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ぷろおごマガジン

3分で読める文章を、ほぼ毎日のように書きます。おれにケーキとコーヒーでも奢って話を聞いたと思って。まぁ、1日30円以下だけど...。
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2023年4月の記事一覧

4/30 「納得できない状態を維持するために、最も優れた方法は」

そんなの、納得できない。多くのひとが想像している、悩みのタネだ。納得できない。だから、やりたくないし、納得できるまで考えるんだ。皆、そういって疑問を思い浮かべては、憤慨する。 納得できない状態を維持するために、最も優れた方法はなにか?それは、

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4/29 「現代的な不眠について。」

わたしは、あまりに体力がありすぎる。それは「24時間」という、ひとびとに公平に与えられた猶予をもってしても、よほどハードな運動を習慣的につづけないかぎりは深いねむりにつけない。そのくらいには体力がある。 じっさい、習慣的に1万5千歩から2万歩ちかくに至るまで、まいにち目的もなく彷徨いつづける。それで、ようやく26時間くらいのサイクルで「ねむれるかな?」という寝的領域にたどり着き、半分の割合でまた突き放される。そんな日々をかれこれ、10年ちかく送ってきた。 しかし、この問題

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4/28 「あえて疲れをよびこむ。」

ストレスの少ない生活をおくり始めてから久しい。「えらぶことができる」という姿勢を保っていると、いやでもストレスはへっていく。いや、本能的に、どうしてもへらしてしまうのだ。それはちょうど、足元に黒くて俊敏な動きを感知したときに、身体がひゅんと後ろに引かれるように。 あえて疲れをよびこむ。わたしが意識していることのひとつを、まさに疲れをよびこみながら、すこし考えてみたい。朝4時53分に書き始めている。

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4/27 「きれいに傷付くことを練習すれば、傷付いていないようにすら見える。」

わたしは繊細だ。長く付き合ってきたひとびとからすれば、なにを今さら、と思われるかもしれない。けれども、第一印象としてわたしはよく「メンタルが強い」「飄々としている」といった評価をうけるのだ。それを否定するわけではないが、この繊細さの存在を無視することはできない。わたしは繊細だ。第一に、繊細なのだ。 なにが起きても、あなたは傷付いているようにはみえない、と言われてきた。たしかに。でもそれは、繊細すぎたからなのだ。わたしはほんとうに難しい問題に直面したとき、いつも目を背け、そし

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なぜ、恵まれなかった過去、それにまつわる感情は時を経るだけでは清算されないのか?感情に振り回されないようにしたら、感情的になる不思議。◆忙しさとセルフネグレクト【大預言アーカイブス】

対談:「ぷろおご×伊予柑の大預言」をアーカイブします.. ぷろおご×伊予柑の大預言 こちらは2023年2月某日に収録された対談を加筆編集したものです。 なんだか最近楽しくないあなたは、めまぐるしい日々を理由に感情をなおざりにしているのではないだろうか 伊予柑:はい、木曜の読書会。今回、noteから反応が多かった記事にふれてみようということで、忙しさから抜け出すにはネグレクトしていた感情たちと向かい合わなくてはならないというやつです ぷろおご:忙しいってなんだろうねっ

4/26 「ひどく個人的な文章を書き、多くのひとがそれを読むということ。」

きのうはどうもでした。はじめましての方も、そうでないやつらも、きのうぶりです。 きのうの件をうけて、ひどく個人的な文章を書き、多くのひとがそれを読むということについて、書いてみようとおもう。ものずきはお付き合いを。 ところで、きのうのキャスは録画があります まずひとつに、だれかひとり以上には正しく、というより「読んでほしいように」読んでもらえる、という喜びがそこにはある。 わたしは生きてるので弁解しておきたいのだけど(死んだ人間には弁解する権利がない)、きのうの文章に

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4/25 「向き合うということはあまりに難しい。」

向き合うということはあまりにも難しい。とくにそれが、深く傷を負うかもしれない、と思わせるものに対しての場合には。 『じつは今日ね、このあと首を吊るんです。』 わたしはこれからも、ひとの最期に向き合っていられるのだろうか。どこかで、壊れてしまうのかもしれない。向き合うことはあまりにも難しい。 自分自身に向き合えないひとのユーモアは痛い。痛々しい。それは、きっと向き合わないために、そして、向き合えない自分自身を隠蔽するために発達したユーモアだからだ。 面白おかしくする。や

