マガジンのカバー画像

性暴力、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ

18
性暴力やリプロに関わる論考をまとめました。
運営しているクリエイター

記事一覧

加害者文化の根強さと、被害者が声を上げることについて

DV・虐待加害者は自らの加害性、暴力性を否認し、加害、暴力と言われることを嫌い反射的に激怒…

Masanobu Usami
1か月前
13

松本人志の性加害に関する報道について

サブスクで全文読めるようになったら詳しく見たいが、無料部分を読んだ限りは、偶発的に起きた…

Masanobu Usami
4か月前
42

ジャニー喜多川性加害の被害者がいるということ、長年見て見ぬふりをされたということ

ジャニーズに対するマスコミの掌返しは確かにそうだけど、それでジャニー喜多川の性加害を矮小…

Masanobu Usami
7か月前
6

東京都の困難女性支援法基本計画検討への懸念

第1回検討委資料 第2回検討委資料 都の困難女性支援法基本計画の検討委の資料を改めて見てい…

Masanobu Usami
7か月前
4

山口智美・斉藤正美『宗教右派とフェミニズム』(追記あり=キャンセルカルチャー論・…

山口智美・斉藤正美『宗教右派とフェミニズム』。宗教右派が独立に蠢いている訳ではないので…

Masanobu Usami
7か月前
21

ジャニー喜多川への「性嗜好異常(パラフィリア)」非難は「ペドフィリア差別」???

ジャニー喜多川の「性嗜好異常(パラフィリア)」を指摘し非難した調査報告書について「ペドフ…

Masanobu Usami
8か月前
11

不同意性交等罪に対する歪曲、誤解に抗して

不同意性交等罪に係る改正刑法などが施行されたが、相変わらず歪曲したり誤解したりが目立つ。とりあえず法案段階でのツイートを転載しておきたい。 「不同意性交等」に関する揶揄的な声を見るに、「性交に同意していなかった」「望んでいなかった」と言われ「加害者」になることへの恐怖だったり、自分の認識や満足を覆されることへの屈辱感、不快感だったりが強いのだろうし、状況の支配権を握れなくなることへの抵抗感も強いのだろう。 性交の場面で「いちいち確認するのも野暮」とか「流れがある」とか言う

性交同意年齢引き上げの意義と残された課題

性交同意年齢は特定の性道徳・規範の観点ではなく、子どもの身体的・精神的・性的健康を守るた…

Masanobu Usami
10か月前
2

性的同意年齢と子どもの権利・自由

性交同意年齢や年齢差要件についてのいちゃもんで無茶苦茶なのは、中学生が先生を陥れるために…

Masanobu Usami
10か月前
5

ジャニー喜多川性加害問題と男性の性被害を考えるために

以下は5月14日に書いたものだが、2か月経ても有効な視点だと思う。 ジャニー喜多川氏の性加害…

Masanobu Usami
10か月前
6

前之園和喜『性暴力をめぐる語りは何をもたらすのか』

前之園和喜『性暴力をめぐる語りは何をもたらすのか』。問題意識も手法も興味深いのだが、加害…

Masanobu Usami
10か月前
4

牧野雅子『痴漢とはなにか』

牧野雅子『痴漢とはなにか』。雑誌・新聞記事と統計を丹念に検証した研究で、類書に出会ったこ…

Masanobu Usami
10か月前
6

「被害者」の証言をどう聞くか?(適宜加筆)

被害者あるいは何らかの被害者性を帯びた人の証言の場合、当該の体験を受け止めきれず記憶の欠…

Masanobu Usami
10か月前
32

男子中高生の「性欲」「性的妄想」は笑い話なのか?無邪気な子どもの裸の描写は「無邪気」なのか?

「男子は女子の裸を見たいもの」「覗くもの」というのが既に社会的な刷り込み。それこそ「しずかちゃんの入浴シーン」「のび太ののぞき」しかり、それを自明化し、笑いにし、「大したことないこと」にする情報や言動に子どもも大人も日々晒されている。 自虐風にあるいは「しょーもないこと」として語られることが定番化している男子中高生の性的妄想や行動、その思い出話も、笑いにしながら「そんなもの」「たいしたことないこと」にする効果がある。これらで全く無視されているのが見られる、覗かれる、セクハラ