Alexis

東北大学の1年生です。

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たくさん本を読むことはいいことか

 日本人にも広く認知されているドイツの哲学者ショーペンハウアー(1788~1860)の著作の1つに『読書について』(鈴木芳子訳)という本があるのですが、ここではこの本を読んでいいなと思った一節を引用して感想を書き残したいと思います。哲学やドイツ文学には詳しくないので、ただ思ったことを。  「学者、物知りとは書物を読破した人のことだ。だが思想家、天才、世界に光をもたらし、人類の進歩をうながす人とは、世界という書物を直接読破した人のことだと。」という一節。ショーペンハウアーの主張

    • 「凝り固まった心理は変わらないが、行動は簡単に変えられる」

      • 尖っている方がおもしろい

         お疲れ様です。皆さんはジェミニやChatGPTといった生成AIを使っているでしょうか。私はChatGPTをよく使っています。最新版の4-Oが実装されたからか、かなりスピードが早くなった気がします。音声入力の文字起こしもかなり正確で、もはや普通の会話よりも早い気までします。    一般に、人間はどちらかに偏っている思想を面白いと感じると思います。つまり、人間はどこかで傾いているので、同じ価値観になりやすい、共感しやすい、興味を持ちやすい、面白い、と言った具合です。逆を言えば

        • ”リトル”東京は東京に絶対勝てない

           お疲れ様です。自分が通っている東北大学は、宮城県仙台市、東北地方最大の都市に立地しています。仙台の中心街はキャンパスからすぐに行ける距離にあり、気軽に街を歩くことができます。そのときにはいつも、仙台の街を歩いているとどこか東京っぽさを感じる、さらに言えば、東京を薄めたような街だと感じます。今回は仙台市について、独自のプレゼンスを出すには、というテーマで書いてみたいと思います。  先述した、仙台を東京っぽい、薄まったカルピスような街並みだと感じた理由を述べたいと思います。まず

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        たくさん本を読むことはいいことか

          マティスとマリメッコって似てると思いませんか?

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          志賀直哉の文章はなぜ素晴らしいのか

           お疲れ様です。こうやってnoteを書いていると、読み返すたびに自分の文章の読みづらさ(レイアウトも下手ですが)を実感する日々です。文章が上手に書けるようになりたいと思って自分なりにお手本にできそうな作家やエッセイストを探していた時、志賀直哉の文章が素晴らしいと感じました。今回はこの志賀直哉の文章について書いてみたいと思います。研究者でも評論家でもない、少し彼の作品を読んだことがあるだけのレベルなので、ただ感じたことを淡々と書きたいと思います。  『理科系の作文技術』という学

          志賀直哉の文章はなぜ素晴らしいのか

          若い頃が多感な理由

           お疲れ様です。今回は人間が自我を確立することについて考えたことを書きたいと思います。  アメリカの発達心理学者・精神分析家として非常に有名なE・エリクソンが唱えた漸成的発達理論によれば、青年期(13歳〜22歳頃)の心理的課題は自我同一性、危機は役割の混乱だそうです。言い換えれば「青年期は、多くの異なる場面や状況において、自分とは何者か、自分は何になりたいのかについて考える時期である(アイデンティティ(自我同一性)の確立)。その過程で、自分が何者かが分からず悩む(役割の拡散・

          若い頃が多感な理由

          物事の本質の掴み方

           お疲れ様です。今回は物事の本質の掴み方について考えたことを書いてみたいと思います。  自分的に物事の本質を掴むには、その物事を一般化してある意味単純に考えることが重要なのではないかと考えています。一般化すれば全体像が見えてくる、そうすると自ずと何が重要かが見えてくる、本質がわかるというわけです。一般に、人間は無意識的な思考で個別、具体の事象を一般化、抽象化して考えることを行なうと言われます。つまり、人間の思考回路は本質を捉えに行く道と重なっているわけです。ゆえに、本質を掴む

          物事の本質の掴み方

          同族嫌悪は人間の本性だと思う話

           お疲れ様です。今回は同族嫌悪について自分なりに思ったことを書いてみたいと思います。  自分的にはこの同族嫌悪の感情は何となく前から抱いていた気はしていたのですが、言葉自体を知ったのは最近で、なんてピッタリな言葉があるのだろうと思いました。あれですね、葬送のフリーレンに出てきたセリフですね。  ここでいう同族嫌悪は同じ民族や国籍などと言った大きな区切りの話ではなく、もっと小さい同じ学校や同じクラス、集団の話だと思ってください。まず、なぜ同族嫌悪を感じるのだろうと考えると、自分

