眞木高倉

人生とは、理屈を捏ねくり回すこと。 エッセイ/映画鑑賞記録/読書記録/短歌/ガジェット…

眞木高倉

人生とは、理屈を捏ねくり回すこと。 エッセイ/映画鑑賞記録/読書記録/短歌/ガジェット系 ましまろ:https://marshmallow-qa.com/zksyybaisz69535

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  • 三行で足りる生活

    三行日記です。たまに三行では足りません。 毎週火曜日、木曜日更新。

  • 百年はまだ来ない

    眞木高倉の短歌集です。毎週水曜日更新。

  • 映画は誰かの走馬灯

    映画感想文です。毎週月曜日更新。 2024年は映画百本観ます。

  • 積もる話もあるだろう

    眞木高倉のエッセイ集。毎週日曜日更新。

最近の記事

  • 固定された記事

【読書記録】撃鉄を起こして、ばん

 朝日新聞記者、近藤康太郎氏の著書「三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾」からの抜粋である。  良著だった。以降高倉はこれをバイブルよろしく参照し続けるだろう。  この本を手に取ったきっかけは単純、文章が上手くなりたかったからだ。  noteで偶然見かけた、「最初の一行で殴りにくるようなエッセイじゃないと読む気がしないんだよな」という何処かの誰かの呟きが、高倉のエッセイに向けられた一言のような気がしてならなかった。被害妄想であろうがなかろうが関係ない。「ハァ?高倉の文章

    • 【3行日記】一生慣れる気がしない

       男性ばかりの職場というのは初めての経験で、未だに慣れない。仕事に支障はないのだが、降ってくる世間話が「車を買うなら女ウケのいいやつにしたい」とか「カフェの店員の女の子がめっちゃ可愛かったから連絡先のメモ渡したのに連絡来なくて萎えた」とか「ボーナスカットで年収額が下がるから昨年の実績値を使えるうちに婚活しないと」とか、ちょっと耳を疑ってしまう話ばかりで、「そうですね」と無難に同調するにも体力が要る。

      • 【短歌五首】風葬される為の婚活

         今週の短歌です。終わりがよければ何でもいいです。

        • 【3行日記】いつもレモンがあるおうち

           ビタミン不足が深刻なので、寝る前にキリートレモンを飲むことにしてみた。今のところ体調に変化は無いけれど、それはそうとレモン美味しいな。これは常備しなきゃいけないな。

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        記事

          【映画記録】2024/5 鑑賞映画報告

           五月が終わってしまいましたが、高倉の五月病は終わる兆しがありません。仕事なんか行かずに、ずっと映画を観ていたいですね。  さて、五月に観た映画の記録です。 シン・ゴジラ:オルソ  名作映画、シン・ゴジラのモノクロ版。通常版よりずっと恐ろしく、現実味のある映像でした。白黒の世界の方が真実なのだといった話をnoteにしました。 ゴジラ -1.0  シン・ゴジラがお仕事映画だとしたら、ゴジラ-1.0 はヒューマンドラマです。戦争は終わったのに、自分たちの中の戦争が全然終

          【映画記録】2024/5 鑑賞映画報告

          【3行日記】ぼっとん便所ドラマ

           今更ながら、ドラマ「VIVANT」を観ている。実は以前一話だけ観たことがあるのだが、その時はぼっとん便所に飛び込むシーンがあまりにも衝撃的で、そこで観るのをやめてしまった。今回、四話まで観て、成程これは流行る筈だと納得する面白さだった。ぼっとん便所ドラマだと思い込んでてごめんね。

          【3行日記】ぼっとん便所ドラマ

          【エッセイ】墓に私はいないけど

           「田園に死す」「書を捨てよ町に出よう」「天井桟敷」などで有名な寺山修司先生は、絶筆「墓場まで何マイル?」でこのように書いている。私の墓は私の言葉。それは、なんと理想的な弔われ方だろうか。  眞木高倉は常に世界がほんのり嫌いで、ずっとぼんやりした希死念慮を抱えているので、たまに、死んだあと自分の体をどうされたいかを考えることもあります。ここは日本なので、一般的には火葬されることになるのでしょうが、遺骨をどうするのが望ましいとか、墓はどこがいいとか、そういう自分の最期について

          【エッセイ】墓に私はいないけど

          言いだしっぺの分際で大変申し訳ないのですが、週に一本小説を書くというのがこんなにも苦行だとは思いもよらず、ちょっと小説無理そうです。明日記事二本書くので、今日はごめんなさい、ごめんなさい、近所でみかけた真ん中分け猫ちゃんの写真で許して下さい……ねこかわいいね……

