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28歳でなぜ、社会人大学院に行くことにしたのか。

4月より立教大学大学院リーダーシップ開発コースに進学し、組織開発、人材開発について研究する予定です。
28歳になる今、なぜ大学院に進学しようと思ったのか、自分の原点について今日はnoteに綴ろうと思います。

初めての「組織」で挫折した経験

大学院で学びたいと強く思ったきっかけは、「組織」で挫折した社会人1年目の経験から生まれた問いです。
私は、初めて就職した会社で、うまくいかず5ヶ月で退職した経験があります。

今振り返ると、自分の未熟さが大きかったと思いますが、組織への違和感もあったのは事実です。

なぜこの仕事をやらなければいけないのか聞いても明確な答えが得られなかったり、人間関係で足の引っ張り合いになったり、本当に必要なのかわからない会議があったり。

「組織」という複雑なピースに自分をうまく当てはめることが当時はできず、とても苦しい経験をしました。

当時の私は悩みに悩んでしまい、「適応障害」という診断を受け、退職をすることになります。その時に、「組織で人が活き活き働くために、本当に必要なことはなんなのか?」という問いが生まれるようになります。


自分が「組織」で長く働けるために何が必要かを分析する

このままでは、私はどこの組織でも働くことができない、と思った私は、自分がまず組織で働くために何が必要かを分析することから始めました。

まずはこれまでやってきたことで面白くて続いたこと、面白かったけど続かなかったこと、面白くなくて続かなかったこと、面白くないけど続いたことという4つの分類に分けました。

ここで、面白くなくて続かなかったことに該当する仕事はもうやらない、と決めます。(ちなみに私が面白くなくて続かなかっただけで、その仕事に価値がない訳では全くありません。)

私の場合は、固定されたルーティン作業、長時間の事務作業、変化のない仕事、でした。

次は、面白くて続いたことに当てはまる仕事を実現している組織を探すことに決めます。
整理するとこんな条件になりそうでした。

・固定でオフィスに行かなければいけないルールがなく、フレキシブルに働くことができる
・自由裁量で仕事ができる
・仕事以外の自分のプロジェクトを応援してくれる環境がある
・イベント企画や場づくりの仕事
・誰のためにやっているのか、目に見える範囲にクライアントがいる

結果、株式会社WAT(http://wat-inc.jp/)という会社が自分には合っているのではという結論に至り、就職することに決めます。
(私の場合、働きたいと思える会社に出会うまで約半年間かけて、ゆっくりじっくり複数の会社と面談を繰り返して最終的に決めました。)


飲食系ベンチャーに就職→そして独立

WATに就職してからの私は、とても活き活きと働くことができました。
もちろん、仕事なので大変なことはありました。
ですが、どうすれば面白くない仕事を面白いに変えることができるのかや、自分のやりたいを形にするためにどう予算をつけるのかなど、仕事を自分で面白くする方法が少しずつわかるようになっていきました。

ある程度自分で色々なことができるようになってきたり任されるようになってきたタイミングで、独立して自分1人でやってみたい気持ちがムクムク湧いてきて、26歳の時に個人事業主になることを決めます。

個人事業主後は、本当に色々な仕事を経験させていただきました。
どれも楽しくて活き活きと働けていて、収入もそれなりにいただいていたので何の不満もありませんでした。このまま個人事業主としてずっと働いても良いかも、そんなことさえ思っていました。

ですが、私の周りには組織によって潰れてしまう人たちが絶えませんでした。

「ゆかさん、仕事に行くことが辛いです」
「行こうと思うと、涙が止まらないんです」
「いっぱいいっぱいでどうしたらいいか、わかりません」

そんな連絡が、気づけば私の元に沢山来るようになっていました。

その時に、新卒一年目で生まれた問いを思い出すようになります。

「組織で人が活き活き働くために、本当に必要なことはなんなのか?」

私は今自分が活き活き働いているだけで、この問いの答えを何も分かってはいない。何なら、私は今組織で働いている訳ではない。そう気づいた時に、この問いの答えを見つけたいという強い想いに駆られます。


理想とする組織を作りたい想いで合同会社を設立

私に連絡がくるほとんどの人は「組織」で働いている人たちでした。
「会社」という組織の中でどうすれば人は活き活き働けるのか。
そんなことを、自分の人生のテーマとして深めていきたいと思いました。

そんな現状もあって、「自分で理想とする組織を作れないだろうか」との想いから合同会社を2022年12月に設立しました。

会社を設立した想いについてはこちらのnoteに書いてあるので気になる方はぜひお読みください。


会社を設立してから、「もっとこうしたらより良くなるのではないか」と思って提案しても、根拠となるデータや理論がなければ人は動かないということも理解するようになります。

例えば、組織内で社員同士のコミュニケーションがもっと必要だと思って、
「会議前にチェックイン(会議におけるアイスブレイクの一つで、テーマを決めて参加者が順番に話していく手法のこと)が必要なんです」という提案をしても、
「それはなぜ?チェックインをすることで組織にどういうメリットがあるの?」と言われます。

私も経営者になったので少しずつ理解できるようになってきたのですが、「会社」は利益を出していかないと潰れてしまいます。
利益を出して初めて、会社として存続します。

新しい取り組みをやるとなると「なぜそれをやるのか」の正確な理由を求められます。

その分、人件費や工数がかかってくるから。
社員だった当時は、「いいじゃん!やりたいんだからやらせてよ!」なんて思っていたのですが(すみません…)今なら色々な理由を求められるのがよく理解できます。

なので、私がただただ「活き活き働く人で溢れる組織を作りたい!」と想いだけで突っ走っても、組織は変化はしないということを痛感するようになりました。


想いだけで突っ走るのでなく、根拠とデータと解決策を提案する力を身につけたい

これまでの私は「想い」をもってさえいれば何でもできると思っていました。そして実際、想いだけで色々な事業を作ってきて、形にしてきました。
ただ、「この問題や課題を解決するためには、この手法が本当に正しい!」と胸を張って言えない自分がいたのも事実です。

社会にとって、組織にとってこれが本当に必要だ!と胸を張っていうためには根拠とデータと適切な解決策を示すことのできる力が必要だと思い、大学院に進学して学びたいと思うようになりました。

なぜなら大学院では、研究計画書というものを作成するので、自身の研究を通してどのような効果が期待されるかも記述する必要があります。期待される効果を書くことで、その成果によって社会にどのような影響をもたらすのかを明確にするためです。

何かを本当に変えたければ、想いに加えて、根拠とデータ、そしてそのための適切な解決策が必要です。

大学院進学はかなりのお金と時間を投資することになるのですが、組織開発や人材開発にまつわる新規事業(人が本当に活き活きと働くことのできる組織を実現するための事業)を自分の会社で30歳になるまでに作りたいという思いがあり、大学院進学をこのタイミングですることに決めました。

その力を身につけるために、4月から大学院でしっかりと学んでいこうと思います。

ちなみに大学院までの合格の道のりは別でnoteを書いているので興味がある方はぜひお読みください。

4月からどんな学びや気づきがあるか今からとても楽しみです。

学びや気づきについてもnoteにまとめて行こうと思いますので、ぜひ引き続きチェックしたいただけると嬉しいです◎

ここまで読んでいただきありがとうございました!





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