          同族嫌悪は人間の本性だと思う話

          東北大学のちょっとした紹介

            お疲れ様です。今日は東北大学の片平キャンパスという場所に行く機会があったので、それについて書いてみたいと思います。  東北大学には全部で4つのキャンパスがあります。それぞれ川内・青葉山・星稜・片平という名前で、片平キャンパス以外、全て何らかの学部が入っているのですが、片平キャンパスは大学本部と大学院、研究所が中心なので、研究室に所属する上の学年になるまであまり行くことはないです。  一方で、大学の建学の歴史を振り返ると、この片平キャンパスは原点とも言える場所で、最も古いキ

          東北大学のちょっとした紹介

          皆さんは世界史上の天才は誰だと思いますか?

           お疲れ様です。皆さんはアリストテレスという人を知っているでしょうか?人文系、特に哲学分野に触れたことのある人は知らない人はいないと思います。もっとも高校の教科書には必ず出てくるでしょうから、結構な知名度はあるでしょう。こう書くのもおこがましいですが、アリストテレスには詳しくないので、ある意味フラットにさらっと、淡々と興味のままに書ければなと思います。  ここで、なぜアリストテレスのことを述べようと思ったか、それと彼のことについて少し書きたいと思います。自分は、アリストテレス

          皆さんは世界史上の天才は誰だと思いますか?

          人間は認識したい事実しか見えていない

           お疲れ様です。皆さんは集中できる場所を考えたことがあるでしょうか。もしかしたら、図書館や受験生の人なら自習室や空き教室を思い浮かべるかもしれませんね。今回は、集中できる空間とは何かについて考えたことを書きたいと思います。  自分の少ない経験からは、その場所は何色なのかが、集中できるか否かを決めていると思っています。ここでいう色は物理的な色でなく、比喩なのですが、つまり、その空間にどのような意味づけがなされているかを表しています。例えば、自分の部屋で集中できない人がいるとすれ

          人間は認識したい事実しか見えていない

          人はなぜ歳をとると頑固になるのか

           お疲れ様です。今日は、経験を積むことについて思ったことを書きたいと思います。  人間は生きていると色んな経験をして、様々なことが経験則的に分かることが多くなっていくとと思います。そして、長く生きれば生きるほど経験は積み重なっていくので、経験則で分かることはより多くなっていきます。経験で知ったことはある種の教訓となりますから、強く記憶に刻まれて、「こうなった時はこうなる」と確信的な判断も可能になりますよね。つまり、経験は単純な経験知識の増加、判断の正確性や思考力の向上に繋がり

          人はなぜ歳をとると頑固になるのか

          未来志向の重要性

           お疲れ様です。今回は、可塑性について思ったことを書いてみたいと思います。  ニデック(旧日本電産)会長の永守重信氏は著書『大学で何を学ぶか』の中で、やる気と気概が全てであり「人間というのは、意識を変えれば必ず変わるはずだ」と述べている部分があります。ここから想像してみると、自分の選んだ道、選ばなかった道を振り返る時に、「もっとああしておけばよかった」「もしあの時こうすれば」などと思うのは結構ですが、そこからやる気と気力を充填させて未来志向で気持ちを新たに踏み出すことのほうが

          未来志向の重要性

          周囲の環境の重要性

           お疲れ様です。  「時代の熱気」という話があるそうです。例えば、プラトンやアリストテレスの活躍した古代ギリシャの時代は、知的な活動が盛んで、哲学や自然科学、芸術など多くの分野で多くの議論や発見がなされたそうです。プラトンとアリストテレスが超弩級の天才だったと言ってしまえば、彼らの偉大な業績は説明できそうですが、今回はこの「時代の熱気」言い換えれば周囲の環境の重要性について述べたいと思います。  我々人間の感覚は外部からの情報に多くの影響を受けています。例えば、味覚や嗅覚は人

          周囲の環境の重要性

          時間が経っても覚えていることはちょっとした古典ではないか、という話

           お疲れ様です。昨今はメモの話題が盛り上がり、色々なことを覚えておくためのいいメモの取り方、残し方など様々な言及がなされている印象を受けます。今回、書こうと思ったテーマは、何もメモをしないでも、ずっと残っている記憶についてです。つまり、忘却フィルターを通り抜けた記憶たちの話です。  人間の記憶は、生きていくのに必要か、否かで記憶の選別がされるといいます。実際、日常生活で触れる情報のほとんどは生死に直結はしないですから、すぐに忘れてしまう。では、どうやって記憶に残すか、それは何

          時間が経っても覚えていることはちょっとした古典ではないか、という話