丸井 もち

読む、描・書くどれも楽しみます。みなさんと共存をめざして楽しく活動していきたいと思って…

丸井 もち

読む、描・書くどれも楽しみます。みなさんと共存をめざして楽しく活動していきたいと思っています。https://twitter.com/okenanihC  質問、相談等DMも受け付けています♪♬♩

マガジン

  • イラスト

    いろんなイラスト描きました。楽しんでいただけたらうれしいです。

  • ショートストーリー

    5000文字から10000文字程度のショートストーリー集です。主に音楽を聞いたり、絵を見て連想した作品です。不思議な世界をお楽しみください。

  • 4コママンガ

    ジャンル問わず4コママンガになっているものをまとめました。地球生活日記、日常、感想など。

  • 秘密のカヲきゅん

    76歳のカヲルが、とあるきっかけで19歳に若返ってしまう。時代の流れと年齢に左右されないマイペースカヲルの非日常的な日常。

  • 樹堂骨董店

    怪しい骨董屋店主イツキとその関係者が遭遇するナゾの世界にまつわるお話

最近の記事

樹堂骨董店へようこそ30

神社の前の大通りにはいつもは整備されていない「竹の柵」がガードレールのように設置されていた。 これは神社周辺から民家のあるふもとまで毎年大晦日から一月三日まで期間限定で設置される。街路樹には点々と提灯も提げられている。 表向きは「神社へのわかりやすい誘導」ということになっているが、本来の目的は「人が異界へ迷い込まないため」だ。 七緒はその理由を知っている。 他に知っているのは七緒の祖母だけだった。祖母は母屋でひっそりと暮らしている。こういった話は「継ぐ者」にしか伝承されない

    • 準備中

      初めてコンビニでイラストをプリントしてみたんだけれど… でっかいA3用紙のど真ん中にちっちゃく67mm×50mmのイラストが印刷されて笑いそうになりました。 A3て、めちゃめちゃ大きい紙なんです。297mm×420mmもあんの。 100円…勉強代になりました。 しかも… 私がclipstudioで描いた時に色がうすかったもんだから、めっちゃ存在感のないイラストがプリントされてしまい、まじかぁ…と思った。 帰宅して彩度とかコントラストとか調整したものを再設定しました。 だけど…

      • ひさしぶりの女子会

        このお店は紅茶のおかわりもできる。カップのお茶が無くなりそうになるとすぐにおねいさんが「おかわりはいかがですか?」って聞いてくれる。 わんこそばみたいに紅茶がのめるぞー ちなみに紅茶は美味しいし、ソファもテーブルもゆったりしているし 景色も素敵。 ちなみにもちねこが食べたのは「絞りたてモンブラン~抹茶~」 期間限定デザートらしい。すごく美味しいし、めちゃくちゃお腹いっぱいになる!  somerhouse ↓ https://ybht.co.jp/restaurant/some

        • 聞こえるよ?

          もちねこは蛍光灯の音とかも種類によっては気になることがあるし、お店の出入り口にバリバリバリと音が聞こえたりしてびっくりすることもある。でも一緒に歩いている知人に聞いても「そんなの聞こえないよ?」とか言われたりして「え?あたいだけなの?」と哀しい気持ちになることもあります。血圧の問題なのか?

        樹堂骨董店へようこそ30

        マガジン

        • イラスト
          100本
        • ショートストーリー
          3本
        • 4コママンガ
          47本
        • 秘密のカヲきゅん
          8本
        • 樹堂骨董店
          29本
        • ショートすぎるストーリーと詩
          18本

        記事

          モノづくり始めてる

          デジタルだと、描いた位置をずらすのも、縮小拡大も、左右反転もパッとできちゃうけどアナログはそうはいかないので、「あれ?」「あれ?」を連発しながら描いていました。 そしていまだに水彩絵の具だせるスペースが確保できてないという笑 絵の具使えると一気にニュアンスとか雰囲気とかが噴き出してくれるので早く何とかしたいところであります。あうあうあう… そして今一番欲しいのは「ロットペン」 製図とかに使ったりする…というとわかりやすいかもしれない。 細くて太さが均一だからイラスト描くのに便

          モノづくり始めてる

          シャーペンと色鉛筆で描いてみました。久しぶりでどうやって描こうかわくわくした。

          シャーペンと色鉛筆で描いてみました。久しぶりでどうやって描こうかわくわくした。

          樹堂骨董店へようこそ29

          那胡が気が付いた時にはふたりは再びもののけ道の中にいた。 もやもやした白い煙のような壁の、たびたび分岐している通路だった。電灯なんてどこにもないのにふんわりと明るい不思議な場所だった。 「着くぞ」 流が言うとぶわっと強い風が那胡の顔に吹き付けてきた。思わず目を閉じたが、すぐに収まり目をこわごわ開けると花をつけた桜の木がたくさんあった。 しかも花が満開だ。そらは薄明るいが月も太陽もどこにもなかった。薄紅色の海に飲み込まれたように、周囲を見回してもほかの景色がみえなかった。ぬるい

