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【読書メモ】『医学生』(著:南木佳士)

学生時代にもっと勉強しておけばよかったと思いますか?の問いに対して最も多かったのが「もっと勉強しておけばよかった(72%)」で、「過不足なくちょうどよい(24%)」「もっと勉強しなくても良かった(4%)」と、もっと勉強しておけばよかったと後悔している方がかなり多い結果となった。

出典:「72%が学生時代に勉強しておけばよかったと後悔、社会人になって最も重要だと思う科目1位に納得」
(「よろず~調査班」2024年4月30日)

大学生の時にもっと勉強しておけば、とたまに思います。どの分野でと言われるとなかなかすぐには出てきませんが、社会に出てから15年以上経ってから「図書館司書」を通信課程で学んだこととかを考えると、「生涯学習」の分野には少なからず興味はあるのだろうなぁ、と我ながらに。

さて、息子も大学生になって早一ヶ月、多少は落ち着いたのか車の免許もなんてことを考え始めているようです。今はまだ一般教養レベルで専門科目はそう多くないでしょうけど、カリキュラムの科目名など見ると、楽しそうだなぁ、(息子の大学に)社会人講座とかはないのかな、なんて風にも少し羨ましく感じながら思い出したのが『医学生』との一冊。

舞台となるのは開設したて(1970年代)の秋田大学医学部、主人公はその医学部の二期生4名(男性3名女性1名)。最初はこちらの4名でのトレンディ(死語)ドラマ風に入り混じった三角関係かな、なんて想像をしながらページを繰ってましたが、、そんなに単純な話ではありませんでした、面白かったです。

それぞれの始まり、それぞれの想い、それぞれの道、そして、15年後へと。

言葉で綴られている情景が、映像イメージとして頭の中にも自然と浮かんでくる、その中で登場人物たちが躍動している物語となります。久々に学生時代の友人たちと酒を飲みたくなってくる、そんな一冊でした。

息子も大学で彼女でもできれば、もう少し大学の友人達ともワチャコチャし始めるのかなぁ、なんて思いながら。

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