世田谷区民の散策グループにお邪魔して、飛鳥山から庚申塚、巣鴨を歩いた。とんでもなく朝に弱い私にとって、10時王子駅集合はちと辛い。慣れない駅の乗りかえは不安だし時間がかかるだろうから、頑張って8時過ぎに家を出た。
総勢12名ほどのシニアたちがぞろぞろと、ミニモノレールのようなアスカルゴに乗って飛鳥山のてっぺんへ。渋沢栄一の旧邸や資料館、公園内をそぞろ歩く。この辺り、テレビドラマの「おかしな刑事」や「浅見光彦シリーズ」の舞台となっている所だから、知っているつもりになっているが、私の人生の中でもほとんど接点がない場所だ。
飛鳥山を下った後は、都電に乗って庚申塚へ。都電だからシルバーパスが使える。これも初体験だ。庚申塚、猿田彦神社･･･。旧中山道を歩いてそこはもう巣鴨の商店街、なかなかの混雑ぶりである。お目当てのとげ抜き地蔵の境内では、洗い観音に行列ができていた。水を掛けて観音様の体を触ると御利益があるらしい。「赤パンツ」の店や「ズボン」「ブラウス」などがぶら下がった洋品店、かつての「おばあちゃんの原宿」は今も健在だった。
リーダーの計画では、とげ抜き地蔵近くの老舗そば屋で休憩、そばを堪能してから随時解散、のはずだったらしいが、そばアレルギーの私はランチ抜きでお先に失礼となった。「天丼とかそば以外のものを食べれば？」と言われるけれど、本格的なそば屋ほど、そば粉が舞っていてのどがキュッとしまるのだ。食べてショックをおこすというより、私の場合は気管支の入り口が反応する。残念だけれども仕方が無い。
都営三田線の巣鴨から、春日で大江戸線に乗りかえて西新宿へ。勝手知ったるシルバーパス路線。東京都の高齢者対策は有り難い。