wacky_76(脇七郎)

そろそろ老境に差し掛かろうとしているおじさんです。趣味は読書、アニメ、映画、ギター、音…

wacky_76(脇七郎)

そろそろ老境に差し掛かろうとしているおじさんです。趣味は読書、アニメ、映画、ギター、音楽。時々拙い詩や小説、オリジナルソングも投稿します。昭和人間ですので古い話も多くなりますが、おつきあいくださいませ。

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  • 私の書棚

    お気に入りの作家、蔵書紹介、読書感想など。

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    自作の小説や詩を紹介します。

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    学生時代からずっと大好きだった作家、芥川龍之介について、その作品、その交流関係、その時代、現代と作家や時代の比較等々、拙い知識ながら自分なりに考察していきたいと思います。

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    拙い弾き語りを紹介します。

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    1970年代中心に夢中になっていたロックについて語ります。

最近の記事

5月の総括~読んだ本と買った本

5月は芥川研究を開始したこともあり、その関連の本ばかり買ったり読んだりしていた気がしますが、それ以外に読んだ本はだいたいこんな感じです(芥川研究関連とコミックを除きます)。 レター教室 三島由紀夫 5人登場人物の手紙だけで構成される異色の作品です。筆者が最初に5人のおおよその素性を紹介し、借金の申し込みやプロポーズ、他人の恋愛を阻止する悪巧みその他、さまざまな手紙のやりとりがなされます。確かに昭和のこの時代、メールも携帯電話もありませんので、実際に会う以外の連絡手段は電話

    • 自分がnoteを続けられるのは、かつて締め切りに追われた執筆業のかおりがするから。小説の創作だけでなくネタがアニメや音楽であっても新聞や雑誌に連載するように毎日何かを書かなければならないという気持ちが高揚感を生んでいる。それが重荷になるひともいるからひとそれぞれだろうね。

      • 「赤い傘」ショートショート~#シロクマ文芸部

        赤い傘さしてた女の子、いじんさんつれられていっちゃったあ 雨の朝の登校どき、白い傘をさした少女が口ずさみながら歩いていた。 寄り添うように歩いている赤い傘をさした同じ背格好の友達らしき少女が言う。 「違うよ、赤い傘じゃなくて赤い靴だよ」 「そうだっけ?先生から教わったのは傘だったと思うけど…」 少女は首をかしげて困ったような顔をした。そう言われればそんな気もするし、違う気もする。そして今自分は赤い靴を履いている。友達の靴は白だ。 「うん、わたしも明日から赤い傘にしよっと。い

        • 「のに違ひなかった」「のみならず」等々もってまわった芥川独特の言い回しを寺田さんは嫌う。中村さんは気にならないという。わたしはこの独特の言い回しが大好きでそれがなきゃ芥川じゃないと思う。ただ美しい日本語という点では断然三島由紀夫を推します。

        5月の総括~読んだ本と買った本

        • 自分がnoteを続けられるのは、かつて締め切りに追われた執筆業のかおりがするから。小説の創作だけでなくネタがアニメや音楽であっても新聞や雑誌に連載するように毎日何かを書かなければならないという気持ちが高揚感を生んでいる。それが重荷になるひともいるからひとそれぞれだろうね。

        • 「赤い傘」ショートショート~#シロクマ文芸部

        • 「のに違ひなかった」「のみならず」等々もってまわった芥川独特の言い回しを寺田さんは嫌う。中村さんは気にならないという。わたしはこの独特の言い回しが大好きでそれがなきゃ芥川じゃないと思う。ただ美しい日本語という点では断然三島由紀夫を推します。

