矢島史

主に暮らし系の書籍制作に関わるライターです。 多趣味。常にうろうろ。 マンガを描くのが…

矢島史

主に暮らし系の書籍制作に関わるライターです。 多趣味。常にうろうろ。 マンガを描くのが好きです。 HP: https://yajimafumi.studio.site/top

マガジン

  • 日常に潜むおかしみ

    ささいなことでも立ち止まって見つめてみると、おかしい。おもしろい。味わい深い。流してしまうのはもったいないからマガジン。

  • ライターという仕事のこと

    ライターという仕事をしていて思うことつれづれ

  • よたよたトレラン記

    長距離とか完全無縁だった40代後半の人が、トレランにハマるまでとこれから。よたよたしてたっていいじゃない~。大会はすべて目標「完走」

最近の記事

見入ってしまった谷川俊太郎さんの記事 ほんとにやりたくないの?ターザン

通販冊子の片隅にあった、谷川俊太郎さんのインタビュー記事。 「あっ!あっ!やっぱりそうですよね!」とスタンディングオベーションしたい気持ちになったんです。 以下抜粋。 見入ってしまった。 長年の疑問に、答えてもらえたような気がした。 公園のターザン、空いていれば私はやるが、子どもは「ママは恥ずかしいからやめて」と言う。だから最近はできない。どうせ誰も見ちゃいないのに。 本当は、私以外の大人だって思いっきり助走つけてターザンやりたいでしょう? 砂場があれば美しい泥団子を極

    • あなたを取材して原稿にします。

      というサービス、始めます! だってもったいないんですもの。(ライター的に) あと、けっこういいと思う。(あなた的に) ふつうの人にこそ、原稿にしたいことたくさんあるから 以前、友人の”ダイエット成功記”を取材して書いたことがありました。 フリーペーパーの特集企画に協力してもらったのです。 いつものように、「どうしてダイエットしようと思ったの?」「すんなりいった?」と質問して、答えてもらって、記事にまとめて。 発行する前に確認のために本人に読んでもらうと、 「すごい!こ

      • ここからの人生で今日が1番若い日!おばちゃんたちのフットサル

        46歳でフットサルを始めた。 それまで何のサッカー経験もないのに、だ。 きっかけは、同じマンションのママ友だち・ちかちゃんが「フットサル始めるんだ」と言ったこと。彼女だって何の経験もないのに、ひとりで近所の初心者向け個サル(個人で参加できるフットサル)に行くというのだ。 女でよ。40代でよ。ひとりでよ? すごない?ふつうに。 びっくりして、俄然「わたしもやりたい!」となった。これが「一緒にやらない?」と誘われていたなら、「むりむり~!」と言っていた気がする。 「わたし、

        • マジでふっつ~!のおばちゃんがFTR秩父&奥武蔵30kを完走した話

          雑誌でもnoteでもSNSでもいいんですけど、トレイルランナーの記事、読んだことあります? 超人ばっかりですよ。 普通の主婦なのかなあ、と思って読んだら超人。 まだ初心者なんだなあ、と思って読んだら超人。 始めて1年しか経ってないのに100㎞とか完走してたり、 100㎞完走した翌々週くらいに違うレースに出ていたり。 人類を超えた人、コレ超人の類ですわ。 しかし私は、なんの誇張もなくフツー。 46歳まで体育でしか長距離走をしたことがなく、すぐ息が切れるし、ちょっとした風

        見入ってしまった谷川俊太郎さんの記事 ほんとにやりたくないの?ターザン

        マガジン

        • 日常に潜むおかしみ
          3本
        • ライターという仕事のこと
          5本
        • よたよたトレラン記
          8本

        記事

          自意識が暴走してプロフィール写真が撮れない話

          脳みそ1個のフリーランス  大事なのはヒントをくれる仕事仲間 フリーランスの人間は、基本ひとりで働いている。 同僚や上司なんかがいなくて、脳みそが1個である。 自分が思いついていないこと、好みではないことは、 自発的な行動としてあらわれることが一切ない。 だから、普段一緒にお仕事をしている方々の言葉は、とても大切だ。 どんな風に仕事をしていったらいいのか、 課題はなんなのか、 ヒントをいただけたときにはありがたく参考にさせてもらっている。 私にとってその方々という

