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親の口癖が子の口癖

先日、奥さんと軽い言い合いになった。


私の言い方が悪いことがきっかけだった。


言い方が悪いってことに関しては、言葉足らずであったり、伝わりにくい言い方って普段から言われており、


わかりやすく言っているつもりで、自分が同じように言われたとしても、問題なく理解できると思っているので、言い方は悪くないと反論する。


もうそこからは、言い方が悪い、悪くないの水掛け論である。


奥さんは絶対謝らないので、こちらがどこかで折れる必要があるのだが、


すぐに折れると言い方が悪いことを認めることにもなってしまうので、何回かはラリーをして謝ろうと思っていると、


「まぁ、まぁ、まぁ」


と2歳の子が我々夫婦の間に割って入ってきた。


80センチほどの子が、笑顔で、仲裁に入ってこられると、笑うしかなく、我々の水掛け論はそこで終わった。


いつ、喧嘩の仲裁を覚えたのかと考えたのだが、


私がよく「まぁまぁまぁ」って言っていると奥さんから指摘を受けた。


自分が怒られている時、奥さんが子を怒っている時、子が不機嫌で泣き喚いている時、


私は必ず「まぁ、まぁ、まぁ」と宥めているらしい。


口癖を真似しているだけとはいえ、こんなにベストタイミングで使いこなせるものかと、我が子ながら驚いた。



また、別の日。


奥さんと子が揉めていた。


私は通常運転で「まぁ、まぁ、まぁ」と宥めに行った。



最近お気に入りの長靴を履きたい子と、雨じゃないから長靴を履かせたくない奥さんとがせめぎ合っていた。


「今日雨じゃないから長靴やめとき」


私は別に履きたい靴を履けばいいとは思うが、歩きやすさや、通気性とかはスニーカーの方がいいのは明らかなのでスニーカーを履いてほしい奥さんの気持ちもわからなくもない。


「いいから!いいから!」


子の激しい反論は「いいから!」の一本槍であった。


2歳に論理的な反論を求めているわけではないが、どこで仕入れたのか不思議になるほどの、ゴリ押し、力技の反論であった。


「いいから、こっちの靴履いとき」


口調こそ優しかったが、奥さんもパワープレーでスニーカーを履かせようとしていた。


そこから先は「いいから」vs「いいから」の力のぶつけ合いであった。

「いいから」vs「いいから」の軍配は子に上がったようで、快晴の、その日、長靴で走り回って帰ってきた、我が子の足は、

かなり臭かった。


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