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ちいさな探究者たち、おおきな探究者たち

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自分らしい探究をしている子どもたちと、見守りながら一緒に楽しんでいる大人たち。
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記事一覧

「算数シリーズ」から火がついた探究心 萩野谷岳さん(小3)

探究学舎に参加してくれている子どもたちや保護者の方々は、探究学舎でどのような体験をし、またどのような心理的変化が訪れているのでしょうか。小学3年生の萩野谷岳さんは、算数シリーズの発明編を受講したあと、自発的に100かける100の計算マスを作成しました。25平方メートルにも及ぶ大きな計算マスに詰まった、算数への興味と探究心には驚かされるばかりです。今回は、萩野谷岳さんとお母さんにお話を伺いました。 ■楽しいから作っちゃった!100x100の巨大な計算マス __こんにちは。今

「安全」から「自由 」へ 実践探究を通して生き方をアップデートしたまいちゃん【後編】

実践探究*に通い、自身と向き合いながら内面的な変化を遂げている「まいちゃん」のストーリーを2回に分けてお届けしています。 前編では、まいちゃんが「みんなと話せるようになりたい」と願いながらも、どうしても一歩踏み出せない背景にあるものを紐解いていきました。 ▼前編はこちらからお読みください。 https://note.com/tanq_unofficial/n/ne2ddc85d6281 後編では、そんなまいちゃんが何をきっかけにどんなふうに変化していったのかに迫っていきま

「安全」から「自由」へ 実践探究を通して生き方をアップデートしたまいちゃん【前編】

子どもたちの「好き」や「やりたい」を形にする挑戦に伴走をする実践探究*。 実践探究では、日々の目に見えるチャレンジやアウトプット以上に、 子どもたちがどのように取り組み、何を感じ考えているのかというプロセスを大事にしています。 チャレンジやアウトプットの大きさがどれくらいであれ、結果が成功であれ失敗であれ、 そのプロセスで子どもたちは必ず何かしらの変化を経験します。 この変化は「好き」や「やってみたい」と同様に千差万別です。 *実践探究へのお問合せ先は記事の最後に記載してい

【実践探究レポート】保護者もメンターも悩みながら、子どもに伴走する

「子どもの興味のあるテーマがすぐ変わってしまう」 「自分でやると決めたのに、別のことを始めてしまう」 こういった悩みをお持ちの保護者のみなさまも多いのではないでしょうか。 実は、実践探究のスタッフとしてもよく悩むことです。 今回は、ある実践探究(※)の親子の姿から、そういったお悩みのヒントになるような記事をお届けしたいと思います。 ※「実践探究」 子どもたちの“好き!やってみたい!”を全力で応援し、伴走するプログラム。 お問合せ先は記事の最後に記載しています。 お母さんの

「小学生が自分で考えたロボットを商品化する話【前編】」

昨今、小学生が起業したり、企業と協力してアイデアを商品化したり、といったことは珍しいことではなくなってきました。 特に探究学舎の子どもたちはそういった挑戦に意欲的で、「これ売れるかな?」「商品化してみたい」といった呟きを耳にすることが多々あります。 挑戦することのハードルが低くなってきていることを感じる瞬間です。 しかし、挑戦することのハードルの低さは、実現することのハードルの低さを意味しません。 というのも、挑戦から実現までの道のりはブラックボックスだからです。 「個人が

『考える力を育める 探究学舎という習い事』 コロナ禍でも生きた学びを

「いま1番熱中していることは、探究学舎!」と言う、北海道在住の小学3年生櫻井健(さくらいけん)くん。探究学舎の授業では、けんくん、父、母の3人でカフート(※1)の表彰台を独占するという前代未聞の快挙を成し遂げるなど、ご家族で探究学舎を楽しんでいる様子が伝わってきます。 本日はけんくんとお母様に、どのように探究学舎を楽しんでいるのかお話をうかがいました。 (※1)カフート…オンライン授業で使用しているクイズアプリ 探究学舎の受講を始めたきっかけ新型コロナウイルスの影響で全国

脚本から作詞作曲、映像編集まで全て一人 完全自作ミュージカルを作ったげんしゅうくん【前編】

日々保護者さんとお話ししていると、色んなタイプのお悩みの声を聞きます。 表出する悩みは違えど、お子さんに対して「探究することを通して楽しく生きて欲しい」「もっと自分の好きなことで自己実現して欲しい」という願いがある点では共通しています。 願うからこそ、親としてどんな風に寄り添っていけば良いのか、何か出来る事はないかと悩みますよね。 今回は、親の理解や予想の範疇を超えるようなトンガリタイプの子どものストーリーをご紹介します。 4月から実践探究(注)に通っていた高梨元秀(たか

