作を「拙作」とか言うな
小説家を目指す人で、謙遜して自作を「拙作」などと言う人がいるが、私はそういうのが嫌いだ。
私は小説で天下を取りに行っているのだ。それなのに自作を拙作などと言っていたら、誰かに作品を否定された時に、「たしかに私の作品は拙作です」と言わねばならないだろう。そうすると本当に自信がなくなると思う。謙遜は日本の美学なのかわからないが、大学教授などでも自分の本を「拙著」などと言う人が多い。大学教授の本が拙いならば、拙くない本はこの世にどれだけあるのだろう。
日本人の美意識として謙遜がある