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経歴:山岳写真家。ツアーコンダクター。登山ガイド。スキーインストラクション。観光関連な…

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経歴:山岳写真家。ツアーコンダクター。登山ガイド。スキーインストラクション。観光関連など。現在は、登山、風景写真、クラシックギターで過ごしています。初中級者を対象に、それぞれの分野の経験談とノウハウを少しずつ、分かりやすく解説しています。

最近の記事

山間(やまあい)の風景(桧枝岐村)

尾瀬の北玄関とも言うべきところが桧枝岐村(ひのえまたむら)です。 福島県・奥会津の奥、南西の端にある山間の村です。山間でもあるので、豪雪地帯でもあります。消火栓がかなり高い位置にあります。 桧枝岐村は、尾瀬の玄関口ということだけではありません。もちろん第一は尾瀬ですが、尾瀬でも御池駐車場から直接尾瀬の最高峰燧ヶ岳(ひうちがだけ)へのルートや「三条ノ滝」ルート、尾瀬沼ルート(バス利用)がありますし、会津駒ヶ岳(100名山)や三岩岳・窓明山などへのルートなどがあります。山や湿原、

    • 花のある風景(シロヤシオ咲く前黒山)

      高原山の一部、前黒山山頂手前に咲く「シロヤシオ」の白い花が爽やかでした。 シロヤシオ(白八汐)は、ツツジ科の落葉低木で、別名、ゴヨウツツジとも言います。 白い花びらは、純白で清楚なイメージがありますね。野に咲く花もきれいですが、山に咲く花は可憐です。 塩原温泉郷のある箒川(ほうきかわ)対岸からの前黒山です。 那珂川町から見た高原山です。高原山(連峰)の北にあるピークが前黒山、最高峰は釈迦ヶ岳(しゃかがだけ)です。登ってみると、ここから見えるピークの他に幾つもの小ピークが

      • 神社仏閣の風景(東山雲巌寺)

        神社仏閣の中で、風景的に「いいな」と感じたものをご紹介します。 今回は、栃木県大田原市にある『東山雲巌寺(とうざんうんがんじ)』です。 茨城県の最高峰・八溝山(やみぞさん)から南西方向に直線距離で約10㎞のところに静かに佇《たたず》む寺があります。禅宗の日本四大道場と呼ばれ、松尾芭蕉も「木啄も 庵は破らず 夏木立」の句をこの地で詠んでいます。 「JR東日本・大人の休日倶楽部」のロケでも使われました。有名女優がポスターにもなっています。関心のある方は検索を。 武茂川(むもがわ

        • 美嶺の山(妙義山)

          「美嶺(びれい)の山」シリーズも追加していきます。今まで私が行った山限定ですが、形のいい山やその山で出逢った風景が美しかった嶺(みね)をご紹介します。 今日は、群馬県にある「妙義山(みょうぎさん)」です。 妙義山は、日本三大奇景の一つで、標高こそ低いですが、岩の形状や岩の脆《もろ》さなどで、稜線を歩くのはとても危険で、昔、少しロック・クライミングをしていた私でも、単独では行きません。まあ、歳も歳ですから。 今回は、タルサワのコルから相馬岳(妙義の最高峰)へ登り、形のいい金洞山

        山間(やまあい)の風景(桧枝岐村)

          滝のある風景(竜化の滝)

          国道400号線(塩原街道)にある滝で、現在はバイバス(トンネル)ができ、通り過ぎてしまうところにあります。竜化の滝入口というバス停のところに10台ほどの駐車場があります。 この滝の特徴は、3段になって流れているので、白い竜が天に昇っていくというイメージになっています。 この滝は、随分前に塩原温泉郷を訪れた際に、一番最初に撮影した覚えがあります。今回は3度目の撮影でした。 塩原温泉の辺りは、起伏が激しく、滝も多く点在しています。 遊歩道の通行が可能かどうか? 確認してください

          滝のある風景(竜化の滝)

          マクロの世界へ(栗駒山)

          マクロの世界は、小宇宙のごとく、小さなものを拡大しないと見えてこないものです。例えばタンポポ、全体で見ると、丸い綿毛ですが、一本一本種をつけた竹とんぼなんです。風に飛んであちこちに旅に出ます。 タンポポ(蒲公英)の綿毛を撮るとき、どこにピントをとったらいいのか?というよりか、マクロ撮影すれば、お分かりかと思いますが、ごく短い距離のところだけしかピントが合わず、他はボケてしまいます。 焦点距離は、被写体に近づけば近づくほど、ピントの合う範囲が狭くなります。だから、撮りにくいっ

          マクロの世界へ(栗駒山)

          湖沼のある風景(大沼園地)

          大沼園地(おおぬまえんち)は、奥塩原温泉の上に富士山(新湯富士山)があり、その東側にある沼と湿原の園地です。 撮影に行った日は、風もなく澄み切った大気の中、沼は鏡のようでした。 新湯富士山(あらゆふじさん)は、標高1,180mの寄生火山で、この上には前黒山(まえくろやま)1,678mの山があります。高原山の一部です。 早朝の静まり返った水面に映る新湯富士山が美しかったです。 地図を見たり、情報を得たりし、「行ってみようか?」と想い、実際に行ってみると、「来てよかったなあ…

          湖沼のある風景(大沼園地)

          城跡のある風景(白河小峰城跡)

          白河小峰城跡は、JR白河駅のすぐ北にある城跡で、三重櫓(やぐら)と前御門と立派な石垣があります。 奥州関門の名城小峰城は、結城親朝が小峰ヶ岡に城を構えたのがはじまりで、寛永9年(1632)に江戸時代の初代藩主、丹羽長重が4年の歳月を費やして完成させた梯郭式(ていかくしき)の平山城です。 梯郭式とは、本丸の二方、もしくは三方を二の丸が取り囲んでいる縄張のことをいいます。 とても綺麗な城という印象でした。 乱積みの「打込接ぎ」(うちこみはぎ)の様に見えます。打込接ぎは、石を加工