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        記事

          [勝手に芥川研究#4] 増えていく資料や「疑惑」「秋」など4作品について

          おはようございます。 芥川龍之介研究を始めてから資料が増えまくっています笑。 資料集めまくり中 「年表作家読本 芥川龍之介」 「文藝別冊 芥川龍之介」 「芥川追想」 「文藝読本 芥川龍之介」 「追想 芥川龍之介」 「芥川龍之介展(日本近代文学館)」 岩波書店の「芥川龍之介全集全24巻」と宇野浩二の評論上下はもともと持っていますが、まさかこんなに買う羽目になるとは。大学が英文学専攻だったのですが卒論以来ですよ。資料だらけ。ほとんどメルカリや古本屋なので安くはすんでおります

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          適当に弾いてみた~沙粧妙子や必殺仕事人とか

          数年前に録音したもので、適当に覚えている曲を弾いてるだけの動画です。 自分には子どもの頃から変な特技があって、テレビ番組の挿入歌とかBGMとか、「さあ耳コピするぞ!」といきごまなくても、適当にギター抱えてこんなんだっけ?と弾けてしまうのです(もちろん簡単な曲だけですが)。 ここではそんなやつでまだ覚えていたものを適当に弾いています。 沙粧妙子-最後の事件-の挿入歌 雑居時代のラブリーなシーンで流れる曲 必殺仕事人の中村主水登場シーンで大抵流れるBGM ロミオとジュリエット(これはてさぐりでめちゃくちゃですので無視してください)

          適当に弾いてみた~沙粧妙子や必殺仕事人とか

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          [クラシックロック] In your Mind~ブライアン・フェリーが一番のっている頃の名作

          ロキシーミュージックの最高傑作(だとわたしは思っている)「サイレン」でいったんバンドは活動停止しますが、フェリーはノリノリでソロアルバムを展開。1977年の「イン・ユア・マインド」はそんなころの傑作です。 まだアバロンやドントストップなどのダンサブルかつクール路線ではないアート・ロック、グラムロック時代のフェリーを堪能できる一枚です。 トーキョー・ジョーが有名ですが、個人的にはこの曲が最高! このアルバムと次の「ベールを脱いだ花嫁」の2枚が一番好きかも。 ソフト路線はあまり

          [クラシックロック] In your Mind~ブライアン・フェリーが一番のっている頃の名作

          「どおん教」~#毎週ショートショートnote

          ある朝一枚のチラシが入っていた。 「これであなたも祈願上手!合格祈願、安全祈願何でもござれ」 神社参拝の作法のようだった。 「合掌。口を大きく開けて天を仰ぎ、お尻を右に二回、左に二回くいくいとひねる。合掌。背骨を反らして両手をお尻に当てたまま腰を前後に二回くいくい。合掌。最後に『どおん!』と叫ぶ」とある。 息子はもうすぐ大学受験だ。神社は近所にある。馬鹿馬鹿しいが何でも試しておこう。 さっそく神社に寄ってみた。仰天した。初詣のおりもろくに人が集まらない小さな神社が参拝客でいっ

          「どおん教」~#毎週ショートショートnote

          恥ずかしながらアウトラインプロセッサなるものを昨日初めて知りました。それまで創作は手書きメモと「秀丸」エディタでやっていたもので。Nolaなんてのも見つけてびっくり。エディタ変えてみるかな。Meryなんて良さげ。時代遅れなおっさんのつぶやきでした。

          恥ずかしながらアウトラインプロセッサなるものを昨日初めて知りました。それまで創作は手書きメモと「秀丸」エディタでやっていたもので。Nolaなんてのも見つけてびっくり。エディタ変えてみるかな。Meryなんて良さげ。時代遅れなおっさんのつぶやきでした。

          昨晩は芥川の「老年」「沼地」と書簡集を読み、小林泰三の「脳髄工場」を読み、山川直人の「口笛小曲集」を読んで、無職転生のアニメを観た。「沼地」は「秋」や「蜜柑」の頃だから中期なんだけど後期を思わせる病的な芸術至上主義が感じられて良かった。ゴッホの絵かなんかと思ったが架空の絵らしい。

