やってみよう:自己重要感をうまく使って、忙しい人生から抜け出す

「忙しく稼いでいる人」と「のんびりしながら稼ぐ人」がいる。
仮に稼ぐ金額が同じなら、僕は後者でありたい。

やたらと忙しいリーダーは、「俺こんなにがんばってます」「俺こんなに有能です」という、「自己重要感」を満たせていないから、がんばってしまうのだそうだ。

つまり、「褒められたい」「活躍したい」という承認欲求があるから、自分でどんどん仕事を引き受けてしまって、手放せない。僕も部下に仕事を振るのが苦手だった。仕事のアウトプットのクオリティにこだわるあまり、部下にダメ出しが多くなって、下が育たない。こういう人は、無意識に「自分より無能な部下」を集めてしまうのだそう。仮に、優秀な人材を雇っても、「自分が最も優秀である」というポジションを持ち続けたいから、自分で仕事に介入して、こなしたがる。この心理的な背景は恐怖心で、競争や戦いのマインドであるため、無意識に疲弊してしまう。

忙しくないリーダーは、仕事を部下や同僚に任せるのがとても上手で、自分より優秀な人間を周りにおく。「自分はバカでいい」にOKが出ているから、自分が褒められたいという欲求が少ない。自分が負けることができる器がある。だから、仮に能力が高くなくても、部下の才能を発見して、上手に褒めて伸ばして、気持ちよく仕事をさせる。気づかれないくらい巧みに、部下の「自己重要感」をくすぐって満たしてあげて、自分はのんびりしているのだ。

忙しそうに仕事をしていると、一見がんばっているように見える。しかし、上手に周りに頼って、甘えて使える人の方がやれることは広がるし、生産性も高く、人間関係も良くなる。リーダーこそ、遊びながら、仕事を任せ、心に余裕を持って過ごした方がいい。自己重要感を手放していくことで、それができるそうだ。

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