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二値化と箱庭:嘘8割

みなさんお久しぶりです。〻ゞです。
最近は絵を描いたり配信を見たり動画を作ってみたり仕事が忙しかったりピザ食って酒呑んで荒れたりと、公私のインプット・アウトプットが激しい日々を送っています。流石に息切れをしてきたので肩を上下させながら新鮮な空気を吸っては吐いているのですが、米津玄師のライブという〻ゞ史上最高レベルのインプットとじょりきちのおたおめ絵という不可避のアウトプットが差し迫り、大分あっぷあっぷな状態です。
インプットだかアウトプットだかあっぷあっぷだか五月蝿いイントロですが、久しぶりの記事あぷをサムズアップで迎えてくれるとPeter piper picked a peck of pickled peppers。ASAPで書き終えますので、プププと笑っていただけたらこれ幸い。
ということで今日は嘘8割です。高すぎよほんと。もう少し手加減して欲しい。
なんかもうここまでで胃もたれしそうですが、安心してください。書いてる僕が1番辟易しています。喉元過ぎれば熱さを忘れるとも言いますし、食道の位置を確かめながらお付き合いください。では参りましょう。

① 愛と二値化と四捨五入

最近、脳内で「『愛』か『愛じゃない』かでいえば」という枕詞がついて回る。別に僕の行動原理は愛に基づいたものではないので、なぜこれが頭にこびりついているのか皆目見当がつかない。さらに嫌なのが、じゃあどちらかを選べと言えば「愛」であるということだ。これが本当に気持ち悪い。問いと答えだけ見れば、あたかも僕が博愛主義者で慈愛に満ち溢れているかのようで気分が悪い。僕はそんな聖人君子ではない。のに、現象だけで見ると聖人君子そのものなのだ。

これはさながら切り上げられる「5」のようだな、と思う。そもそも「『愛』か『愛じゃない』か」という問いがずるい。なぜ2択なのか。アキネーターよろしくもう少し刻んで貰えないだろうか。日本人は答えを曖昧にしがちだという論説をどこかで聞いたが、別に重要な判断をしなければならない身空でもないので、ここはどうかご勘弁願いたい。
考えてみると、僕ら人間はアナログである。そもそもYES/NOのニ値で答える必要がないのだ。その間にはグラデーションがあって、さて黄色は赤色と一緒にしてしまおうと言われたら溜まったものではない。十人十色であるべきで、もっと言うなら七十億人七十億色であるべきだと思う。どうして七十億人二色で僕たちを分かった気になるのか、とんと知れない。

技術的特異点という話がある。よく2045年が契機とされているが、その頃のAIには思考のグラデーションがあるのだろうか。何なら今もありそうなものではあるが。人間に近づく大きなファクターである。気がする。

就活に際して、「SPI性格検査」なるものを受けた。こちらは少し優しく、4,5択だったと記憶している。少しグラデーションが付いてるだけでこんなにも解答がし易くなるのかと結構感動した。あとあと調べてみると、「こういう企業に就職したかったらこういう選択肢を選ぶのがオススメ!」みたいなのがあるらしく、少し引いてしまった。性格検査くらい正直であれよ、と。そこまで無理をするのなら手を引いたほうが絶対にいい、と働いてもない小僧は考えてしまう。

そういえば円周率も四捨五入されていた時期があったっけ、と思い返す。3.14159265…(これが覚えてるMAX)と続いていく夢のような数は、そのロマンも虚しくπ≒3という屈辱を味わっていたのだ。マジで可哀想。角のない円い人物だった彼はゆとり教育のもう一人の被害者として、角の立った哀しきモンスターへと成り果てたのである。円周率。お前だったのか。いつも数学してます感をくれたのは。そんな果てしない円周率に思いを馳せながら、その末尾で眠りこけるのだ。

結局日々の暮らしというものは、社会の仕組みというものは、「自分をどこまで丸めるか」というところに落ち着く。できる限り本来の自分と誤差が出ないよう探りながら、一挙手一投足を行う。自分のどこをどのように四捨五入するかは、自分が決めるべきなのである。

それが愛であれ。

② 新宿と経験値

たった今新宿に着いたので一旦書き終わる。バタバタしちゃうわね〜

と、いうわけでホテルに着いたので続きをしたためる。したためるって「認める」って書くんだ。ちょっとかっこいいけど、日常的には使わないほうが絶対に良い。100人が100人「みとめる」って読んじゃうもん。
新宿に来るのはこれで5回目くらいだが、前来たのが27年前なのでもう何が何やらだ。あいも変わらず新宿はごちゃごちゃとしている。何せ駅がああも分かりにくいのだ。それはそうだ。
バスタ新宿からホテルまで3kmくらいだったが、新宿駅の反対側に抜けるまで冗談抜きで30分もかかった。あまりの迷いぶりに耐えかねたのか、駅構内を見回っていた警備員のミミズが光る泡となって弾けてくれたので、どうにか駅から出てくることができたという顛末だ。俺も結構でかいサイズになれたし。

見知らぬ土地に行くと、自分の頭上にピコンと「ルーキー Lv.1」と出ている気がする。すれ違う人は全員50レベ超えで、ルーキーが何回同じ道を通ろうがすらりすらりと混雑を抜けていく。何回行こうが俺はレベル1で、方向音痴というデバフ状態のまま新宿ダンジョンを抜け出そうと右往左往しているのだ。いつまで経っても俺はお上りさんで、いつまで経っても2 cmばかり浮いている。

“東京”という街はこまごまとしていて建物の密度が高くて人が多くて、でも小さくて窮屈で、特売セールで作った箱庭のような感じがする。特価で売られて値引シールまみれになった僕は、きっとこの箱庭に溶けて馴染んでいくことはない。雨の隙間からてらてらと光る信号をホテルの窓から眺めながら、そんなことを考える。
ですよ。も、似たようなことを言っていた。
あーいとぅいまてぇーん❗️とも言っていた。

あとがき

バスって疲れますね。そりゃもうケツがSUS304になってしまいました。移動疲れというものはどうしても好きになれません。全身が疲労破壊すると思いました。せめて窓側の席であればよかったのですが、8列シートにそんな文句は言ってられませんね。ぎゅうぎゅうのパンパンです。見知らぬ人と最密充填するとは思いませんでした。
74 %。鍛高譚の度数と同じ。もしくは、朝青龍の勝率。

「インプット/アウトプットで あっぷあっぷ」と種田山頭火は残しました。さしもの自由律の大家が耐えきれずに詠んでしまった一句として、国語の便覧に載っていましたね。ですが僕としては今の感じが結構楽しいです。「できる/できない」ではなく、「やる/やらない」で生きていきたいので。
あれ?これもニ値化じゃね?
気づかなかったフリをして今日はここらへんで締めたいと思います。
それでは聴いてください、SOUL‘d OUTで「TOKYO通信 〜Urbs Communication〜」

いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
あっぷあっぷ up  and down でhold out
いちめんのなのはな

それでは、また来週。

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