十二国記①『魔性の子』『月の影 影の海』初読時の感想(ネタバレあり)

わたしはもともとファンタジーが好きで、十二国記シリーズは時々Twitterで話題になっていたので気になり、こう投稿したところ、

『魔性の子』から!とおすすめいただいたので読んでみることにしました。(※『屍鬼』は学生時代に読んだことあってすごくハマったし、わたしはオカルトや怖い話が好きなホラー愛読者で『残穢』も平気だったタイプです)

作品の性質的に、ネタバレすると楽しめないらしいし、オススメしている方たちもネタバレしないように気をつかっていたので、検索で引っかかりやすいTwitterでの内容駄々洩れのリアルタイム感想垂れ流しは自重しつつ、他で連投や壁打ちしてた感想をここにまとめることにしました。
読んだ順に載せていきます。

たしかにこの作品はネタバレしないほうが展開が読めなくて、主人公に感情移入できて断然楽しめると思うので、未読の人は要注意です!!(←読了後に追記)
以下、ガッッッツリネタバレしています!!!!いざ入国!!!


『魔性の子』(エピソード0)外伝

実況

・陽子(←布教でよく名前が出てくる主人公っぽい人の名前)、出てこないんじゃん!!
・男子校の話……??
・高里くん、感情をどこかに置いてきてしまった説
とかいってたら広瀬が、親に対する情を臨死体験で置いてきたって母親に言われたエピソード語り出した
・ハイ岩木死亡フラグ――
・なんか不穏 えっグロ
・たいき is 何
・たいおうのき……ちょっと漢字で書いてもろて
・あ~ぁ 死亡フラグ2
・今のところ「不穏不穏死亡フラグあ~あ……不穏(タイキって何)不穏死亡フラグあ~あ……不穏(タイキって何)不穏」みたいな感じ
・高里くんって人間じゃないのかな
・切符!!Suicaがない時代だから?
・「祖国喪失の幻想」伏線っぽい
・なんかどんどん罰?のスケールがグレードアップしてるんですけど~~~
・高里教の坂田、典型的なすぐ死ぬモブの役回りですぐ死にそう
・伏線 or 死亡フラグの二択しかない
・「き」のつぎは「はくさんし」「ハンシ」出てきた……ちょっと漢字で書いて(2回目)
・投石やべぇ 人間の悪意を描くのがリアル
・【求】十時先生のスピンオフ
・【検索】魔性の子 BL
・終盤になるにつれ薄い本が出てそうな気配を察知しました
・MVPは後藤先生です!安定感すごい!

読了後

広瀬……デカい失恋したみたいじゃん……
広瀬が異界にいっても上手くいかなそうだからこれで良かったんだと思う。

終盤は校舎が倒壊したり高潮が来たりなど災害のスケールがデカすぎて、あまりに現実味がないから怖いどころじゃなくなった気がする。
高里くん、あまりにも感情表現がない(特に前半)から、神隠しにあった時にあちらの世界に感情を置いてきてしまったのでは?!と思ってたら「人外でした☆」でズゴーーーーとなった。

あと、なんか「広瀬→→→→→→→←←高里くん」的なベクトルの巨大感情ありませんでした?(いつの間にそんな関係に……?大学生が高校生にそこまで感情ぶつけちゃう?)って思ったよ。
うっすらBがLしてる気配……?ブロマンス的な雰囲気というか。
わたしがその気配を察知した根拠:
同棲 同居してた
・高里くんがじわじわと心を開いて表情をみせるようになった
・現実逃避的な夢を語り合ってた(広瀬「赤い傘をプレゼントするよ」)
・広瀬の執着がだんだん巨大になってて、往生際が悪いと自覚しつつ自分でも止められない感じ
世界中を敵に回してもこの世に残って欲しい的な……
・最後の海辺のシーンは失恋バージョンの『シェイプオブウォーター』かと思った シェイプオブウォーターだったら一緒に失踪してたところだよ!

物語の途中で挿絵があるのは、中高時代に読んでたコバルト文庫以来でめちゃ懐かしかった(郷愁)
ところで麒麟の麒が牡で麟が牝ってことは麒麟は有性生殖するのかな?

