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『光る君へ』第19話を観て・・・ ※ネタバレあり

みなさん、こんにちは。
『令和源氏物語 宇治の恋華 第百五十一話』は5月17日(金)に掲載させていただきます。
本日は『光る君へ』第19話「放たれた矢」の感想文を掲載せていただきます。


 右大臣・道長

「関白にはなりたくないのか?」
この一条天皇の問いかけに道長は「陣の定め」に参画し、公卿の意見を肌で感じてとりまとめたい、と答えました。
関白という立場を重く考えながら、あくまでも帝の施政の補佐として働くという気概を感じましたね。
中関白家の伊周(三浦翔平さん)は、その位にばかりこだわり、相変わらず驕っております。重い地位になるということは、それだけの責務を果たすべし、という根本をまったく理解しておりません。
租税の免除を「民をつけあがらせるな」とは、傲慢ですね。
民が死んで国力が落ちれば帝の不徳のいたすところ、まぁ、自分には関係ないという父・道隆の思想を色濃く継いでいるわけですが、やはり自分がよければそれでいい、という不遜でふてぶてしい一面が垣間見られます。
しまいには道長に父・道隆を呪詛したのか?
と、スットコ発言のうえに、見事に躱されて膝をつきます。
(武人としても道長のほうが上なんじゃないの???)
それを面白がる道綱(上地雄介さん)と実資(ロバート秋山さん)の会話もやっぱり笑ってしまいました。
実績のない若輩がのさばっていたので、みんなザマーミロと思っているわけですね。
しかも道長は専横はしないのが、らしいところ。。。
姉の詮子が除目に口をだしてきても首を縦には振りません。
(結局は帝に口を出した詮子の思惑通りになりましたが)
公任(町田啓太さん)はもはや道長と争う気もなく、臣下たちの裏の顔を把握するようにとアドバイスをします。
史実は置いておき、F4はどうやら仲良く続いてゆきそうな気配ですね。

 まひろ参内する

ききょう(サマーウイカ)は相変わらずまひろの家に遊びに来ては宮中のことをとやかくと情報を与えてくれます。
そしてまさかのまひろ、後宮へ参内。
画鋲が撒かれるような陰惨な女の園は恐ろしいものです。
ききょうはずいぶんたくましく、そんな意地悪なんて気にも留めないのがアッパレでしたね。
まひろは中宮・定子に御目通り叶うわけですが、やはりKYは健在で言葉が過ぎると窘められてしまいます。
ただでさえ女人が政事に口を出すのは憚られる場に、身分も低い娘が
やんごとないご身分の方々を批判するとは。
たしかに出過ぎた発言でしたが、帝には印象に残ったモヨウ・・・。
「男子であったならば登用したい人材」
とまで、仰せになり、道長はまひろの父・為時(岸谷五郎さん)にさらなる官位を与えます。
これはまさに越前守になる布石ですね。
これで越前にて為時の成すべきことが見えてきました。

 キタキタ!長徳の変!

伊周は勘違いで、自分の想い人(光子)が別の男性と通じていると勝手に疑い、「関白になれなかったから女にも裏切られた」と腹をたてます。
本当は光子の妹に花山院が通っていたのですが、またまたスットコドッコイなことをやらかしてしまいます。
そして同じように傲岸な弟の隆家が矢を放ってしまいました。
来週、この「長徳の変」は大変な局面を迎えます。
伊周と隆家のしでかしたことの真偽を確かめるための朝廷の呼び出しに兄弟は従いません。あまつさえ定子がこの兄弟を匿うという暴挙にでるのです。
「皇子授けろ」ハラスメントに嫌気がさしていた一条天皇にはこの兄弟を糾弾するチャンスでしたが、予告を見るや定子が罪の減刑を直訴しているようですね。
かつて帝であった院に矢を向けるとは・・・。
これを罰せなければ帝の沽券にかかわるというものです。
帝は定子の懇願に妻に侮られていると取るのでしょう。
定子もちょっと出しゃばりすぎです。
このことで定子は髪を下ろすことになりますね。
そして還俗してまた女御に戻るというみっともないことになるのです。
予告では刃傷沙汰っぽい雰囲気がありましたが、そんなことしたら死罪じゃないんですか???
才女といわれた道隆の妻・貴子は息子の伊周にもっとまっとうな教育をするべきでした。
ともあれ、伊周・隆家兄弟は勝手に自滅退場ということになるのでしょう。
このこと実資どう評するか???
ちょっと楽しみですね。

では、また来週☆


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