4/23 「競争社会から逃れることは、嵐の海をひとりしずかに渡っていくことのように。」

この競争社会を生きることは、多くのひとにとって苦しい。その始まりはさまざまだが、ひとによれば親からの寵愛をうける弟や妹への嫉妬心から、あるいは、幼馴染の友情への独占欲、異性との関わりあい、こじれ、進学先の枠の奪い合いに、部活のポジション争いに、大会、そしてまた受験に、就職に、ビジネスの世界へ。 そこから逃れるために選択される、ひとつの道が表現だ。 人と関わるための芸術と、人と関わらないでいる免罪符としての芸術と、目的はないのにどうしても辞められない芸術がある。 競争社会

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4/20 「奢られ屋をするのに必要なコミュニケーションの能力について。」

ものすごく共感性が高いんでしょうね。いやいや、お話がおもしろいんでしょうね。聞き上手なんでしょうね。いろいろと言われてきた。 奢られ屋をしてきたなかで、勝手に身についたコミュニケーションにおける能力を観察することで、奢られ屋をするために必要だった能力を逆算して導き出してみようとおもう。 だれの役にも立たなそうな分析ほど楽しいことはない。

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つい他人の期待に応えちゃうあなたには、芝居の才能があります。ほんとうに欲しいのは、才能ではなくドラマでした。◆善と演劇【大預言アーカイブス】

対談:「ぷろおご×伊予柑の大預言」をアーカイブしています.. 大預言を読む こちらは対談を加筆編集したものです。 なぜ、「わたし」はあなたを苦しめるのか?ここではないどこかを求める人々に共通して必要なのものとは? 伊予柑:今日は善と演劇、阿吽論第3章「ここではないどこか」というテーマになります。 阿吽さんという占い師と、今後の社会においてどんな社会システムを作っていくかという議論を半年ぐらい詰めていったんですけど演劇都市をつくるべきであるという結論になりました ぷろ

4/18 「しんどいことを辞めて、より充実した日々を、サステイナブルに生きていく戦略について。」

意識というものは、あまりに高すぎてもうまくいかず、あまりに低すぎても手詰まりする。 意識高い系、低い系という分類があるけれど、そのどちらでもなく、どちらでもあるようなスタンスをめざすべきだ。低くあり、そして高くもある。高さがあるからこそ低さがあり、低くも保てるからこそ高さを持つこともできる。 「しんどいこと」から抜け出していく。戦略的撤退から、その先へ。実体験をまじえながら、「やれることを増やしていく」という戦略について考え直してみる。

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4/16 「もはや社会問題化する『コミュ障』への対応と、その脱却について。」

「イジメはコミュ障によるものである」という話を書いたら、それなりの反響があったので、もうすこし考えてみる。 みんなで寂しさを解消する方法を見つけよう! カギは旅にあるようなきがする。

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かけがえのなさはただの綺麗ごとじゃない。目を背けた者から貧しくなっていく◆新自由主義と貧困(下)

対談:「ぷろおご×伊予柑の大預言」の書き起こしをお送りします。 大預言を読む こちらは対談を加筆編集したものです。 前回までの大預言 嫌なことでも案外、誰かと一緒ならたのしい。だから、あなたがほんとうに嫌なのは、一緒に苦しんでくれる誰かがいないことなんじゃないの?というのが前回のお話でした。 今回は、新自由主義とネタバレについてお送りします。わたしたちはなにを得て、なにを失い、そしてなにを求めているのでしょうか。 ◾️前回記事はこちら 名づけようのない関係性を強制

4/13 「心とはなにか?」

また友人がひとり物語をおわらせた。ここ数ヶ月で、多くの心を感じている。 心とは、なんだろう。 心とは、忘れ去られた物語のことだ。つまり、公でないものだ。秘密だ。そして秘密とは、だれかの間で生まれるものだ。心とは、だれかとのあいだで秘密になった、自分自身だ。

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