最初はちょっとグロいな〜と思ったけど、あまりにも人が死にまくるので、むしろ最後の方は(次はどんなやり方なんだろ)(やりすぎ!!呆)と思うようになってきた。
ずっと気になっていた「タイキ」「はくさんし」などの音読み固有名詞の漢字表記が、ようやく最後で明かされるので(そういう異世界があるのね!なるほど~)という感じで~Fin~でした。

『月の影 影の海』上・下(エピソード1)

実況

上巻
・陽子さん、赤髪なのね
・悪夢でだんだん近づいてくる異形、すでに不穏
・女子校に突如現れた20代後半の男性(金髪)完全に不審者
・おどろおどろしいモンハンクエストがいきなり始まった感
・タイホなの、ケイキなの、どっちなの?
・ケイキ、めっちゃスパルタ。引継ぎとかなしでいきなり現場に放り込むタイプか?
・巧国にログインしました
・赤ちゃんの泣き声で油断させる獣、普通に嫌すぎる
陽子さんは試練の連続ですな ていうか制服が血みどろ&ボロボロで可哀想だから誰か新しい服をあげてください
・達姐さんめっちゃ良い人✨ と思いきや、そうでもなかった。まぁ世の中そんなにうまい話はないわな。
・陽子の父親、ジェンダーバイアスが強固すぎる問題。着替えくらい自分で用意しろ。
・松山誠三(宿屋の老人)、今度は信用できるのか?
・自動翻訳機能めっちゃうらやましい わたしも欲しい
・はい、クソジジイ~~~~~!!!
・物騒で偉そうなオウムが出てきた。オウムは何がしたかったんだ……
・自分がいない時に陰口いわれるのしんどいよな。てかそんな幻影見せんなよ。メンタルに悪いだろ。
絶望的な感じで上巻が終わった。もうだめだァ~~~あんまりだァ~~~(つらいときに現れるエシディシの人格)

下巻
・ネズミキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
・想像よりもネズミが結構でかかった。立ち上がると子供の背丈ほどの大きさもあるほどデカいネズミってことは、つまりカピバラなのか……??てかネズミ喋るんか~い
・挿絵のネズミ=楽俊(←カピバラではなかった)が可愛くて、早くもファンになりそうです(チョロい)
・本の最初に描いてある地図助かる 字の説明だけだとこんなに覚えきれないし
・「利用できるものは利用する。それのどこが悪い」と荒んでしまった陽子さん
・「魔性の子」の最後にでてきたエンオウ(延王)は胎果なのね!なるほど
・木になった卵果をもぐと子どもを持てるシステム、妊娠しなくて済むから最高じゃん 人間もこの方式がいいです
・楽俊、めっちゃいい人(いいネズミ)!😊
・体力を回復した陽子のターンだ!やったれやったれ!
・楽俊を助けるかどうか葛藤の内面描写がいいですね
・「裏切られてもいいんだ。裏切った相手が卑怯になるだけで、わたしの何が傷つくわけでもない。裏切って卑怯者になるよりずっといい」から陽子の成長っぷりがうかがえる😭
・鞘、お前だったんかい〜
・親切な飴売りの親子と再会 ギョクヨウって名前が出てくるってことは後々また出てくるキャラクターなのかな?
・雁国(の烏号)にログインしました
・楽俊と再会できて良かったね〜〜〜😭
楽俊、懐がデカすぎて人間(ネズミ)ができすぎている まじ出木杉くん
・延王、500年の治世――ってことは、いったい何歳なんだろう
・雁国、学費や医療費無料のうえに一定の生活費までもらえるなんて、福祉が充実している 蓬莱国(日本)も見習ったほうがいいのでは
・陽子が胎果?!しかも人間ではない!?
・ケイキなのかタイホなのかの謎、分かりました
景麒(景国の麒麟のこと・号)で台輔(たいほは尊称・必ず麒麟がなる)なんだね!
・陽子が景王?!いきなり異世界転生っぽくなった
・~里木(りぼく)への子授け祈願方法~
夫婦がおめでたい模様を選んで図案を工夫してふたりで刺繍した細帯を特定の木の枝に結ぶ なんて平和なんだ……
性行為する必要がないのに、じゃあなんで遊郭があるんや……
・謎の青年、誰!?
・陽子の剣は水禺刀(すいぐうとう)っていうのねオーケーオーケー
・小松尚隆(ショウリュウ)a.k.a.延王、王なのにフットワーク軽すぎでしょ
・楽俊が服着てるの見てみたい!!と思ってたら人間になった!
てか人間になれるんか~い!!人間形だったら半獣でも就活(?)も容易だったのでは?そういう問題ではないのかな
・麒麟と王の一蓮托生システムなんですね
・予王を恋着させるほどの景麒、やべぇ麒麟じゃん モテ属性なの?
・じょうゆう〜〜!!ずっと見守ってくれてたんだね
なんか序盤のおどろおどろしい描写から、剣士スキルをアップさせる若干キモい背後霊的存在だと思っててごめん🙏🏻
・おっ、胎果の戴麒の話で高里くんの話になった
・巧国の塙王(こうおう)、隣の国の発展具合と比べて卑屈になっちゃったのか~~~
てか塙王、血を厭う塙麟に直接手を下すようなあんな真似させたらそりゃ失道するわ。失道やむなし。
・楽俊、めっちゃ励ましてくれてる!!
「振り向くなよ。いまちょっと障りがあるからな」www(下巻/p.246)
言葉選びが上品で丁寧www
・てか残りページ超少ないのに景麒を無事に救出できるのか!?巻きの展開なのかな!?→戦闘シーン(略)でした
・監禁されてる景麒(麒麟形)かわいそう……
・陽子、もはや王の風格
「天命をもって主上にお迎えする」
「御前を離れず、詔命に背かず、忠誠を誓うと、誓約申し上げる」
「――許す」(下巻/p.258)
うぅぅぅ~~~~😭
序盤の「ゴゼンヲハナレズチュウセイヲチカウトセイヤクスル」「許す……」(上巻/p.34)の時は右も左も分かんないうちに決断を迫られた感が強かったけど、2回目はすっかり腹も据わってるし国を治めるという覚悟が出ていますな。

