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コーチのためのスポーツ心理学

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コーチとして、選手のアウターエッジだけでなく、インナーエッジを鍛えるために!
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コーチのためのスポーツ心理学④コーチング哲学を築く

↑これまでのコーチのためのスポーツ心理学シリーズはこちらから↑ ↑以前に投稿している類似の内容のnoteはこちら↑ コーチング哲学を持つことはなぜ重要なのかコーチのためのスポーツ心理学③インナーエッジの全体像とは? で紹介しているインナーエッジの全体像において コーチング哲学 は最も、インナーエッジを支えるための最基盤となる位置に位置づけられている。 1コーチとして また1人の人としても 哲学を持つことは重要だと言われる。 なぜなら、しっかりとした個人の哲学を

コーチのためのスポーツ心理学③インナーエッジの全体像とは?

前回までのおさらいこれまでのnoteでは についてまとめてきました。 今回は、これらの内容を踏まえ インナーエッジは、どのように構成されているのかという インナーエッジの全体像 についてまとめていければと思います。 インナーエッジの全体像インナーエッジの全体像は、上記の図のように説明されています。 以下では、 ①コーチング哲学、モチベーション、コミュニケーション、リーダーシップ、チームの結束力といった基礎的な部分について ②ゴールマッピングやイメージ、P3思

コーチのためのスポーツ心理学②インナーエッジを効果的に鍛えるには?-スポーツ心理学が目的とするもの-

前回のnoteにて、インナーエッジ(いわゆるメンタル)を鍛える、トレーニングすることの重要性をまとめました。 その中で、インナーエッジは、スポーツ心理学の知見を応用することで鍛えることができると述べています。 では、スポーツ心理学という学問は そもそもどのようなことを目的とする学問であるのか? ということを今回のnoteではまとめていければと思います。 スポーツ心理学の3つの目的早速の結論として ①最適なパフォーマンス ②最適な発達 ③最適な経験 の3つを達成す

コーチのためのスポーツ心理学①インナーエッジを鍛える-コーチとしてスポーツ心理学を応用する-

メンタルトレーニング自分自身が興味を持ち、大学院そして現在も学びを続けており、自分自身がコーチとしても一人の人間としても興味を持って学んでいることの1つ メンタルってなに? メンタルトレーニングってなに?どういうことをするの? 自分自身も学んではいるが、明確に一言で答えることは難しい。 その理由の1つとして、メンタルや心というものは目に見えるものではなく、測定できるものでもないということが大きな理由だと個人的には考えている。 スポーツに関わるコーチは、自身が率いている

SettingからMappingへ-目標設定の新しい考え方-

こんにちは! 今回は、タイトル通りに メンタルトレーニングでも多く用いられている目標設定について海外の文献を読み進めていく中で、日本で普及しているものからかなり変化していっているなと感じたので、そちらをまとめていきたいと思います。 目標の重要性目標の重要性というのは、多くの方が実感しているのではないかと思います。 目標を立てることで 自分自身の進むべき方向などが明確になり モチベーションなどをはじめ、様々な良い効果がある とされています。 また、適切な目標を立て

GROWTH MINDSET – しなやかマインドセット

「しなやかマインドセット」と日本語では訳されているGrowth Mindsetは 「自分の能力は生まれ持ったものではなく、伸ばすことができる」 と信じる人間の考え方を指します。 学術用語では、Fixed mindset と対応する形でGrowth mindsetと言われています。 「しなやかマインドセット」(Growth mindset) は、 人の努力や頑張りを促し、最終的に良いパフォーマンス、目標の達成に繋がるとされています。 逆に自分の能力は努力で変わらない

最高のコーチ

あなたにとって今までで最高のコーチは誰ですか? この質問を10人のアスリートに問いかけると10通りの理由で様々なコーチの名前があがると思う。 ビジョン、人間関係のスキル、技術的・戦術的な能力などは、コーチに求められる重要なスキルの数々ですが、コーチが発揮するリーダーシップにテンプレートや手順書のようなものはありません。 日本代表を世界一に導いた外国人コーチにマンツーマンで、そのコーチのコーチング手法や取り組んだことなどを教えてもらい、自身のチームでそれ通りにコーチングを