『春の川を渡れば春の人』 : 独り言
直木賞作家の玄侑宗久さんのお寺にお邪魔した。
枝垂れ桜にソメイヨシノ、真っ白な花の桜と、春が満開で、周囲には黄色のレンギョウが鮮やかだった。私の細胞たちがザワザワと忙しなく、水の表面張力がぎりぎりで今にも溢れそうなどうしていいか分からない感覚になる。
奥には11面観音のお堂があり、龍の彫刻が威圧感はないけれど、慈しんでくれるように門で待ち構えていた。
もう、私の細胞全てが春を吸い込みどんどん満たされて、どうしたら良いのか分からなくて、取り敢えず深呼吸した。
ふとした瞬間にモ