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ありがたいお餅をいただこう。

 今日は鏡開きの日。

 お正月に神様にお供えしていた鏡餅を神棚や床の間から下げて、無病息災を祈願して食べる行事である。

 子どもの頃は実家でお餅をついていたので丸々と立派な鏡餅があった。

 冬場とはいえ十日以上外に出しているので所々がカビていたものである。

 そのカビを焼酎で拭いて取り除いてからお餅を細かくしていく。

 包丁を使うと切るという行為になるのが縁起が悪いので手や木づちで割っていた。

 金づちも金属なので使わない方がいいと父はいつも言っていた。

 カチコチに固まった鏡餅を開いていくのは結構な重労働で手伝わせてもらったこともあるが指がすぐに真っ赤になった。

 それでもそのうちに一口サイズになるくらいまでなると、後は母の出番である。

 鏡餅の一番の活躍どころはぜんざいで小豆から炊いた甘さ控えめの逸品だった。

 冬の寒い夜にフウフウしながらズズゥとぜんざいを啜ると体の芯まで温まる気がしたものである。

 中に入っているお餅がありがたいんだからなと父が言うので神妙な顔をして食べたものだ。

 ぜんざいを一から作るのは時間も手間もかかるので私がぜんざいを作る時は缶詰の小豆缶を使うが、粒々感や甘さのバランスはどうしても母に軍配が上がる。

 ぜんざいを堪能したら残ったお餅は油で揚げてかき餅にする。

 カリカリに揚げられたお餅に塩をパラリと振って齧るとカリリとした歯ごたえでとても香ばしくて大好きだった。

 祖父や父などはかき餅をつまみに日本酒を飲んでいたものである。

 子ども達の分は少ししかもらえず残りはせんべいの空き缶に入れて保存していた。
 
 これがしばらくのお茶請けになるのでそれはそれで楽しみだった。

 鏡開きが終わるとお正月の名残りはほとんど無くなり日常生活が戻ってくる気がした。

 友達とお前いくらもらった?と懐を探りあったお年玉も何となく使い切ってしまうのもこの頃だ。
 
 もっとも私のお年玉の八割はお母さんが預かっておいてあげるという必殺の呪文の前に回収されていた。

 そのお金がいつか戻ってくるかもという淡い期待が叶う事はやっぱりなかったが学校に通わせてくれただけでも大変ありがたい。

 そんな両親に感謝する気持ちを忘れないようにしたいと思っている私の昨日の晩御飯がこちら。

 買い物を少しだけして帰宅。

 まずはメインを作る。

 ベーコンを二センチ幅に切る。

 玉ねぎを薄切り。

 シメジを石突を落としてほぐしておく。

 フライパンに油を敷いて火を点ける。

 そこにベーコンを加えて軽く炒める。

 玉ねぎとシメジを追加。

 玉ねぎが透き通ってきたら火を止めて薄力粉をまぶしいれる。

 小麦粉が馴染んだら顆粒コンソメを適量。

 そうしたら火を点けて牛乳を少しづつ加える。

 味見をして仕上げに塩コショウを振る。

 これであっという間にホワイトシチューの完成。

 このホワイトソースイージーモードは昔読んだ漫画で覚えた技法で時短にとても役立つ。

 副菜は豚肉を大根と炒めて塩昆布で味付けした。

 後はキムチ納豆とトーストを一人一枚ずつ。

 ようし、出来た出来たと思いつつ妻を呼ぶ。

 昨日は休肝日。

 いただきますをしてお茶で乾杯。

 まずは腸活でキムチ納豆を食べる。

 毎日食べているので少し飽きてきたがこの組み合わせが一番体にいいらしい。
 
 納豆を加熱すると大切な栄養分のナットウキナーゼが減ってしまうらしくアレンジが難しい。

 キムチは加熱してもいいそうなのでそこを追求していきたい。
 
 腸活がすんでからシチューを飲む。

 市販のルーを使うよりもあっさりで飲み口は軽い。

 自作で普通のホワイトソースを作ろうとするとダマになったり焦げたりしやすいので少し技術がいるが、イージーモードだと誰でも簡単に失敗しらずだと思う。

 妻も美味しいよと言ってトーストと一緒に食べていた。

 合い間に豚肉の炒め物を挟んでモリモリと食べた。

 汁物がメインなのでお腹が膨れるのが早い。

 腹八分目でご馳走様。

 年が明けてからはお酒を飲みまくりだったが、ここ数日は上手に休肝日が取れている。

 お酒抜きの日は思考がクリアでなかなか良いものである。

 完全に飲まないというのは寂しいので上手にお酒と付き合っていきたい。

 減らせ!内臓脂肪とコレステロール。
 
 運動不足も解消したいところなり。

 まずはラジオ体操くらいからか、あれも本気でやると息が切れますよね。

 新しい朝が来た~。

 

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