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結婚指輪

私が現在も唯一、非常勤職員として週に1日~2日働く職場(他の仕事は全て、委託/請負/委嘱/委任/自営など)で最近結婚した20代の女性がいた。暫く休んでいるなと思っていたら、左手の薬指に輝きがあったので「結婚したの?」と尋ねてみたら、そうだと答えた。おめでたいことである。

女性にこういうことをいうと、令和の時代ではクレームになるかもしれないが、最近は30歳過ぎても結婚しない女性が多い中で、20代で結婚するというのは正直、他人事ながら嬉しく思ってしまう。かつ、自分の下の子と同い年であることも以前に聞いていたので、余計に感慨深かった。

実は彼女とは職場の食堂で良く一緒になり、いろいろな身の回りの話をし合っていたので、本当に我が娘の結婚を見るように、左手の指輪が目に入った時は心底温かい気持ちになった。

この会社は殆どが女性の会社で、一般的な男性中心の職場とはどうも雰囲気が違う。そこで感じたのは、自分の感覚だと職場で結婚した男性や女性がいると周囲が良い意味で囃し立てるのが良くある風景だったが、この会社ではそれが全くなく、誰も彼女が結婚したことを話題にするような人もいないのが、自分の感覚では不思議だった。

女性中心の職場はそんなものなのだろうか?とも思うが、他の同じような環境の職場を知らないので判断のしようがないし、周囲の人に聞くのも変なものなのでそのままになっている。

でも、想像するに、これが彼女に赤ちゃんが出来たとなると、違ったおめでたモードになるのではないかと読んでいる。女性の場合、結婚よりも出産の方がリアルにおめでたモードになるのかも知れないと、勝手に思ったりした。

今は昔と違って育児休業制度は充実しているし、復職後の時短勤務などのフォローも万全なので、この35年間で良い時代になった物だとつくづく思う。実は私は自分の子供が生まれた時に育児休暇を取った。

日本で男性の育児休暇取得の黎明期の稀少なケースだったろう。もちろん現代と違い当然!無給である。かつ、その後の時短勤務(当時は保育時間と言われていた)もしっかり取った。もちろんそれも無給である。でも無給でも取る価値があったので敢えて会社に偏見を抱かれながらも取得したものだから、休業でもお金が貰える今は良過ぎる時代だと思うのだ。

さらに現代で凄いのは、育児休業で職場を休んでも休業給付金をしっかり貰いながらも、別の所でアルバイトをしても良い!(時間の上限はある)というのだから、凄い制度であると思う。

しかし分からないのは、子どもを育てる時間を得るために給与を貰いながら休業しているというのに、その休業中の時間に育児をせず別の所でバイトに精を出して良いという制度は、私には理解できない。。。

少なくとも介護休業の制度には、そんな内容のものはないのだから。日本の政治家の頭の中が全く分からないのは私だけだろうか?
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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