投稿誌Wife編集部

「普通の女性」の声を集めて61年。今も年4回発行を続けている投稿誌「Wife」編集部で…

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「普通の女性」の声を集めて61年。今も年4回発行を続けている投稿誌「Wife」編集部です。3カ月に一度では書き足りない思いをここに。3カ月間濃縮した思いは紙媒体雑誌でどうぞ。年4冊発行で購読料4320円。https://womenslife21.netからお問い合せください。

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    投稿誌Wife4代目編集長前みつ子が綴るよもやま日記

最近の記事

王子から庚申塚、巣鴨へ

世田谷区民の散策グループにお邪魔して、飛鳥山から庚申塚、巣鴨を歩いた。とんでもなく朝に弱い私にとって、10時王子駅集合はちと辛い。慣れない駅の乗りかえは不安だし時間がかかるだろうから、頑張って8時過ぎに家を出た。 総勢12名ほどのシニアたちがぞろぞろと、ミニモノレールのようなアスカルゴに乗って飛鳥山のてっぺんへ。渋沢栄一の旧邸や資料館、公園内をそぞろ歩く。この辺り、テレビドラマの「おかしな刑事」や「浅見光彦シリーズ」の舞台となっている所だから、知っているつもりになっているが、

    • 久しぶりの「シャトレーゼ」

      南武線に乗っていたら富士山がきれいに見えたから、急に思い立って矢川でおりた。コロナ禍でいっとき入ることができなくなっていたし、その後も足が遠のいていた矢川緑地に行ってみようと思ったのだ。ほぼ4年ぶりになるか。緑地の木や草々は二回りほど成長してうっそうとした森になっていた。水辺と緑の中を歩き、隣のホームセンターで花の苗や植木を手に取り、それから「シャトレーゼ」でお菓子を買う・・・。父が一時お世話になっていた老健も近くにあるし、立川で暮らしていた頃には定番の散歩コースだった。 国

      • お隣さん孤独死?

        ここ3日間くらい、お隣の様子が気になっていた。毎日決まって夕方から21時頃までの間は、⒉階のリビングに明かりが灯るのに、つかない。朝は7時ごろ、ガラガラガラと1階の雨戸が開き、続いて⒉階のベランダのシャッターが上がるのに、1階は閉まったまま、⒉階はずっと半開き。わが家の⒉階のトイレから丸見えの部屋の奥からは、一日中明かりがもれている。おでかけ? 入院でもしたのかしら・・・。 今朝8時、わが家とは反対側のお隣さんと、お向かいの若夫婦とが道に出て、何やら騒々しい。ピンときた私も、

        • Wife407号

          投稿誌「Wife」の最新号が届いた。東京地方は雨続き、濡れた郵便受けの中でひときわ光る黄色の表紙を見つけて、「きた、きた」と思わず声が出る。編集作業に関わらなくなってから1年と数ヶ月。今号も、ずっしりと重みのある中身だ。新しい書き手も増えているようで嬉しい限り・・・。 でも、正直に言おう。75歳の私、文字中毒を自負していたのに、この頃長い文章の内容が頭に入ってこない。特に長すぎるエッセイは、目からは読み取っても、結局何が書いてあるのか、何を言いたいのか理解できないことも多い。

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          56本

        記事

          黄緑色の公衆電話

          近所にある児童館専用の体育館のわきに、黄緑色の公衆電話ボックスが立っている。コロナ禍真っ最中にその体育館がリニューアルされたとき、公衆電話もピカピカの新品に変わった。でも、使われているのを見たことがない。 散策からの帰り道、私は八幡神社の脇の坂道をダラダラと下がっていた。その道はそのまま片側一車線の道路にぶつかり、横切ると体育館にぶつかる。この辺り、自転車は行き交うが車はほとんど通らないし、横断歩道があるような場所ではない。私がのん気に田舎道を歩いているときに出会うのは、たい

          黄緑色の公衆電話

          エキストラ募集

          郵便受けに「映画エキストラ 大募集」のチラシが入っていた。世田ヶ谷のとあるスタジオで、4日間、撮影に参加できる人たちを集めたいという。「るろうに剣心」とか「ちゅらさん」の大友啓史監督が、戦後の沖縄を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ的な映画を撮影中らしい。 この辺りには昔から有名な撮影所やスタジオがいくつもあるし、ドラマなどの撮影現場に遭遇することも多い。多摩川べりには撮影スポットがいくつもある。つい最近もふらふら散策中に、壊れかけているような古い元診療所で何かの撮影をして

          エキストラ募集

          夏みかんをもらった

          息子の幼友達で、地元生まれの地元育ち、地主のまっちゃんが、ゴロゴロと大きな夏みかんを持ってきてくれた。2年前に両親とも亡くなってからは、たった1人で広い家屋敷と敷地を管理している。近くの小さな神社や神様を中心に、季節ごとの行事、お祭り、地主同士の昔ながらのしきたりなどなど、よそ者には想像もできないお付き合いがたくさんあって、なかなか大変らしい。 家作も何軒か持っていて、畑も貸しているけれど、彼自身に農業経験はない。40半ばの独身男、彼の本業はいまどきのIT関連で、半分以上はリ

