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20231209

河川敷に出ると、空一面にまるで龍のような雲が広がっていた
おおきく、たなびいている
そこへおひさまがあたりを照らすおだやかでうつくしい光景は、なにか吉兆のように映った

スヌードがなくても安心して出かけられる温暖な土曜日
陽のあたるところを歩き続けるとしたら、本格的な防寒着では汗ばみそうなほどだった
師走の冷え込んだ空気のはらむ厳かな空気感とは無縁だったけれど、牧歌的な週末というにはこの上ないほどの陽気だった
温暖化の影響と考えれば心配や不安は尽きないけれど、これが今年の12月なのだと”いまここ”に焦点をあててそうであることを受け止めながら生きるのもひとつなのかもしれない

迂回路を導くネット状のフェンスを触り続ける
すぐ横に舗装された道があろうとも、砂利道を歩きたがる
電車が往来するたびに指差し、じっと眺め、去り際には両手を振り続ける
手を繋ぎたがない、危なっかしくて手をひこうとするも振りほどく
意に反する行動を促そうとすると、石のように動かない
鳥の飛ぶ姿や雲の流れるようすを見届ける
たとえそこかが河川敷であっても、坊やは我が道を行くのであった

そこに川があるというだけで、こうもすがすがしい心地になるのだろうか
具体的になにが作用しているのかはわからないけれど、ただ河川敷を歩くだけで、癒えていくものがあるような気がした
「川のそばにいる」という意識が常に顕在化していたわけではないし、実際にその存在を強く意識してもいなかったけれど、そこにあるだけでこんなにも影響を与えてくれるものなのだなと感心した

”存在しているだけでどうしたって周りになにかを及ぼしてしまう”という、逃れようのない真実を目の当たりにして、なんとも言い表しがたい心地
自然ってすごいなぁ
いつだって、いろんなことを教えてくれる

身体と心にいい換気
とっても気持ちよかったから、また歩こう
今度は向こうにあった緑地でゆっくりと過ごそう

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