読了後

上巻は陽子と同じく何も分からない状態でただ流されるままに戦ったり嫌な目にあったりで大ピンチだったけど、下巻の序盤で楽俊に会ってからは、楽俊との旅を通して陽子の成長とともに仲が深まっていく様子や、後半の延王が出てきてからは十二国記の世界観がよく分かるようになって今までの疑問が解けていくところが良かった。
上巻は孤独だったし下巻の前半まではずっとネズミ形楽俊との旅だったのに、終盤で成人男性や麒が4人(人間形楽俊・延王・延麒・景麒)も現れて乙女ゲー感があった。

陽子が楽俊に抱きついたら「もうちょっと慎みを持ったほうがいい」(下巻/p.150)っていわれたのは、あちらの世界では人前でそういう事しないみたいな風習なのかしらん。と思ってたら楽俊は成人男性だったからなのね。え~でもふわふわの毛皮には顔を埋めたくなっちゃうよ!かわいいもん!
宿が同室でも陽子が湯を使う時は出ていくとか、ちゃんと距離感保ってるの超ジェントルマン(ジェントルネズミ)。
それにしても楽俊は、就活も兼ねて雁国に行くみたいなこといってたからそのまま陽子(景王)の側近になればいいんじゃない?通訳として有能だし、素性が分からない時から献身的に看病とかしてくれて、雁国行くのにも付きそってくれてめっちゃ誠実でいい人だし、王の側近にいても違和感ないほど上品な言葉選びだし。

てか『魔性の子』の最後でエンオウ(延王)が泰麒を迎えに行ったの、めっちゃ助けてるんじゃん。大活躍。まぁ蝕が起こって巻き添えくらったこっち(蓬莱国)側は大惨事でしたが……今回も慶国を助けに加勢してくれたし、そういうところが500年も治められる人徳なのかもしれない。

あと、もしかして、景麒が最初陽子に冷たい感じでつっけんどんだったのって、景麒に恋着した予王が暴走したせいで病んだ(失道した)経験からわざとツンツンしてたという可能性があるのかな?(単純に時間が無かったからだと思うが)
でも最初に急いででも契約を交わしておいて良かった。じゃなかったら王になれないから自動翻訳機能もなくて、言葉の問題で助けすら求められずに陽子はとっくに詰んでたと思うし。
最後の「少しも悪びれない口調」(下巻/p.255)とか「『裸で御前には、まかりかねる』」という憮然とした声(下巻/p.258)という描写に、景麒のパーソナリティのツンデレっぽい要素を感じるので、人間形になった景麒と陽子がどんな関係性になるのかをもっとみてみたい。
景麒(と冗祐)にもっと喋ってほしい~~~!

今後気になること
・景王陽子が荒んだ国をどうやって立て直すのか
・景王と景麒(人間形)との関係
・お隣の塙王と塙麟のその後
・載国(泰王と泰麒)の様子 泰麒死んじゃったの?

以上です。

本当はシリーズ全部読んでから記事にしようと思ったんだけど、『魔性の子』と『月の影 影の海』の実況と読了後の感想で5000字になったし、全部だと恐ろしい分量になりそうなので、ほどほどのところで刻んでアップすることにしました。

次はエピソード2『風の海 迷宮の岸』に入ります!

感想文の続きはこちら。


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