          樹堂骨董店へようこそ29

          秘密のカヲきゅん8

          食事のあと、カヲルは携帯ショップで新しい機種を購入した。 今まで文字が大きくて簡単に操作できるものを使っていたが、この頃は物足りなくなっていたからだ。 「いつの間にそんなにいろんなことわかるようになったの?」 ゆかり子が驚いている。 「昼間、誰にも会えないしつまらないからスマホしかやることないのよ。…とにかく目がよくなったし、書いてあることの意味がよくわかるようになったし、こういうことはすごくラクになったんだよ」 「ふうん」 するとふいにゆかり子の携帯が鳴った。 「…あ」 画

          秘密のカヲきゅん8

          樹堂骨董店へようこそ28

          「ちょっとお…那胡はどこへ行ったのよ…」 七緒は樹堂店内の長椅子に横たわる小林を見てわなわなと拳を震わせている。 「…またもののけ道へ流と行ったみたいね」 カウンターからリンが声をかけた。 「りんさん…今日って何日か知ってますよね?」 「今年最後の日。大晦日よね」 「そうです…なのに、こんなに人手が足りない時にどこ行ったんだ…」 ここ数年、桜杜の人口が少しずつ減少しているということで自治体がいくつかの団体と協賛で「カウントダウンinSAKURAMORI」というイベントを大晦日

          樹堂骨董店へようこそ28

          4コママンガ

          目に見えない世界のモノのほうが怖くない。人間が考えた怖いモノのほうが だんぜんコワイ。

          4コママンガ

          魅惑の紅茶

          それはなんてことない日常の時間でした。 以前4コママンガで紅茶の茶葉を買いに行きたいと描いていたんだけれど、結局あれから購入するチャンスを逃しまくっていて、買えていませんでした。そして、ぼやっといろんな紅茶のサイトや口コミを見ていたら気になるモノを見つけてしまった。 「ロンネフェルト紅茶」 …まったく聞いたことがない名前。 口コミには美味しい、また買いたい、うまうま…と書かれている。 私は20代からずと紅茶を飲み続けているので、気になるものはわりと試していたんだけれど… 日東

          魅惑の紅茶

          秘密のカヲきゅん7

          ショッピングモールでは何かの催し物が開催されていた。中央の広場には特設のステージのようなものが用意されている。何気なくそれを見たカヲルはハッとした。 (今日はセンター祭りだ) センター祭りとは自治体と町内会などが共催して行う地域おこしのためのお祭りだ。ステージのすそにはカラオケ部のメンバーが待機していた。 「…」 すっかり忘れていたが、カヲルはこのステージで歌を発表する予定だった。 (…あんなに藤あや子練習したのに…今のこの姿じゃ出て行くことすらできない…) 窓ガラスに映るの

          秘密のカヲきゅん7

          樹堂骨董店へようこそ27

          樹堂の店内の一角にある休憩コーナーの長椅子の上に小林を寝かせると 「ここならば…死なないだろう…人間はもろい…からな…」 と言って流は那胡を振り返った。店内はストーブのおかげで温かい。もののけ道にいる時は普通にしゃべっていたのに、急に流の話し方がカクカクし始めた。 「なんで、急にしゃべり方が変わったの?」 流は表情一つ変えずに 「あの場所…では…しゃべって…いない…」 と言った。 「しゃべったよね…?」 那胡は一瞬よくわからなくなった。もののけ道では普通に会話していた。 「那

          樹堂骨董店へようこそ27

          少年はくるくるまわる光るクリオネみたいな物体におじぎをして、なにかをわたしていた。 少年が走り去る時、瞳があおく発光しているのを見た。今までみたことのない瞳だった。忘れないうちにその美しさを描き残しておこう。すごくきれいだった。あのとき遊んでくれてありがとう。

          少年はくるくるまわる光るクリオネみたいな物体におじぎをして、なにかをわたしていた。 少年が走り去る時、瞳があおく発光しているのを見た。今までみたことのない瞳だった。忘れないうちにその美しさを描き残しておこう。すごくきれいだった。あのとき遊んでくれてありがとう。

          美容師さんと昔話を楽しむ

          久しぶりに記事を書きます。 美容院に行って楽しいお話ができたので、それについて書こうと思います。 美容師になる前はパソコンを組み立てる工場で働いていたことがあるというおじちゃんと、たまたま日本製のパソコンて性能がいいんだねぇという話から昔話が始まって盛り上がりました。 「そういえば、昔はなんかこうでっかい四角い紙みたいなやつに記録してましたよね…」 「そうそう、フロッピーディスク」 こんな感じでまずは始まった。 昔は折り紙くらいの大きさの紙みたいな材質のやつに記録していた

          美容師さんと昔話を楽しむ

          秘密のカヲきゅん6

          カヲルは不二子さんを見送った後、和室のテレビの前にへなへなと座り込んだ。 今まで交流していた人たちにとっては今のカヲルはカヲルではない。70代のカヲルがいきなり20歳くらいの娘に若返ってしまったのだから、周囲にとっては知らない人にしか見えない。カラオケ部に参加できないし、町を歩いていても、今の姿じゃ誰も声をかけてくれないし、こちらから声をかけるのも勇気が出ない。 「…おしゃべりする人もいない…」 カヲルは悲しくなった。 「…トモヤがいるか…」 ローテーブルの上に置かれた紙には

          秘密のカヲきゅん6