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社会人大学院に通って1年。何が身についたのか、振り返ってみた。

立教大学大学院リーダーシップ開発コース(以下、LDC)に入学して、約1年が経ちました。受験を決めたのは28歳の夏頃。受験勉強をして、無事に合格することができました。大学院に1年通ってみて、何が身についたのか、ということについて、1年を振り返りながらまとめてみようと思います。


振り返りからの学び力と気づき力

まず一つ目は、振り返りからの学び力と気づき力です。LDCの特徴かもしれませんが、振り返りレポートや振り返りの課題がとにかくでます。授業に出たら、すぐ振り返り。最終レポートも、振り返り。everyday振り返り!

例えば、1年次はこんなレポート課題が出ました。

現在のグループでの活動を振り返り、リーダーシップ発揮に対する⾃分の課題と秋学期の活動に向けたアクションプランをA4 1-2枚程度でまとめ提出すること。

もちろん、大学院のレポートなので、ただ時系列に沿って振り返って感想を述べるだけではなく、考察なども織り交ぜながらまとめていきます。

ちなみに振り返ってみて気づいた自分の課題は、議論の中でコンテント(目に見える情報)に着目しすぎてプロセスを時に見逃してしまっているということ。

思っていることをすぐ口に出す、他者が放った言葉に間髪入れず反応をする、無意識にタスクを整理して落とし込む癖があり、その癖によって議論が散漫になってしまったり、せっかくの学び合いの時間が短縮されてしまう場面が多々ありました。

仕事だったら良いのかもしれないのですが、ここは大学院。仕事の場ではありません。タスクにして前へ進めることだけではなく、議論を深めていき、思考の海に潜って気づきや学びを咀嚼することに時間をかけて良い場所です。

とにかく振り返りをほぼ毎日のようにしたので、自分のこれまでの学びや気づきの言語化はもちろん、自分の伸び代についても意識できるようになりました。あと、デフォルトで頭の中で「何が学べるか」「どんな気づきがあるか」「何を糧にするか」という視点で物事を見ていると思います。

難しい本を面白いと思うようになった

二つ目は、難しい本を読めるようになったかつ、面白いと思えるようになりました。大学院に入る前は、よく本屋で平積みになっているものとか、周りの人が読んでいて面白かった、という本を読んでいました。

大学院に入学後は、授業内で先生が勧めてくださる本を読むのですが、まあこれまで手にしたことのないようなものばかり。(古典や英語の原著など)

でも、なぜ自分がこれまで手にしたことのないような本を先生が勧めるのか、ということも理解ができるようになってきて、手にとって読むようになりました。

立教大学経営学部教授の中原先生は、「折れない背骨をつくりなさい!」と何度も授業で伝えてくれていましたが、この背骨になる一つの要素が先人たちが残してくれた知見、視点、哲学だと思っています。

「分かりやすく」「簡単に」ということも重要ですが、難解で複雑な概念を難解なまま、そのまま理解することの重要性と面白さを感じられることができた気がします。筆者が言っていることがわかる、そうそう!と思って読む本ってもう自分の中で既にわかっていることなんですよね。

「一体、これ、何言ってんだ?」と思いながら読む本は、自分の知らない、わからないことなので、そう感じた時は、良い本に出会ったなと思います。わからないを避けるのではなく、わからないを面白がりながら、自分の中で噛み砕いていく感じです。本当にわからなくて心折れそうな時もあるので、そういう時は、仲間と一緒に読書会をして向き合っています。

ちなみに大学院に入学して、私の背骨を成長させてくれた(今も背骨を絶賛構築中です!)本はこちらです。(フッサールは絶賛向き合い中)

実務にすぐ活かせるだけではない本と、これからも時間を共にしたいです。

タイムマネジメント力

最後はタイムマネジメント力。LDCは社会人大学院なので、全員が仕事をしながらの大学院通学です。基本平日は仕事(子育てをしながらのメンバーもいます!)、休みの日に課題や大学院の授業、ということになるのですが、課題の量もまあまあでます。

毎週2-3本レポートを出さないといけない月もあります。日々の仕事や生活の中で、いかに勉強の時間を作るか、ということが重要になります。

このタイムマネジメント力は大学院に入学してからかなり鍛えられた気がします。朝に早起きして1時間だけでも課題図書を読む、Googleカレンダーに勉強の時間を組み込む、本を読み切るスケジュールをあらかじめ決めておく、毎週1回大学院の仲間と今週何をやるかを宣言しあう時間を作る、論文は必ず1時間以内に読み切ってダラダラ読まない、など。

毎週月曜日の朝に大学院仲間とやることと振り返りを実施。
宣言することで、1週間意識できるので有難い時間です。

隙間時間ができた時に、Youtubeで可愛い動物の動画を見て癒される時間も好きなのですが(笑)少しの工夫で大学院のことに時間を使う意識を持てるようになりました。時間はつくるものだ、と言いますが、本当にその通りだと思います。

もちろん、時期によっては本当に寝る暇もなく、めまぐるしく仕事をしないといけないという日もあると思います。そういう時は、お互いに「頑張ろう」って言い合いながら、励まし合って助け合います。個人戦ではあるけれど、孤独にしない、させない、ならないこと。

自分に何かできることはないだろうか、という視点で仲間と一緒に学び合いたいと思っています。必要な時には助け合うけれど、過度に寄りかからない。自分の足でも立つ。大学院に入学して、そんな意識も芽生えていきました。

以上が、1年経ってみて身についたな、と思うことです。今回振り返ってみて気づいたのは、着実に人として成長するために必要な経験を積ませていただいているな、ということ。大学院の入学前に比べて、圧倒的に議論の姿勢も、アウトプットの質も、人との向き合い方も変わったね、と周りに言われることが増えました。

これも、大学院の先生方や意識の高い仲間と共に学べているからこそだと思います。いつも本当にありがとうございます。

泣いても笑ってもあと1年で卒業。卒業式の時に「悔いは全くありません!」と言えるように、引き続き探究していきます!

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