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ワクワクリベンジ読書のすすめ

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若い頃の「未読書」「不読書」の反省から、定年を過ぎ読み始めました。 「フランス革命関連」「ロシア」「群集心理」「社会的弱者」「日本らしさ」などをキーワードに、面白そうな本を選びな… もっと読む
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記事一覧

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『戦争と平和 エピローグ』トルストイ著~

第二部は、いわゆる「あとがき」なのだろうか。 トルストイの歴史哲学的な考え方が書かれてい…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『聞く技術 聞いてもらう技術』東畑開人著~

「何かあった?」と尋ねてみる。どうしてもそう言えないときには、聞いてもらうから始める。 …

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『孤独の本質 つながりの力』ヴィヴェック・H・マーシー著~

アメリカ公衆衛生局。「国家の医師」として国民の健康を守ることを目的とした組織であり、著者…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『戦争と平和 第四部第四篇』トルストイ著~

「不幸」がナターシャと公爵令嬢マリアの絆を深くする。 そして、それが幸福への礎となる。こ…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『キッチン』吉本ばなな著~

読みやすさと作品の関連性もあり、一気に『キッチン』『満月-キッチン2』と読み進めた。 「キ…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『タテ社会の人間関係』中根千枝著~

ゼミの必読書だった。そこまでは覚えているが恥ずかしい話、内容についてはまったく記憶がない…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『戦争と平和 第四部第二編』トルストイ著~

戦争が深まりをみせる中、ボルコンスキイ家・ロストフ家・ベズウーホフ家にフォーカスが向けられてきた感がある。前章同様に「愛の物語」といえるだろう。ただアンドレイ公爵の容態は悪化。看病を続けるナターシャ。そこへアンドレイ公爵の妹マリアがかけつける。 ここのシーンはいろいろな趣がある。 まずはナターシャとマリアの関係性。アンドレイ公爵との婚約後、初めてナターシャがボルコンスキイ家を訪れた際には、お互いに気持ちが合わず、ぎくしゃくした感じがあった。もっともその時は他人の関係。ただ

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『「心の病」の脳科学』林(高木)朗子・加藤忠史著~

脳の話は複雑。 それでも家内が重度の高次脳機能障害を患っている中、自分なりに勉強をしてき…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『「甘え」の構造』土居健郎著~

50年以上も前に出版され、いまだ人気が衰えていない。 ある心理学テキストによると、「日本…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『戦争と平和』第三部第三篇 トルストイ著~

ほぼほぼ戦争中心の章であったが、やはり特筆すべきは、意識朦朧とするアンドレイ公爵の登場か…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『取材学』加藤秀俊著~

今から30年以上前、社長のパーソナルスタッフとして、社内外の情報収集・情報発信を仕事とす…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『ワンダフル・ライフ』丸山正樹著~

「創作のあり方」「障害のとらえ方」について深く学ぶことができた。 そもそもこの作品は、頸…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『戦争と平和 第三部第二篇』トルストイ著~

戦争モードに入った中で、登場人物の心の動きが興味深く感じる章だった。 敗北を目の当たりに…

ワクワクリベンジ読書のすすめ~『名文どろぼう』竹内政明著~

著者は、読売新聞のコラム「編集手帳」の6代目の執筆者である。2001年から2017年までの長きに渡って担当されてきたヒントがこの著書におさめられていると感じた。古今東西を問わず、各界の著名人の興味深いエピソードやメッセージが記載されている。 いわゆる新聞記者としてのネタ本、情報の引き出しというべきものだろう。 そんな中から特に面白かったものを、3つほど案内する。 (1)明治から大正にかけて東京帝国大学で経済学を教えた和田垣謙三教授。 「どうすればお金もうけができますか」という