田澤由利

北海道北見市在住。時々奈良県生駒市。テレワーク歴30年。 就職、起業、経営、転勤族の妻…

田澤由利

北海道北見市在住。時々奈良県生駒市。テレワーク歴30年。 就職、起業、経営、転勤族の妻、3人の子育て、親の介護、地方在住、いろんな経験で構成されています。 https://www.facebook.com/yuri.tazawa/

最近の記事

  • 固定された記事

テレワークゆり物語 (1)テレワークは夢物語?

「テレワークなんて、夢物語。事業とは言えません!」 融資担当の銀行員は、冷たくそう言い放った。 「テレワークは、日本に必要な働き方です。国も推進しています。今は厳しい状況ですが、テレワーク事業を進めて業績を挽回させます。」 私の言葉は、担当者には負け犬の遠吠えのように聞こえたかもしれない。 私が株式会社ワイズスタッフを設立したのが、1998年10月(写真)。1997年 楽天、サイボウズ、1998年 サイバーエージェント、1999年 ディーエヌエー という名だたるIT企

    • テレワークゆり物語 (177) 改正育児・介護休業法の意義~その1 短時間勤務の代替措置

      「すべての女性が、育児期間に『休む』こと、『短く働くこと』を望んでいるわけではありません」 2013年12月25日、総理官邸で安倍信三元総理に、そう熱く語った。 あれから10年以上の月日が流れ、2024年5月24日、『改正育児・介護休業法』が成立。感無量である。 今回の法律改正の意義について、テレワーク視点から、ひとつひとつ語っていきたいと思う。 まずは「短時間勤務制度」の代替措置にテレワークが追加される件から。 「しっかり働きたい女性」のための選択肢を三人の娘を産

      • テレワークゆり物語 (176)今日87歳になった父の話

        5月12日は、父の誕生日。1937年生まれなので、今日で87歳になった。 私は今、自宅のある北海道北見市と、実家のある奈良県生駒市の二地域生活をしている。 2022年11月に母が亡くなり、父の世話は、ひとり娘の私のミッションとなった。幸いなことに私の仕事は、完全テレワーク。どこにいても、いつも通りの仕事ができる。 気が付くと、父との暮らしが始まって1年半が過ぎ、87歳の誕生日は、次女と孫、そして三女と一緒に、父のお誕生日を祝うことができた。 そんなこともあり、今日は、

        • テレワークゆり物語 (175) 育休中のCAがプロデュースしたレンタルサロン

          苦手なことをしても、成功しない。得意な人に任せるのが、一番。 テレワークしにくい職種のテレワークスペースを作ろう! と思い立って、約1年。 2024年4月、レンタルサロン&スペース「Poco de norte(ポコ デ ノルテ)」をオープンした私が得た教訓である。 オープンしたてだというのに、4月の稼働日数率は、なんと75%! これを達成できたのは、ひとえに、次女に、プロデュースを任せたから。 とにかく、彼女がインスタで公開した、"オシャレな"グランドオープン動画をご

        • 固定された記事

        テレワークゆり物語 (1)テレワークは夢物語?

          テレワークゆり物語 (174)テレワークしにくい職種のテレワークスペース⁈

          テレワークしにくい人が使えるテレワークスペースを作ろう! またまた変なことを思いついてしまった。 そこに至る長い経緯を書いてみる。 私が小学校から高校まで育った家は、生駒市「北新町」にあった。 しかし私が大学で東京へ出ている間に、生駒駅前の再開発で立ち退きに。 ただ、家は取り壊されたけど、一部の土地は手放さずに済んだ。 その残った土地に、親は、小さなアパートを建てた。 生駒駅に近いので、空き室になることはほとんどなかった。 ところが母の意志で、1階部分は貸さなかった。

          テレワークゆり物語 (174)テレワークしにくい職種のテレワークスペース⁈

          テレワークゆり物語 (173)リモート介護のすすめ(Amazon Echo Show)

