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#299 世界に誇れる日本の飲食

和食は、その美味しさだけでなく、健康に寄与する食事としても国際的に評価されています。僕は飲食業に身を置きながら、この豊かな日本の食文化をさらに広めていくことに情熱を注いでいます。今回は、和食が世界に認められる理由と、その文化がどのようにして世界中に広がっているのかを掘り下げていきたいと思います。もちろん、われらが「おにぎり」も立派な和食。栄養バランスもばっちりで腹持ちも良い、ワンハンドで食べられることも大きな特徴ですね。そんななかTikTokやInstagramで最近よく見かけるようになった「おにぎり太郎さん」。みなさんご存じでしょうか?「あっつ」と言い、顔をしかめながら一生懸命おにぎりを握るその姿。土鍋で炊けたアツアツのごはんを素手で握る坊主頭の男性。そんな、おにぎり太郎さんがSNSで話題になっています。
#おにぎり太郎

地域ごとの多様な食材と四季の味わい


日本は南北に長い国土を持ち、多様な気候と地形が織りなす豊かな自然環境の中で、地域ごとに異なる食材が育まれています。北は海産物が豊富な一方で、南では暖かい気候を生かした農作物が栄えています。この地域性が、和食の多彩な味わいを生み出しているのです。
秋田県のきりたんぽや、山形県の芋煮、埼玉県の草加せんべい、富山県のます寿司、愛知県のきしめん、奈良県の三輪そうめん、高知県のカツオのたたき、沖縄県のラフテーなど、一度は見たこと、聞いたことがあるような全国でも有名な各地の名物が多くあげられます。
これらは江戸時代から続く料理でもあり伝統的な郷土料理のごく一部です。
#郷土料理

さらに日本では、季節ごとに旬の料理を楽しむ文化があります。日本では“万物に神が宿る”という考え方をするように、季節ごとに旬の料理を食べたり節目を祝ったりする風習があります。正月に食べるおせちや恵方巻き、ひな祭り、赤飯、年越しそばなど、和食は日本の伝統的な行事と深く結びついています。
料理で季節を感じるのは日本人だけ…と言われるように、旬の食材を味わい季節を感じることが、外国人にとっての「日本の美しさ」なのだと思います。
この習慣は、食材の最も良い状態を味わうと同時に、自然のリズムと調和する生活を促します。これが、外国人にとっての「日本の美しさ」として特に魅力的に映るのかもしれません。
#四季の味わい

栄養バランスを重視した食事スタイル


和食の基本である「一汁三菜」は、栄養バランスが良いとされています。肉を使わずとも、豊富な海藻や野菜、そして独特の出汁が素材の味を引き立て、健康的な食生活をサポートします。実際、この食事スタイルは、日本人の長寿に貢献しているとも言われています。また、「うま味」を上手に使うことによって、動物性油脂の少ない食生活を実現しており、フレンチやイタリアン、中華と比べ和食は、ソースの味よりも素材の味で勝負出来るように、素材を生かす出汁が決め手となる、他国と比べ独特な調理方法です。また、その和食は、脂肪分が少なく、野菜を使う料理が多いのも特徴なことから、ヘルシーメニューとして海外でも一定の人気を誇っています。
#UMAMI

2015年には、「和食、日本人の伝統的な食文化」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。この認定は、和食が単なる料理以上の、深い文化的価値を持っていることを世界に認めさせる結果となりました。和食の認知度が高まることで、国内外の人々が和食に対する関心を深め、さらに多くの人々が健康的な食生活を志向するようになっています。
#現代の嗜好とあっている

食事作法も魅力の一つ


和食の魅力は、その味だけではありません。食事作法にも独自の文化があります。例えば、一つの盆に複数の料理を配置し、それぞれをゆっくりと味わいながら食べるスタイルは、食べ物への敬意と感謝の心を表しています。このようにして食事を楽しむことは、精神的な満足感にもつながるのです。
#食事作法

和食には一汁三菜だけでなく、牛丼や海鮮丼のように一つの器に盛り付けられる料理や、すき焼きや寄せ鍋のように皆で共有する料理もあります。また、おにぎりのように手軽に食べられる食べ物も和食の一環として重要な役割を果たしています。これらの多様性が、和食の魅力をさらに深めています。
#日本人はアレンジが得意

和食の国際化とその課題


海外で「SUSHI」「TEMPURA」「YAKINIKU」などの名で知られるようになった和食ですが、その地域の文化に合わせてアレンジされることもあります。「SUSHI」と言えば、いまや世界で最も有名な日本料理ですが、例えば、カリフォルニアロールは、海苔を内側にすることで、海苔が苦手な人々にも受け入れられました。いわゆる「裏巻き」「逆巻き」の代名詞になった巻き寿司です。アメリカ人は黒い海苔が苦手だから裏側にして巻いたのが始まりです。このように地域ごとの好みに応じて変化する和食は、その普及には成功していますが、本来の和食の姿をどこまで保持するかが今後の課題です。やはり海を越えて日本の味を再現するのはそう簡単なことではありません。
#カリフォルニアロール

カルフォルニアロール

僕がこのNOTE記事を通してお伝えしたいのは、和食が単なる「食べ物」ではなく、「文化」としての価値を持っていることです。その文化を守りつつ、世界に広めていくことが、僕たちにとっての大きな使命だと感じています。そして、これを読んで頂いた皆さんにも、少しでも和食に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
#和食

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