今を生き抜いていくためにステッカーを注文した話。
今を生き抜いていくために、何かが必要だと思った。
実家で燻っていた頃の推しカラーのパーカー、会社員の頃のアクセサリー、一人暮らししていた頃の大きすぎるTV。
それらはいつでも、他の誰にも理解されなくても、そのときの私が「今」にしがみついて向こう岸まで泳ぎきるために必要不可欠なものだった。
今。
泳ぎきる体力がなければ水面に浮かんでいればいいし、向こう岸のほうから波に乗ってこっちに近づいてきてくれるかも、なんて、緩やかな心地で過ごしている毎日でも、時折自分を奮い立たせた