          「ウチも離れて暮らす親のことが心配。リモート介護について教えて」 私は、母が亡くなってから、奈良にある実家と、北海道の自宅を行ったり来たりする「二地域居住」をしている。(比重は奈良の方が多い) しかし、コロナ禍の2021年頃は、母も存命で父と二人暮らしだったので、私は北海道北見市に居ながら、奈良の両親をリモートで世話をしていた。 このとき、一番感じたのは、 親は、子が毎日少しでも顔を見せ、声をかけてくれるだけで、うれしい。 それが決まった時間なら、生活も安定し、健康寿

          テレワークゆり物語 (173)リモート介護のすすめ(Amazon Echo Show)

          テレワークゆり物語 (172) 奈良高校 宝相華会総会で記念講演

          奈良県立 奈良高校は、私の母校である。 奈良高校に入学し、奈良高校で青春時代を過ごし、奈良高校を卒業したことは、私の人生の「誇り」である。 2024年4月21日、その奈良高校の歴史ある同窓会「宝相華会」の総会で、記念講演をさせていただく機会をいただいた。 高校時代は、成績も振るわず、生徒会に関わることもなく、部活で成績を残すわけでもなく、同級生の中での認知度が低かった私。 しいていえば、「卓球部なのに背が高い女子」ぐらいだろうか。笑 だから私にとっては、人生の大一番。

          テレワークゆり物語 (172) 奈良高校 宝相華会総会で記念講演

          テレワークゆり物語 (171)育児・介護休業法改正案 閣議決定とテレワーク

          2024年3月12日 育児・介護休業法の改正案が閣議決定された。 四半世紀、テレワークの推進に取り組んできた私にとって、 「テレワークが法律に記載され、世の中を変える」 ことは、まさに、夢見てきたことなのだ。 法律ができる(改正される)までの長い道のりと、その官僚のみなさんの努力 を、今回、勉強させていただている。 正直、私は何もしていないが、勝手に伴走してきた気持ちである。 始まりは、1年と2か月以上前2023年1月26日に始まった、厚生労働省「今後の仕事と育児・介

          テレワークゆり物語 (171)育児・介護休業法改正案 閣議決定とテレワーク

          テレワークゆり物語 (170)二地域居住の法改正を、テレワーク視点でひも解く

          「この法律の改正は、一つのエポックメーキングであると考えています」 国土交通省 国土政策局 総合計画課の倉石課長が以下の記事で語った言葉だ。 LIFULL HOME'S 国交省が「移住・二地域居住促進」中間とりまとめを公表。施策の3本柱は「住まい」「仕事」「コミュニティ」 私もその通りだと思う。 時間はかかるが、法治国家の日本において、法律改正は「日本社会を変える」大きな原動力となる。 2024年2月9日。国土交通省の国土形成計画における移住・二地域居住等に関し、「広

          テレワークゆり物語 (170)二地域居住の法改正を、テレワーク視点でひも解く

          テレワークゆり物語 【169】前向きすぎる私と、大河ドラマ「光る君へ」

          「お母さん、前向きすぎて気持ち悪い」 「三女がこんなこと言うんですよ。」と、長年おつきあいいただいている脚本家の大石静さんに話をしたら、 「そのセリフ、面白いわね。いつか使わせてもらうわ」と。 えっ?面白いのかなあ。 でも、よく考えてみると…。 「前向き」なことは一般的には良いこと。でも、それがひどすぎると「気持ち悪い」と感じる人もいるということか。 さすが「言葉」のお仕事を極めてらっしゃる、大石静さん。感度が自分とは違うと感心して、「まさか脚本の中に入る」なんて

          テレワークゆり物語 【169】前向きすぎる私と、大河ドラマ「光る君へ」

          テレワークゆり物語 【168】2024年の年賀状は、紙とデジタルの「ええとこ取り」

          「今年で紙の年賀状を区切りにしようと思います。」 2022年の我が家の年賀状は、1990年の新婚旅行から始まる、すごろく年賀状(?)による総集編だった。 娘三人がそれぞれの人生を歩み始めたことを機会に、 紙の年賀状からデジタル(ネット)の年賀状に移行することを決意し、冒頭のメッセージを入れた。 しかし、翌2023年は母の喪中はがきを出すことになり、紙どころかネットの年賀状も出すことはできなかった。 そして2023年12月31日の朝。日々の忙しさの中、年賀状について考え