挑戦したクエストは…全部!?個性さまざまな子どもたちと探究活動を楽しむ嶺(みね)一家

こんにちは。探究学舎でオンラインメンター(※1)をしてるゆきです! いきなりですが、お子さんが探究学舎の授業を受けていてこんなことを思うことはありませんか? 「うちの子、授業は楽しんでるんだけど、授業止まりなのよねえ…」 「子どもの探究を深めてあげたいけど、どうサポートしたらいいのかわからない…」 「授業も全部しっかり聞かないし、クエスト(※2)もやらない。うちの子、探究学舎向いてないのかしら?」 保護者の方々とお話しすると、このような悩みはよく話題に上がります。 そ

《実践探究レポート》大好きな時計作りが、一歩ふみだす勇気に変わった 旅人(たびと)くんのストーリー

2021年4月よりスタートした新プロジェクト「実践探究」*。探究学舎三鷹校舎のオープンスペースは、親子とスタッフとの活動で活気に溢れ、子どもたちは各々の好きなことを心ゆくまで探究している。 今回ご紹介するのは、実践探究に通う旅人(たびと)くん(小4)。 工作が好きで、手先の器用さを活かして色々なものを作ることが得意です。 今回、実践探究メンターのわっきー(宮脇)は、旅人くんのプロジェクトである「時計作り」を通して、彼の"ある成長"を見ることができたと言います。 その成長と

《実践探究レポート》 「ダイオウイカに会いたい!」夢に近づいた”春音ちゃん”のストーリー

2021年4月よりスタートした新プロジェクト「実践探究」*。 「実践探究」では、メンターと呼ばれるスタッフが子どもたち一人ひとりに寄り添いながら「好き!」「やってみたい!」を後押しします。 今回は、メンターの”テル"こと伊東光穂(いとうてるほ)に、担当生徒の"春音ちゃん"がどのようなチャレンジをしたのか、レポートしてもらいました。 ダイオウイカを見たい!という強い想いを持った春音ちゃん。 春音ちゃんは実践探究でどのようなプロセスを歩んでいるのでしょうか? このレポートは、

さばいた魚はなんと37種類!!魚への好奇心が止まらないまさむねくん(小3)

子どもたちは、それぞれが唯一無二の輝きを持っています。 そして、子どもたちの成長を見守る親御さんも十人十色。 2020年4,5月に行われた探究学舎の「海洋生物編」。今回は、海洋生物への興味についた火がいまもなお燃え続けているまさむねくん(小3)にお話を聞きました。 まさむねくんは、海洋生物編クエスト「お魚をさばいてみよう!」に取り組んだことがきっかけとなり、これまでさばいた魚はなんと37種類!! そんなまさむねくんは、どんな日々を過ごしているのでしょうか? また、親御さん

ヨーグルトから「くすぐり」の研究まで、とことん知りたい! 日常的に探究を楽しむひなちゃん(小1)とそのご家族

子どもたちは、それぞれが唯一無二の輝きを持っています。 そして、子どもたちの成長を見守る親御さんも十人十色。 今回は、探究学舎で学んだことを自分なりにまとめ、ホームルーム(※注1、以下HR)で公表している〈ひなちゃん(小1)〉と、ひなちゃんと一緒に探究を楽しんでいるという〈ひなパパ〉にお話をうかがいました! (※注1:HRとは、探究学舎のオンライン授業後に開かれる、ZOOM内のクラスです。1クラスあたり、20〜30名ほどの生徒が参加し、最大2名のHRメンターと呼ばれるスタ

好奇心旺盛な息子とどう向き合う?三国志を愛すレイくん一家の日常

探究学舎には、探究したい対象が明確で、そこに没頭している一途な子もいる一方で、興味が移り変わる子どもたちも沢山います。 そんなお子さんがいる親御さんの中には、興味の対象が定まらず、あちこちへ興味が移っていく我が子に不安を感じる方もいらっしゃいます。 今回は、そんな方にとってのヒントになればと、三国志を愛しつつも、その他のことへの好奇心が止まらないレイくんと、その親御さんの関わり方についてインタビューを実施いたしました。 もともと戦国武将が好きだったレイくんは、探究学舎の

元素大好き少年の終わりなき挑戦

<2023年6月追記> 2023年6月現在、本記事に登場するレウォンくんが、次なる挑戦として新たなクラウドファンディングに挑戦しています!! 以下のページから詳細をご覧いただけますので、ぜひご確認ください! <以下本文> 探究学舎では、宇宙、元素、音楽、生物などの多様な授業を、日々子どもたちに届けています。 しかし、私たちが提供する授業は、あくまでもきっかけにすぎず、興味の対象を見つけたのち、授業外で子どもたちが自分で学びを深めていくことこそが「探究」の本番だと考えてい