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これからも二人で

 ああ、大好きなドラマが終わってしまった。

 昨日の深夜にきのう何食べた?第二シーズンの最終話が放送された。

 料理マンガを原作にしたドラマは数多くあるがこの作品はただ料理を作るだけじゃなく、かといって料理がおざなりにされていることは決してなくドラマの中で重要な要素を占めている。
 
 シロさんとケンジの関係性は今さらくどくど述べても野暮というものだが、第一シーズンからスペシャル版、劇場版とずっと見続けてきた中で時間の流れというものをこれだけリアルに体感した作品も珍しい。

 シリーズの初期の頃はシロさんは他人に自分がセクシャルマイノリティだという事を知られることを何より嫌がっていた。

 ケンジはそんな事は気にせずに自分の事をあっけらかんと人に話す気軽さを持っていた。

 その辺りの感覚の違いが少しだけ二人の違和感になっていたのだが第二シリーズに入るともはや円熟の夫婦というような関係になっている。

 相手の事を思いやるのはもちろん、以前は自分の言いたい事を我慢していたケンジもシロさんにズバズバと物申すようになっているのが遠慮が無くて気持ちがいい。

 今シリーズのテーマとして家族と老いがあったように感じている。

 シロさんの実家の話やケンジのお母さんとの食事会などリアルの世界でもいくらでもありそうなイベントが目白押しだった。
 
 その一つ一つに嫌味が無く、かといってきれいごとに終わらせていないのが作品に深みを持たせていると思う。

 多くのファンがいる料理シーンもシロさんがアイツこれ好きだったよなとニヤニヤしながら台所に立ってケンジのためにいそいそとご飯を作る姿は見ていてとっても楽しい。

 最近はケンジの料理の腕も上がってきており、以前シロさんが風邪の時に作った料理の手際と比べて見違えるようである。

 それでもシロさんの食費三万円でやりくりする料理節約術にはまだまだ敵わない。

 昨日の最終回はこれまで作品を観続けてきた身としてははぁそうなりましたか、良かったなぁと思う内容だった。

 毎週金曜日の深夜にきのう何食べた?を観るのがこの三か月の習慣になっていたのでロスが来そうで怖い。

 とりあえずサブスクリプションで配信されている過去作品を改めて見直すのは間違いない。

 普段ドラマを観ない私をここまで惹きつけるこの作品の魅力はずばり愛である。

 シロさんとケンジはもちろん、上町法律事務所の面々、美容室フォームの愉快な人々、タブチ君と千波さん、シロさんのご両親、ケンジのお母さんとお姉さん、佳代子さんご夫婦、馴染みのスーパーのお姉さん、そして小日向さんとジルベール。

 パッと思い返してみてもこれだけの人たちの暮らしがドラマの中にある。

 全員が心底ハッピーというわけではないが、相手を思いやる気持ちをみんなが持っている素晴らしい世界である。
 
 その優しさに私は惹かれるのかもしれない。

 願わくば第三シリーズの制作決定の一報を聞きたいものである。

 ああっ、語るだけ野暮と言っておきながら千文字以上もつらつらと書き連ねてしまった

 それだけ好きなんですよ、このドラマ。

 以上、最終回のネタバレなしでお届けしました。

 そんなきのう何食べた?フリークの私の昨日の晩御飯がこちら。
 
 昨日は妻の体調がイマイチだったので軽めの晩御飯。

 お米0.5合を研いで一リットルの水で炊く。

 沸騰してきたらごく弱火に落として一回だけ底からかき混ぜる。

 あまりかき混ぜると粘りが出るので一回だけというがポイント。

 後はフタを少しだけずらして四十分コトコトと煮る。
 
 その間に副菜づくり。

 キムチを刻んでゴマ油で炒める。
 
 それを納豆と混ぜて上からゴマを散らす。

 これでゴマキムチ納豆の完成。

 次に卵を二個溶いてそこに昆布だしの素少々、ワカメふりかけを加えてよく混ぜたら油を敷いた卵焼き器でクルクルと巻いたらワカメ入り卵焼きの出来上がり。

 あまり作っても妻が食べられないので後はおかゆのおかずになるような軽いものを準備。
 
 野沢菜と、塩昆布、叩いた梅干しを小皿に並べて準備完了。

 しばらくしてお粥が煮えたら晩御飯の始まり。

 昨日は休肝日。

 お茶で乾杯していただきます。

 まずは腸活でゴマキムチ納豆から。

 キムチを炒めているので香ばしい風味がしていい。

 納豆は加熱すると栄養素のナットウキナーゼが失われるのでそのままが良いそうだ。

 ゴマのプチプチした食感が面白くていいアクセントになっていた。

 次に卵焼きをつまむ。

 ワカメ入りなので塩味が丁度良くて醤油はいらない。

 海藻も積極的に摂りたいのでパクパク食べた。
 
 ではメインのおかゆを頂こう。

 お米の量は少なめだがとろみが丁度いい。
 
 お茶碗によそって野沢菜を乗せて口に運ぶとショリショリした歯応えとアツアツのおかゆがナイスコンビネーションである。

 一杯目をあっという間に食べて二杯目に。

 ほぼ水分なのでスルスル入る。

 塩昆布も梅干しも当然ばっちり合う。

 食欲のなかった妻もだんだん元気が出てきたのか二杯目をゆっくりゆっくり食べていた。
 
 その様子を見てこれなら大丈夫かなと思って少し安心した。

 軽めの晩御飯だったのですぐにご馳走様。

 昨日の献立はマンガ版のきのう何食べた?で佳代子さんから佃煮を貰った時のエピソードを参考にして拵えた。
 
 読んでよし、食べてよし、もちろん映像を見てもよしととても素晴らしい作品である。

 ありがとう!よしながふみ先生。

 さぁて今日はイブイブ。

 出かける予定もないので家でゆっくり過ごそう。

 ドラマもう一回見直そうかなぁ。

 涙対策にハンカチ、いやハンドタオル持って。

 

 


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