          昨晩は芥川の「老年」「沼地」と書簡集を読み、小林泰三の「脳髄工場」を読み、山川直人の「口笛小曲集」を読んで、無職転生のアニメを観た。「沼地」は「秋」や「蜜柑」の頃だから中期なんだけど後期を思わせる病的な芸術至上主義が感じられて良かった。ゴッホの絵かなんかと思ったが架空の絵らしい。

          倉庫のLPからランダムに引っ張り出した数枚#4~荒井由実、スティービーワンダー

          倉庫から適当に引っ張り出す(これが結構たいへんなので頻繁にはやれない笑)企画四回目。 出てきたのはこの2枚。 両方とも名盤ですが、実はあまり聞いていません。 荒井由実は、決して苦手なわけじゃないのですが、耳に心地よすぎて聞き流してしまうので「聴き込んだ」記憶がない…ただこの曲は好きでした。 有名な曲ですね。 よく中島みゆきと比較されたユーミンですが、わたしは中島みゆきフェチですけど、別にユーミンが嫌いというわけではないし、二人中が悪いわけでもないし、音楽性が違うので比較し

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          White room~ジャック・ブルースがすげー

          ジャック・ブルースかっけー! フレットレスのベースがまたいいな。 ゲイリー・ムーア、あまり聞いてないんだけど、これはいい感じだ。 でもやはりジャック・ブルースだ。 まさに「リードベース」やな!

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          哀しみの恋人達~シリータ・ライト

          最近知ったのですが、スティービーワンダー作曲のこの曲は、BAAに提供した迷信が、スティービーが先にヒットしてしまったために出せなくなったお詫びでジェフに提供した曲なんですね。 「迷信」はBAAがカヴァーしたとばかり思っていました。 それにしてもスティービーワンダーってほんと天才だよなあ。

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          [勝手に芥川研究#3] 山川直人の「澄江堂主人」をオススメしたい

          昨日、山川直人の「澄江堂主人」上中下を読了しました。漫画ですが、読むのに2日かかりました。作画的に好みが分かれるところですが、個人的には 活字も含めて最近読んだ本のなかで一番感動しました! 涙なくして読めないシーンも。少なくとも、芥川龍之介ファン的には読んでおきたい漫画だと思います。 澄江堂とは、言うまでもなく芥川龍之介の書斎の扁額です。最初は餓鬼窟でしたが30歳の頃改名しています。 「澄江堂主人」は、昭和二年「歯車」を書くシーンから始まり同年自殺するまでの芥川龍之介

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          その時の帝王の胸のうち~古いエッセイ回顧

          「その時の帝王の胸のうち」   「トウカイテイオー、トウカイテイオーだ、奇跡の復活だ」  競馬実況中継でアナウンサーが叫ぶ。 「行け!抜いてしまえ!」  思わずテレビの前で私は握り拳を振り上げて大声をあげる。真冬の超満員の中山競馬場、トウカイテイオーが最後の直線で2番手軍団から抜け出し、じわじわとビワハヤヒデに迫る。 「もう少し。あともう少しだ、頑張れ」と声を張り上げる。スローモーションのようにテイオーとハヤヒデの2頭だけが画面に映し出され、その差が徐々に詰まっていく。トウカ

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          [名作ドラマ] キーハンター~土曜日夜9時の黄金枠

          ガキの頃、白黒テレビの時代から視ていた名作ドラマ。 小学生なので普段は9時に寝ろ!と言われていたのだけど、土曜日だけは特別で10時までテレビOKで家族みんなで見ていた。 土曜日は、夜8時からデビルマンとキカイダーやってたし、ワクワクだったね。 キーハンターは今も色褪せないポリスアクションだと思う。 主役が毎回違って、ミステリっぽいものから派手なアクションものまでカバーしてて、さながら「ワイルド7」なんだよね。 個人的には野際陽子主役の話(大抵は潜入捜査)が好きだったな。 野際さんも千葉ちゃんももういない。さびしいね。

          [名作ドラマ] キーハンター~土曜日夜9時の黄金枠

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