          言いだしっぺの分際で大変申し訳ないのですが、週に一本小説を書くというのがこんなにも苦行だとは思いもよらず、ちょっと小説無理そうです。明日記事二本書くので、今日はごめんなさい、ごめんなさい、近所でみかけた真ん中分け猫ちゃんの写真で許して下さい……ねこかわいいね……

          【読書記録】水銀灯のような人

           曽野綾子著「仮の宿」を読みました。  とても良いエッセイ集でした。図書館で借りて読んだのですが、これは何度も読み返したい一冊でしたので、いずれ買って我が家の本棚に納めます。  昭和六年に生まれ、太平洋戦争の戦火、敗戦、戦後復興からの高度経済成長を目撃した、女流作家・曽野綾子先生によるエッセイ集です。初版1991 年ということで、昭和当時の価値観(典型的な男尊女卑的価値観とか、父の威厳の為の暴力の肯定とか)を土台に置いたエッセイではありますが、深い洞察と繊細な心配りと、曽野

          【読書記録】水銀灯のような人

          【3行日記】そういえばあの黄色い看板も

           今更ながら歯科矯正をしようと思って、歯医者を探してみたところ、思ったよりも至る所に乱立していて驚いた。そういえば駅前にもバスの中にも高速道路の傍らにも、どでかい歯医者の看板があったような気がする。いつだって人には、見ようとしたものしか見えていない。

          【3行日記】そういえばあの黄色い看板も

          【短歌五首】晴天の霹靂

           今週の短歌です。なんだかいじけています。

          【短歌五首】晴天の霹靂

          【3行日記】ぜんぶ低気圧の所為

           体調不良の原因に「低気圧」が挙がるようになったのはいつからだっただろう。以前は体を壊せば、夜更かしのしすぎだとか、薄着をしすぎだとか、遊びすぎだとか、全部自分の所為にされたものだ。ずいぶん優しい世の中になって、お陰で高倉は頭痛を気圧の所為にして眠れる。

          【3行日記】ぜんぶ低気圧の所為

          【映画記録】積まれた死体を見ないよう

           1986 年のノーベル平和賞受賞者で、ボストン大学教授、そしてユダヤ人作家のエリ・ヴィーゼルが、授賞式の演説で述べた言葉だそうだ。愛されないものは憎しみすら受け取れない。人は関心を払うに値する世界の内側に住み、その外で、何が起こっているのかなんて気に掛けることすらしない。  死体は、そういうところに積まれる。  映画「関心領域」が写すのは、関心を払うに値する世界の内側の映像だ。  登場人物たちが住む家は良い家だ。真っ白い二階建ての家には十分な広さがあり、子供の部屋が二部

          【映画記録】積まれた死体を見ないよう

          【報告】継続性と定期性

           コンテンツに必要なのは「継続性」と「定期性」なのだと、近所のおじさんが言っていました。継続性とは、決まった周期で継続して更新されること。定期性とは、内容に周期を持たせること。視聴者の、読者の、生活リズムの一部になるには、それらを備えるのが一番手っ取り早いのだそうです。確かに、高倉が定期的にチェックしているコンテンツも、発信される内容が周期で分かりやすく、何曜日の何時ごろに更新される、が確定しています。なので、だいたい更新された後であろうタイミングに覗きに行きます。  継続性

          【報告】継続性と定期性

          【3行日記】返せばいいというものではない

           映画「シャイロックの子供たち」を観た。池井戸潤先生十八番の銀行もの、一度悪い金に手を染めた銀行員がドツボへ転がり落ちていく様は、ピタゴラスイッチの玉に似ている。爽快感があるが、一度転がり出せば落ちてゆくしかない、という絶望もまたある。  やはり金なんて、誰からも、どこからも、借りるものではない。

          【3行日記】返せばいいというものではない

          【エッセイ】尻から宇宙を生まない人生

           吉行淳之介著「私の文学放浪」の一節と、それににかかるツイート群を見かけた。  先に申し上げておくと、高倉はこの本を通読しておらず、この本の見開き一ページの写真を見ただけだ。そして文脈は、これも見開き一ページからしか推察ができないが、吉行淳之介先生その人の言葉というわけではなく、トマス・マン著「トニオ・クレーゲル」に、確かこういう意味の一節があった筈だ、という文脈だ。調べども調べども見つけられなかった、といった記載もあるので、吉行淳之介先生の記憶違いという可能性も、捨てられ

          【エッセイ】尻から宇宙を生まない人生