日々のなんてない だけどゆったりした時間の中で ああ これが幸せというもの なのだろうと …
手強い人と対峙する 昔の僕なら 気に入られようと背伸びして 人とは違った視点からものを言っ…
その人を 想い焦がれるとき その人が纏っていた空気を 記憶の中でさがして 袖を通す 背中か…
もうすでに暑いらしい 妻は今にもエアコンのスイッチを 入れたそうな顔をしながら 棒付きのア…
懐かしいな 今日の風は汐の香りがする 生まれ育った家は 海から30mの場所にあって 波の音と柱…
南風だった 職場で三階の窓を開けると 向こうの山を登った風が するりと滑ってやって来た 「…
一日のうちでも 午後四時は大好きな時間帯 なぜかと言われても なんとも言いようがない しい…
男の人ってこういう時 どう思ってるのかな? いきなりの恋愛話に 僕の凪いだ心に さざ波が起…
目を閉じて 厚い雲の向こうの西日を感じると 瞼の裏に映るのは 赤 オレンジ 黄色 ピンク そ…
これを遠慮の塊というのだろうか 誰かのお土産のお菓子は あまり美味しくなかった もらって三…
派遣で三ヶ月ほど働いて 一ヶ月ほど何もせず過ごすのを ずっと繰り返している人が 僕が週に七…
長い雨が上った朝 まだ濡れている落ち葉は ホウキで掃いても ちっとも動いてくれない しゃが…
上半身ハダカの男が二人いる 一人は風呂上りでソファでくつろぐ ハダカでソファの生地に 密着…
屋上でずっと風に吹かれていた だからといって今日の予定を キャンセルした言い訳にならない …
白龍と 朱雀か 太古の昔から 空ではこんな生き物が 現れては消え 見惚れた人々が物語を紡ぐ…
フローリングの床に寝転がって 窓越しに空を見上げる 間にあるのは レースのカーテンと 風に…