          自意識が暴走してプロフィール写真が撮れない話

          免許の更新で、年々あの人に近づいていることを知る(母とかではない)

          5年に1度の、免許の更新に行った。 免許の写真は一発撮りであるから、 今度こそまともな顔して写りたいと息巻いて行った。 髪の毛を整えて、眉毛をかいて、 ピアスだってつけて、 顔色がよくなるようにと新しいZARAの白Tを着て。 撮られる前には深呼吸をして、 あごをひいて、 口角を少し上げて。 で、できたのがこれである。 口角全然上がってない。 普段どんだけへの字口で生きているのか恐ろしくなる。 というか、そんなことより…… 私、梅宮辰夫に寄ってない? あと人間って

          免許の更新で、年々あの人に近づいていることを知る(母とかではない)

          20年以上原稿ばっかり書いているけど小説は1ページも書けない

          私は人に取材をして文章を書くライターである。 テーマに沿って、先生だったり、専門家だったり、インフルエンサーだったりに話を聞きに行って、原稿を書く。 そんなことを四半世紀続けているが、 小説を書いたことは一度もない。 実際に聞いた話や、体験したことしか書けない。 創作が……できない……! そういや以前漫画家を目指していたときも、 エッセイマンガを描いていた。 フィクションをつくれないのである。 別に書きたくないなら書かなきゃいいじゃない、 と思うじゃない。 私もこ

          20年以上原稿ばっかり書いているけど小説は1ページも書けない

          ライター、ぐるっと回ってAIに負けない(気がする)方向性を見出す

          フリーライターになって17年が経つ。 ”取材をして書く”という仕事についてからは23年だ。 こういうの、ベテランって言うんでしょ。 しかし最近、今さら、緊張することがある。 逆に以前は緊張とはほぼ無縁。 「どこでも突っ込んでいきますよ!」「全力でやります!」「なんでも言ってください!」という感じで、 無鉄砲というか、恐れ知らずというか、丁稚というか、 緊張する神経を持ち合わせていなかったと言うのが正しい。 「やれることをやるだけ」「やれないことはやれない」とキッパリ

          ライター、ぐるっと回ってAIに負けない(気がする)方向性を見出す

          初心者トレイルランナーはレベルが上がった

          おっくんの合宿に参加したことで、 俺はレベルアップをした。 女だが、「俺」と言いたいような気持ちなんです。 ちなみに以前のレベルがドラクエで言うところの2なので、 それが4になったという話ではあるけれど。 ようやく「ホイミ」覚えるくらい。 まだ武器ひのきのぼう。 レベルアップその1.ピッチスピード 合宿では、みなさんのピッチの速さに驚いたのです。 登りのときは、こまたでも歩みがサッサカサッサカ。 だからエスカレーターに乗ってるみたいに上がっていくのかあ~。 とアホ面さ

          初心者トレイルランナーはレベルが上がった

          憧れの合宿~超人の集いにまぎれて~【後編】

          ひとりだけめちゃくちゃ遅くて足を引っぱった 前編はこちら 全員が無事に15㎞(獲得標高1000m)を走りきり、 トレラン夏のお楽しみ、川にドボンと飛び込みに! 飛び込みポイントまでは5㎞あるとのことで、マイクロバスに乗り込み…… 乗り込み………… …半数以上の人が乗り込まずに「ぼくら走って行きまーす」と走り始めた。 どうなってんの? 私は気づいた。 ちょっと元気なおばちゃん(私)が、 うっかり超人の集いに紛れ込んでしまったのだという事実に。 夜はみんなでごはん&

