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SIDE TRACK(サイド トラック)

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トゥーヴァージンズ発の新たな連載メディアです。 本線(本来の道)とは別の“もうひとつの道”。 そんな脇道にふと入っていった先に、 まだ見ぬ言葉や文章、景色との新たな出会いがありま… もっと読む
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記事一覧

26 狂気と正気

人は基本動物で、動物のままなのが、イコール人間の狂気なのだと思う。 なぜ始まったのかもう…

第13回 着想はどこから得るか

この4月からシナリオ作家協会が主催しているシナリオ講座というところで講師を始めました。以…

第13回 ムイシュキン

この文章は、筆者による世直しの提案である。私事で恐縮だが春から勤務地が変わり、著しく混雑…

25 でべそとボタン

子どものころ、でべそだった。 母は、わたしを病院に連れていった。 医者は、「成長につれて…

第12回 「ダメな人」を書くのはますます難しくなる

僕のシナリオにはよく「悪い人が出てこないよね」と言われます。これはまったく褒め言葉ではな…

24 存在と情報

存在とは、言い換えると情報のこと。 存在感があるとは、つまり情報量が多いことなのだろう。 …

第4回 「今年は服が来る」

先日渋谷に行って確信した。服は流行っている(これマジ)。 以前何かのテレビ番組で「今年はパンが来る!」というコーナーをやっていて「来っぱなしだろ」と思ったことがあるが、去年あたりから「服」が来ている。これは間違いないだろう。 服だって来っぱなしだろ、と思ったそこのあなた。それって本当に服が来ていましたか? 色が来ていただけじゃないですか? (無茶苦茶な言い分でも強気で言い切られるとそうなのかなって思いますよね)。しかしこれは突拍子もないことを言おうとして言っているわけでは

23 花火とケンカ

花火は、ケンカだ。 ケンカは、花火なのだ。 どちらも、内部情報の短時間での全暴露。 だから…

第12回 天使と尼僧

「『ブッダ』を繰り返し読んでいたせいで、輪廻転生の考えが染みついてしまって、だからクモを…

第11回 脚本家のギャラ事情

脚本家っていったいどのくらいのお金をもらっているのでしょうか。脚本家に限らずあの仕事って…

22 言葉と体験

「言葉にならない」という言い方がある。 「言葉にできない」という言い方がある。 しかしその…

第11回 主よ、人の望みの喜びよ

友人がなか卯の「天然うにいくら増し増し丼」を激賞していた。これまで、わたしから友人にセブ…

21 基準と心拍数

基準とは、心拍数のことなのだろう。 歩くピッチも、話す速度も、おにぎりを握るテンポも。 我…

【シネマコラム】 拝啓、スピルバーグ様 003 

003. アカデミー賞なんかこわくない 後編 Edit & Text by Shigemitsu Araki あともう数時間で米アカデミー賞発表というタイミングで、この原稿を書いています。 さて、前回のコラムでオスカーの作品賞にノミネートされた女性監督の3作品『落下の解剖学』『バービー』『パスト ライブス/再会』に登場する男女の共通点として「仕事ができる女と哀れなるマッチョたち」という設定を挙げました。 女性監督ではありませんがヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるも