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タイのお寺や博物館

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タイ寺院や博物館の訪問記をまとめました。
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【ワットカムペーンレーン】800年以上前の職人達と今を生きる私が対峙する空間

【ワットカムペーンレーン】800年以上前の職人達と今を生きる私が対峙する空間

南極の氷には太古の空気か閉じ込められていて、この氷でウイスキーを飲むとロマンを感じる。
と何かの記事で読んだことがあります。

タイの寺院巡りでも度々そういう気持ちになります。
ほとんどの寺院はラーマ4世以降に修復されていることが多いのですが、アユタヤやロッブリー以外にもほぼ建設当時の姿を残しているものがあります。

今日はそのひとつ【ワットカムペーンレーン】を紹介します。

外から見ると参道から

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【ナンヤイ博物館】バンコクから約3時間!ペッチャブリー観光で伝統影絵を体験しよう

【ナンヤイ博物館】バンコクから約3時間!ペッチャブリー観光で伝統影絵を体験しよう

今回はインスタで知ったタイ伝統芸能のひとつ【ナンヤイ】を見るためにバンコク・バーンスー中央駅から国鉄に乗りペッチャブリー駅まで行きました。
国鉄なら約2.5時間、車をチャーターすれば約2時間で到着!
🔽国鉄切符の予約方法はこちら🔽

ナンヤイの保存活動をしている団体はタイ国内に4つしかありません。

その中でもバンコクから行きやすく、なによりアットホームな雰囲気が最高な【ワットプラプラーチャイ

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【ワットコッ】憧れのあの寺院へ!ユニークな壁画が残るアユタヤ後期の古寺

【ワットコッ】憧れのあの寺院へ!ユニークな壁画が残るアユタヤ後期の古寺

タイ国内の寺院について、いつも詳しくブログで紹介してくださっている「siam_manao」さんが絶賛されていて、古寺好き・壁画好きとしては見に行かねばならん!と思いながらなかなか機会に恵まれなかった寺院です。

🔽manaoさんのブログはこちら🔽

今回、ナンヤイのためにペッチャブリーへ行くことにしたのでやっと訪問することができました。

壁画のうち、釈尊に関することはmanaoさんが詳しく書

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【ワットナンノン】三国志の絵と王族の服を着た美形仏像がある寺院

【ワットナンノン】三国志の絵と王族の服を着た美形仏像がある寺院

足が四本ある珍しい仏像があると聞き、ウッタカートのワットサーラークルーンに行ったのですが、残念ながら本堂が開いておらず拝観することができませんでした。

この周辺には多くの小〜中規模の寺院があって、バイタクのおじさんに「ワットナンとワットナンノン、どっちがいいか」と聞いたら、「近いからどっちも行ったらいい」と言われて最初に連れていってもらった寺院です。

こちらの寺院の本尊がなかなかの美形でしたの

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【ワットナーンチーチョーティカラーム】釈尊にだって悩める日があった。水曜日夜生まれの守護仏のいる寺院

【ワットナーンチーチョーティカラーム】釈尊にだって悩める日があった。水曜日夜生まれの守護仏のいる寺院

分身したりマンゴー生やしたりと超人伝説満載の釈尊。
そんな釈尊にも、人間らしい一面があるのです。

タイではそれぞれの曜日に守護仏陀がいますが、この水曜日夜生まれの守護仏陀【プラプッタループ・パーンパレーライ】はとても愛らしくて、個人的に大好きな仏像のひとつです。

水曜日夜生まれの人にとって特別なお寺を紹介します。

緑に囲まれた静かな名刹ワットナーンチーはワットナークプロクのすぐ隣にあります。

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【ワットインターラーム】トンブリー王朝一代きりの王・タークシン王が眠る美しい寺院

【ワットインターラーム】トンブリー王朝一代きりの王・タークシン王が眠る美しい寺院

東南アジア史を少しでもかじったことがある方なら「トンブリー王朝」の名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

たった15年間だけ、一代きりの王であったタークシン王が眠る【ワットインターラーム】をご紹介します。

トンブリー地区の宝とも言える寺院ワットインターラームの門には、馬に乗ったタークシン王のレリーフが付いています。

タークシン王の生い立ちや最期については後にして、まずは境内の美しい建物

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【ガネーシャ廟】フワイクワン駅前の一角がご利益を求める人で朝から晩まで大混雑

【ガネーシャ廟】フワイクワン駅前の一角がご利益を求める人で朝から晩まで大混雑

バンコクのパワースポットといえば、グランドハイアット・エラワン・ホテル前にある【エラワン廟(プラ・プロム)】ですが、MRTフワイクワン前にある【ガネーシャ廟(プラ・ピッカネート)】も負けず劣らず大混雑です。

とかく富に関して非常にご利益があると人気の場所をご紹介します。

煙がもうもうと立ち込める一角MRTフワイクワン駅を降り、地上に上がると大きな交差点に出ます。

この【プラ・ピッカネート】が

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【ワットアプソンサワン】過去28仏と対峙するひととき。歴史ある小さな隠れた名刹

【ワットアプソンサワン】過去28仏と対峙するひととき。歴史ある小さな隠れた名刹

日本のみならず海外の観光客から人気のワットパクナムのあるパーシーチャルーン区には、たくさんの隠れた名刹があります。

これまでもいくつかご紹介しましたが、今日は【過去28仏】が祀られている小さな寺院を紹介しようと思います。

小さな礼拝堂に集まる仏陀たちワットアプソンサワンは見逃してしまいそうなくらい小規模な寺院。

それでもここは、第3級王立寺院として認められている由緒ある寺院です。

入り口も

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【ワットラカン】タイ人なら皆知ってるたくさんの鐘があるチャオプラヤー川沿いの有名寺院

【ワットラカン】タイ人なら皆知ってるたくさんの鐘があるチャオプラヤー川沿いの有名寺院

もうすぐ暑季に入るタイ。
雨季に向けての仏教祭日の準備も徐々に行われます。

タイ国内では知らない人がいないくらい非常に有名な寺院なのですが、タイらしい豪奢な作りではない静かな寺院なので観光客の方にはあまり人気がないようです。

しかし、仏教祭日のサーイシン(聖糸)の張り方が非常に美しく、タイの旧正月・ソンクラーンも近いのでぜひお立ち寄り頂きたくご紹介いたします。

ちなみに2024年のソンクラー

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【ワットキンケーオ】賑やかな市場を見守る白い大きな仏像が印象的な寺院

【ワットキンケーオ】賑やかな市場を見守る白い大きな仏像が印象的な寺院

深夜便に乗る時には出来るだけ立ち寄るようにしている、スワンナプーム空港の近くにあるお気に入りの寺院です。

仕事帰りに夕食のおかずの買い出しをしていたり、学校帰りの女子高生達が買い食いしたり。

とても賑やかで下町感あふれる市場の奥に現れる美しい寺院を紹介します。

仏像が見守る賑やかな市場深夜便に乗る時はホテルのチェックアウト後、スワンナプーム空港に荷物を預けてから、空港のあるサムットプラカーン

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【ワットラチャナダラム】修復したての素晴らしい本堂をおじさまと一緒に見に行く

【ワットラチャナダラム】修復したての素晴らしい本堂をおじさまと一緒に見に行く

バンコクの観光地としては、あまりにも有名すぎますが、仏塔の「ロハプラサート」だけでなく本堂も非常に美しい【ワット ラチャナダラム ウォラウィハーン】

今回は修復が終わって間もない本堂を見に、バンコクの大切な友人と共に訪問してきました。

おじさまと待ち合わせバンコクに行きますよーとおじさまに連絡をすると、ワットラチャナダラムの本堂改修が終わったから見に行こう!とお誘い頂きました。

仕事を終えて

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【ワットラーチャーティワート】イタリアとタイが融合した神秘的なフレスコ画のある寺院

【ワットラーチャーティワート】イタリアとタイが融合した神秘的なフレスコ画のある寺院

タイを代表する有名寺院が集まるドゥシット地区周辺。
実は隠れた名刹の多い地区でもあります。
なんせ10分歩けば寺院があるような地区ですので、毎回少しずつ、この周辺の寺院を訪問していっています。

今日はその中でも、まるで西洋の教会のようなフレスコ画のある寺院をご紹介します。

下町感溢れる参道ワットラーチャーティワートウィハーンは第2級王室寺院です。
そんなに権威のある寺院にも関わらず、なんとも地

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【ワットテワラートクンチョン】死体をみる瞑想修行の壁画と人気パワスポのある寺院

【ワットテワラートクンチョン】死体をみる瞑想修行の壁画と人気パワスポのある寺院

タイの多くの寺院では、ヒンドゥー教の要素があちこちに見られますが、この寺院ではもっと色濃くご利益の対象としてヒンドゥーの神々が鎮座しています。

実はグーグルマップでの口コミ数もそんなに多くなく、変わった壁画があるという話を聞きそれだけを目的に行ったのですが、良い意味で期待を裏切る素晴らしい寺院でした。

たいそうなご利益があるようで、暑い中何人も並んでお参りされていた寺院をご紹介します。

境内

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【ワットケーク】街中に突然現れるタイ最大の色鮮やかなヒンドゥー教寺院

【ワットケーク】街中に突然現れるタイ最大の色鮮やかなヒンドゥー教寺院

今回の旅では主にBTSシーロムライン線沿いにある寺院を訪ねました。

その中でも割と行きやすく、現地のインド人やタイの女性から絶大な人気を誇るヒンドゥー教寺院【ワット・ケーク】をご紹介します。

街中に突然現れるド派手な寺院ワットケークはグーグルマップ上では【ワットプラシーマハーウマーテウィー】と書いてあります。
スリ・マハマリアマン寺院とも呼ばれますが、地元の人にはワットケークの方が馴染み深いか

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