夢の輪郭
言葉になって薄れていく風景の中に
わたしはわたしを少しずつ失っていく
窓枠の中で描いた夢の輪郭を
まだこの指が覚えている
誰かの落としたキーホルダー
街は静かに笑うだけ
使い捨てのコンタクトレンズ
やさしさが浮遊する
99回駄目だったとして
100回目もまた駄目にするような
日常に染み付いた生活から
できるだけ遠くに行きたいだけ
バイバイ足跡
綺麗だったよ
サヨナラ爪痕
どうか元気で
言葉にならない言葉たちが
奇跡みたいにわたしを呼ぶから
奇跡なんてないと教えてやるため
わたしは今日も生きているのだ
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