たまさか家族/私 (その4 デラシネ家族)
2020年3月からの数ヶ月は、誰しも家族の形を見つめ直す機会があったのではないだろうか。コロナ危機の下でのステイホーム/自宅蟄居は、私にとって自分という個人の存在と家族について思いを巡らす期間であった。
再び2020年の暮れ、私の暮らすドイツでは、ロックダウン下のクリスマスを過ごしている。
コロナ禍に明け暮れた今年に見た3人の美術作家の作品から汲まれたものが、日頃から自身と家族について思うところと重なったので、言葉にしてみた。その1、2に続き、その3とその4は田中功起さんの作