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私の、世界。

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Project itoh

これがわたし。
これがわたしというフィクション。
わたしはあなたの体に宿りたい。
あなたの口によって更に他者に語り継がれたい/伊藤計劃

私が伊藤計劃という作家を知ったのは「ハーモニー」が店頭で並んでいた頃でした。当時、私はとあるSF小説を読み、挫折したことで自分はきっとSF小説が好きではないのだと思いこんでいました。
大学になってから、自分で文章を書くようになってから、人に私の作品はSFが多いよ
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猫背の王子

猫背の王子

今日、およそ2カ月前に過ぎたはずの誕生日プレゼントをいただきました。びっくらぽん。

もらったのはブックカバーと一冊の本。「猫背の王子」という本です。友人曰く私が好きそうということでプレゼントしてくれました。本のプレゼントってうれしいですね。プレゼントしてくれた奴は比較的趣味が一致しているので、余計に好みがわかったんでしょう。

内容にはそこまで触れるつもりはないんですが、すごく鋭利なナイフのよう

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片思いー両想いー失恋

 大学でラジオ放送のサークルに所属するようになってからは色々な曲を聴くようになりました。それと同時に、こういう時はこの曲、この気分のときはこの曲と場にあった曲を選ぶ楽しさも知りました。

 幼い頃から通い詰めている雑貨屋「yogiyogi」でいつも自分が作ったプレイリストを流してもらったりしています。今回はすごく評判が良かったバレンタインの時に作った「恋」に関するプレイリスト。ちょっと長くなってし

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紙の本を買いなよ

紙の本を買いなよ

"本はね、ただ文字を読むんじゃない。自分の感覚を調整するためのツールでもある。調子の悪い時に本の内容が頭に入ってこないことがある。そういう時は、何が読書の邪魔をしているか考える。調子が悪い時でも、すらすらと内容が入ってくる本もある。なぜそうなのか考える。――精神的な調律、チューニングみたいなものかな。調律する際大事なのは、紙に指で触れている感覚や、本をぺらぺらめくった時、瞬間的に脳の神経を刺激する

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もう、これは魔法だ。

もう、これは魔法だ。

”僕には乱が光って見える”

”光が見えるんだ”

”そこにいるだけでまわり中何にでも伝番する光だ 景色も音もものの味も突然鮮やかになって日常が乱の足音で生まれ変わる僕までまっさらに洗われるような すごく いい気分なんだ”

ずっと気になっていた『乱と灰色の世界』。タイトルから暗いお話なのかな?と思っていました。違います。どこまでも鮮やか。主人公の乱が動けば世界に色がつく。ジャンル的にはきっと恋愛

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