          テレワークゆり物語 【168】2024年の年賀状は、紙とデジタルの「ええとこ取り」

          テレワークゆり物語 (167) 「テレワークの努力義務化」だけでない、大きな一歩

          2023年12月26日 厚生労働省「第66回 労働政策審議会雇用環境・均等分科会」において、「仕事と育児・介護の両立支援対策の充実について(案)」が合意され、武見厚生労働大臣に建議することが決まった。 この会議を傍聴するために、久々の北見へのクリスマスイブ帰宅を1泊2日に短縮し、開催前日の最終便で東京へ移動した。 なぜ、そこまでして傍聴したかったのか。 理由は、テレワークが初めて法律に記載されるための、大きな節目の会議だからである。(※注 訂正あり) 自らのテレワーク歴

          テレワークゆり物語 (167) 「テレワークの努力義務化」だけでない、大きな一歩

          テレワークゆり物語 (166)母の一周忌に思う、私の「死生観」

          今日は、母の一周忌である。 私は、ちゃんとした宗教を持たず、また霊が見えたり、存在を感じたりすることもなく、「死」について何も考えずに生きてきた人間である。 しかし、この1年。家族が亡くなった後にすべきこと(お葬式から各種手続き、財産整理などなど)を初めて経験するとともに、自分なりに「死」というものが、どういうもので、どう向き合うべきかを考えるようになった。 それは一般的に「死生観」と言うらしい。 死生観は、宗教によって異なるし、個人によっても異なる。正解はないものの

          テレワークゆり物語 (166)母の一周忌に思う、私の「死生観」

          テレワークゆり物語 (165)ノーベル賞受賞・カリコ氏のコピー機をクラウド上に作りたい

          『1997年に、私たちはコピー機の前で知り合いました。だからもっとコピー機を増やすべきかもしれませんね。』 2023年ノーベル生理学・医学賞の授与が発表されたカタリン・カリコ氏のインタビュの一言。共に受賞したワイスマン教授との出会いを、ジョークを交えてこう語った。 このカリコ氏の言葉を聞いて、 「やっぱりオフィスに出社しないと、イノベーションは生まれないよね」 そう思った方は、少なくないかもしれない。 しかし、このデジタル化の時代にコピー機を増設するのは、現実的でない。

          テレワークゆり物語 (165)ノーベル賞受賞・カリコ氏のコピー機をクラウド上に作りたい

          テレワークゆり物語 (164)テレワーク屋のワーケーションは美味しいか?[実施編]

          「そば屋のカレーは美味しい」に無理やりかこつけた「テレワーク屋のワーケーション」。 2023年8月25日を中心に実施した様子を「こだわり」スパイスと共にお届けします。 ちなみに、[企画編]はこちら。 それでは、[実践編]の、はじまり、はじまり~! こだわりは『車座のハイブリッド会議』ワーケーションの『ワーク』にこだわるテレワーク屋。今回のメインワークは、これからの我が社の方向をディスカッションする全体会議だ。 ただし、ひとりだけ「リモート参加」。そこで講演でいつも主張し

          テレワークゆり物語 (164)テレワーク屋のワーケーションは美味しいか?[実施編]

          テレワークゆり物語 (163)テレワーク屋のワーケーションは美味しいか?[企画編]

          『そば屋のカレーは美味しい』とよく言われる。 そば用の「和風だし」を使ったカレーなので、日本人の口に合っているという説がある。 テレワークで「仕事」と「休暇」を同時に可能になった『ワーケーション』。 テレワークのコンサルティング歴15年の「こだわり(だし)」で、「ワーケーション(カレー)」に取り組めば、美味しいものができるのではないか。 ・・・ということで、かなり強引ではあるが、(株)テレワークマネジメントが、自社のため、取り組んだ企業ワーケーションの顛末をご紹介する

          テレワークゆり物語 (163)テレワーク屋のワーケーションは美味しいか?[企画編]