          城跡のある風景(白河小峰城跡)

          渓谷を行く(スッカン沢)

          スッカン沢は、高原山(たかはらやま)を源とする滝が点在している沢です。駐車場に車を停めて、橋を渡り、雄飛の滝線歩道を下っていくと、「雄飛の滝」などの滝があります。 流れの澱《よど》みなどで、青白く見えるのは、火山成分(鉱物や炭酸など)が含まれていて、辛くて飲めないことから「酢辛い沢」と呼ばれ、訛《なま》って、「スッカン沢」となったとか。 スッカン沢と沢は異なりますが、近くに「おしらじの滝」があります。この日も滝はほんのチョボチョボ、雨が降った翌日の午前中でないと滝らしい流れ

          渓谷を行く(スッカン沢)

          湖沼のある風景(赤城山)

          赤城山の山頂部に「赤城大沼」「小沼」「覚満淵(かくまんぶち)」があります。誰でも行ける撮影ポイントで、多くのカメラマンが集うところです。 赤城山は、榛名山、妙義山と並んで上毛三山のひとつで、標高は1,828mの黒檜山(くろびさん)を主峰にいくつもピークがある山の総称です。 赤城大沼は、カルデラ湖ですが、名前が大沼とあります。沼と名がつくものは水深5m未満ということでしょうか? 覚満淵は、小さな湿原となっており、霧が発生すると、幻想的な風景になります。 登山として黒檜山へ、

          湖沼のある風景(赤城山)

          モノレールのある風景(多摩モノレール・高幡不動尊)

          多摩モノレールは、全長16㎞の路線で、上北台駅から多摩センター駅まで多摩地域を南北に縦断しています。 今回は、京王線と交差する「高幡不動駅」に行ってみました。 撮影地は「万願寺駅」で、高幡不動駅からカーブを曲がってきた写真です。 モノレールは、日本では全国で10か所にあり、路線総延長で約112㎞だそうです。 そもそもなんで「モノレール」と呼ぶのでしょうか?  モノレール(monorail)は、1本の走行路(軌道けた)を通行する交通機関のことで、「mono(一つの)」と、「r

          モノレールのある風景(多摩モノレール・高幡不動尊)

          渓谷を行く(西沢渓谷)

          山梨県・山梨市三富にある西沢渓谷は、誰でも楽しめる渓谷ハイクができるところです。いろいろな滝を見ながら登り、左回りに進むのがルールです。 ハイカーがたくさん来る時間を避け、三脚を立てて撮影しました。(ハイカーが来ると三脚を立てることができません) 花崗岩(かこうがん)と清流の渓谷は、「日本の滝百選」にも選ばれた「七ツ釜五段の滝」などのたくさんの滝があります。渓谷内は遊歩道が設けられています。 交通機関は、JR山梨市駅からバスで約60分、車は中央道・勝沼から約60分です。

          渓谷を行く(西沢渓谷)

          少し登った展望地(斎藤山見晴らし台)

          「斎藤山見晴らし台」は、斎藤山(さいとうさん)の中腹にある見晴らし台で、南会津町にあります。 長野林業研修センターに車を停め、会津鉄道会津線の線路を越え、雷神様ルートから約1時間20分ほど。登山口には柵があり、獣の被害をなくすためで、開けたらしっかり閉めましょう。また、電気柵ですので、電気線には触らないようにしましょう。余裕のある人は、山頂まで足を延ばすこともできます。 さて、今回は、場所の紹介だけではなく、この写真を撮り、レタッチして仕上げた過程をご紹介します。先ずは完成

          少し登った展望地(斎藤山見晴らし台)

          城のある風景(犬山城)

          国宝・犬山城は、天守閣が残っている12城の一つです。 室町時代の天文6年(1537)に織田信康(織田信長の叔父)が築城し、天守は現存する最古のものだそうです。小さな城ですが、北を流れる木曽川に守られた堅固な城です。天下取りの信長、秀吉、家康が手にした城でもあります。 犬山駅から城下町を通って、城まで約25分歩きました。 今回は、人物を入れた構図です。このような場合は、肖像権がありますので人物の顔をレタッチでボカシています。 天守から「ライン大橋」の先に「伊木山キューピーの

          城のある風景(犬山城)

          滝のある風景(乙女の滝)

          那須塩原市板室にある滝で、南月山から流れる沢名川にあります。上流に沼ッ原園地があり、裏側から那須の姥ヶ平などへ行く登山口があります。 滝は、那須高原スカイラインの直ぐ下にあり、優しい流れが出迎えてくれます。 この滝を撮影するきっかけは、なんといってもその名前です。「乙女」というだけで惹かれるものがあります。伝説は「滝の上に盲目の美しい乙女が…」とあります。 データ:ISO100/f11/5分の1秒 流れを観ると、繊細な流れが似合うようでしたので、細い糸のようになるために上記

          滝のある風景(乙女の滝)

          城のある風景(名古屋城)

          誰もが知る「名古屋城」が今日のテーマです。 この名城を撮るには、人がいっぱい入ってしまいます。そういう写真にするのか、それとも人を入れないようにするかですが、今回は人を入れないパターンにしました。 それと、私にとって3枚の写真で表現するとすれば、この3枚かなと思いました。名古屋城の特徴は、「金の鯱《しゃちほこ》」と緑の瓦、深い堀が印象的だったからです。 まず、人物がいっぱいいる下部をトリミングしています。 空を「かすみの除去」で出し、金の鯱が光るようにレタッチしました。

          城のある風景(名古屋城)