          夏みかんをもらった

          桂由美さん

          農協で、念願のゴーヤとトマトの苗を2本購入、さっそく、裏から演芸用の土を運んできて、大きめの鉢に植え込んだ。昨年のトマト、桃太郎のほうはあまりうまく実をつけなかったので、今年はミニと中型でがまん。1本は⒉階のベランダに、そしてもう1本は玄関脇の比較的よく陽が当たるところに置く。ゴーヤは東側のガラス戸の向こうに。長期予報によると夏はかなりの高温になるらしいから、日よけカーテンになるくらい茂ってほしいと期待する。数年前、南側にゴーヤの鉢を2つも置いて棚も作ったのだが、失敗。しょぼ

          妄想ばなし

          わが家の裏手の遊歩道を通って帰宅する際に、必ず通るご近所さんの家々。この辺りは、もともと広い敷地を何分割もして建てられた新興住宅地だ。30年も前にわが家が移り住んだときには、すでに隙間なく家族の生活が出来上がっていた。ちょうど裏手の比較的大きな敷地は、息子の同級生の家、でもあちらは女子なので親同士のお付き合いはほとんどない。“もも”という名の大きな番犬の、大きな犬小屋はまいまだ玄関脇に置かれているけれど、今はご夫婦だけのよう。でも、頻繁にまだ独身らしいお嬢さんが帰ってきている

          美容院

          取材に行くためにバスを待ってたら、いつも行く美容院のオーナーOさんとばったり会った。年に3回程度しか髪をいじらない私だから、いいお客さんとは言えないだろうが、それでも、20年近くのお付き合いになる。Oさんは私の顔を見るなり、「髪型、いい感じに決まってますねえ」「その服装とよく合っていますよ」と言う。褒めてくれているのだろう、悪い気はしない。 黒い薄めの上着と黒のキュロットスカート。肩からぶら下げた大きめのバックには録音テープやカメラ、書類などがパンパンに詰まっている。若い頃か

          静かなご近所

          ゴールデンウイークに突入しているが、ご近所は今日も静かだ。 男の子が4人いるお向かいのお宅だけ、朝からパパの大きな声が響き渡っていた。小5と小2の上の子2人が朝からサッカーのようで、しかも、行く先は別々、自転車で送り出す際のバタバタの様子は、見なくても想像できる。ガテン系の旦那は声が大きい。ときおりママの名前も「おーい」「おーい」と呼ぶ。子どもが5人いるみたいで、微笑ましい限りだ。 もうすぐ2歳になる末の子を、前に背中に抱えて動き回る小柄なママは、いつみてもどっしり構えていて

          黄砂か…

          朝から左目が妙に痛い、ゴロゴロする。花粉症の時季は終わったと思ったのに、目薬をさして何度もパチクリするが、それでも違和感が続く。今日は東京にも黄砂が飛んでいるらしい。目だけではない、左のこめかみも重くてズキンズキン、首筋まで凝ってきた。こうやって具合悪さを取り上げていったら切りがない。あ~あ、全身すっきり快調という日は、もう来ないのだろうか。 一日中、どんより重苦しい日だった。家の中にいると、ニュースで言うほど暑くない。長袖ブラウス一枚では寒いくらいだ。でも、一歩ベランダに出

          上野毛のクリニックで

          ピンチヒッターで、急きょ上野毛のクリニックの先生取材に出掛けた。連絡があったのは一昨日の晩、担当していた彼女の父君の具合が悪くなったから実家に帰らなくてはならないと、代わりに行ってほしいと言うのだ。取材内容やコンセプトもあやふやなまま、引き受けた。近いし、断る理由はない。整形外科医の話は興味がある。ただ、いつものような疾病啓蒙記事ではなくて、クリニックの広告という感じだから、あまり面白くはない。実はこの手のケースが、一番難しいのだ。あからさまな宣伝は法律に触れる、かといって「

          上野毛のクリニックで

          脚がつる

          毎朝のように脚がつる。常に左脚の調子が悪い。多分、かなり重度の外反母趾が原因で、長い年月をかけて血流が悪くなっているのだろう。筋肉の状態を調べると、具合が悪いと感じている左脚のほうがだんとつ筋肉量が多い、とでる。第二の心臓と言われるふくらはぎの太り具合も、右側の倍はある。特に気に病んでいるわけじゃないけれど、何かの拍子にこういう話をすると、整体やマッサージ、そのほか諸々を勧められる。あそこの整形外科はとても効くから是非行くようにとか、遠赤外線とはまた異なる何とかという布を当て

          八咫烏シリーズ

          知りあいが多い私、いろんなグループの仲間たちと会うのはもちろんだが、毎日のようにLINEで交流している。その中の優雅なマダムグループの人たちには、いつも感心している。 1人が阿部智里の「八咫烏シリーズ」にはまっていると書いてきた。すぐさま別の人が原田マハの「板上に咲く 棟方」を読んでいると書き、もう一人が原田マハは全部読んだと。そして瞬時に、伊岡瞬や夏川章介、近藤史恵など、次々に好きな作家の名前が挙がった。みんなすごい、読書家だ。寝る前に数頁しか読まない、と謙遜するけれど、継

          八咫烏シリーズ

          吉祥寺に行きました

          雨の合間を縫って、おひとりさまのグループの遠足で吉祥寺の井の頭自然動物公園へ。昨年暮れから、天候不順のせいで秋の遠足も初詣も流れた。こんども天気予報を気にしながら、雨が心配だった。家を出るときにポツリときたもんだから慌てたが、暑すぎず寒すぎずちょうどいいお散歩びよりとなった。シニア料金200円で、深い緑とマイナスイオンをたっぷり味わうことができる。ここも東京都の施設、なかなかきれいに整備されていて、特に子連れにいいかもしれない。私たちは総勢12人の60代、70代、80代の女た

          吉祥寺に行きました