          憧れの合宿~超人の集いにまぎれて~【後編】

          憧れの合宿~超人の集いにまぎれて~【前編】

          ついに、夢の叶うときがやってきた。 ”おっくん”こと プロトレイルランナー奥宮俊祐さんの泊りがけ合宿に参加したい! けれども日程が合わなかったり、 「30㎞以上のレース完走者」という条件があったりして なかなか参加できなかった。 それがついに! 合う日程で「初級者OK!」のイベントを見つけたのだ。 それも、夫の実家の近くである長野県木島平で! 子どもを預けて1泊のトレラン合宿なんて、まさに夢のよう。 百人一首の手練れのごとき勢いで参加申し込みをタターンとしたのであった

          憧れの合宿~超人の集いにまぎれて~【前編】

          トレランのひとほとんどアシタカ

          私のトレランデビューは、 プロトレイルランナー奥宮俊祐さんのイベントであった。 最初に事務所に遊びに行ったときに、 「今度10㎞のセミナーがあるから参加してみたら」「初心者向きだよ」 と誘ってくれたのである。 しかしこちとらランニングを始めて半年、 普通の道を5㎞が限界の40代だ。 初心者向きといっても10㎞て。最高記録の倍やん。 それも、山やん。 そんな懸念を口にしたところ、奥宮選手ことおっくんはとびっきりの笑顔で 「ぜーんぜん大丈夫だよ」と言った。 私は、 へえ、

          トレランのひとほとんどアシタカ

          46歳シロウト、トレラン合宿に行ってみたいという夢を持つ

          漫画家のマルサイさんのおかげでランニングを始めてすぐのころ、 「いつかトレイルランニングをやってみたいんです」 とマルサイさんは言って トレイルランナーガチオさんのYouTubeをおしえてくれた。 見てみた動画は、ガチオさんが富士山近くの山の尾根を30㎞縦走するもの。 私はそれまで、トレイルランニングなんて言葉も知らなければ、 山の中を走り回る競技があるということも初耳だった。 ガチオさんの動画を見た感想は、 こんなに気持ちのよさそうなスポーツがあるなんて! 自然

          46歳シロウト、トレラン合宿に行ってみたいという夢を持つ

          サンタフェの話

          私が高校生のとき、宮沢りえが写真集『サンタフェ』を出した。 ものすごい話題になって、誰もがそのヌード写真集のことを知っていた。 売れ行きだってすごいものだったろうと思うけれど、女子高の高校生だった私にその写真集を見る機会はなかったし、買うほど興味があるわけでもなかった。 ところが、ある日教室にそれが来たのだ。 誰だか忘れたけど、家から持ってきたのだという。 そりゃあみんなでこんもり山のように集まって見た。 「うわあ本当にこんなに素っ裸になって写真に撮られるんだね」 「

          サンタフェの話

          ランニングって宗教っぽいけどホントに救いの神なんだわ

          長距離を走りたいとか、走るのが楽しいとか、 思ったことがないまま46歳になった。 体を動かすことはきらいじゃないけど、苦しいことはきらいだから。 ただ、焦りはあった。 年々体力が落ちているし、体の質が急スピードで衰えている。 子どもに誘われても走れない。すぐに疲れて動けなくなる。 ここ3年ほど食生活は変わらないのに、 年1㎏のペースで体重が増えている。 このままではマズイ。 今から何かを始めなければ、取り返しのつかないことになる。 そんなことを思うタイミングで、知り合い

          ランニングって宗教っぽいけどホントに救いの神なんだわ

          人見知りじゃないという点で天職

          小さい時から人見知りをしたことがない。 釣り人に背後から「それは今日のおかず?」と聞き、 お見舞いに行った先の隣のベッドの患者の名札を勝手に見て「私のおじいちゃんと同じ名前だよ」と教え、 腹をぶち抜かれた大イノシシと猟銃を持ったハワイの大男たちに「今日はパーティ?」と話しかける。 これらは中学~20歳くらいの記憶。なぜ覚えているかというと、どのときも親が隣にいて、仰天し、繰り返し「本当にびっくりするこの子は」と話すからである。 ほかにもいろいろあるのだろうけど、自分では

          人見知りじゃないという点で天職