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その笑顔百点満点。

 昨日の朝出かけようとして車を出していつもの道を左折したら通行止めになっていた。

 あれれ、困ったと思っていたら若い警備員さんが両手で大きくバツの字を作ってジェスチャーで通れないよと教えてくれた。

 そうなると右側に出るしかないのだが、朝のうちは小学校の通学路になっているので普段は進入禁止である。

 道幅は車一台ちょっとしかないのですれ違いにも一苦労な道である。

 とはいえそこを通らなければ広い幹線道路に出られないので止むをえまいと思いながら徐行運転でゆるゆる進んだ。

 幸い通学時間から少しずれていたのか子ども達との遭遇はなかった。

 よしよし、このまま通り過ぎてしまえと思ってカーブを曲がると通行止めの看板がいきなり現れた。
  
 ええっ、と思ってブレーキを踏んで一旦停止。

 こっちも通れないのかなと思っていると物陰からかなり年配の警備員さんがひょこひょこ出てきて看板をずらしてくれた。
 
 そこで「通れるんですか?」と聞くと警備員さんは「ええ、直進は無理ですけど左折ならできますよ。」と何とも言えないニッコリした笑顔で教えてくれた。
 
 確かに左側には幹線道路につながる道がある。

 う~ん何気に初めて通る道だなと思ったが時間もなかったのでその道に進んだ。
 
 果たして少し進むと確かに広い道に出た。

 普段よりずいぶん手間取ってしまったが警備員さんから心のこもった対応をしてもらったので気分は穏やかだった。

 昨日は何だか道路工事のラッシュの日だったようで、それから何か所かで道路を掘り返したり、街路樹の選定が行われていたりでその度に車線規制があって何度かウインカーを出して車線を変更した。

 何だか工事のアタリの一日だなぁと思った。

 そういえば来週から自宅の近所で水道管の埋設工事が始まると回覧板が回ってきた。

 また道路が通りにくい状態になるのかなと思うと事前の心構えが大切である。

 知っていればどうという事もないので、身近な情報にアンテナを伸ばしておきたい。

 そんなこと思いながら昨日の晩御飯のお話しをさせていただきたい。

 昨日は直売所で野菜を買い込んだ。

 ピーマン、ナス、キュウリ、玉ねぎ、かぼすと充実の買い物。

 早速それらを使って晩御飯。
 
 ピーマンをヘタを取って種を出す。

 細切りにして叩いた梅干し、鰹節と和えて梅ピーマンの出来上がり。

 次はキュウリをスティック状に切っておく。

 ニンニクの擦りおろしとマヨネーズを混ぜてカボスを絞る。

 これをキュウリにつけて食べる。

 メインは焼きそば。

 玉ねぎ、ピーマンを細切り、キャベツはざく切り。

 豚バラ肉を一口サイズに切り分ける。

 フライパンに油を敷いて火を点けてまずは麺から焼いていく。

 両面がこんがり焼けて香ばしい匂いがしてきたら麺をほぐす。
 
 そこに野菜とお肉を投入して炒める。
 
 具に火が通ったら味付け。

 オイスターソース、ウスターソース、お好みソース、カツオ出汁の素を加えて味を馴染ませたら完成。

 昨日はおまけで目玉焼きを上に乗っけた豪華版。

 よし、出来たと思いながら妻を呼ぶ。

 昨日のお酒は頂き物のホワイトサワー。

 パシッとプルタブを起こしてグラスにトッテッタッ。

 では乾杯。

 ウグーッと飲むとほのかな炭酸と乳酸発酵した甘いお酒の味が口に広がる。

 妻にうん、物凄い平凡な感想だけど大人のカルピスって感じだねと言いながらおかずを食べる。

 梅ピーマンを食べると酸っぱくてピーマンの青っぽい味がして大人のおつまみである。
 
 鰹節が旨味の素になっていて食べやすい。

 さっぱりしているのでお酒にはもってこいである。

 お次はキュウリスティック。

 ニンニクマヨネーズをたっぷりつけて齧るとこれは元気が出る味。

 カボスの酸味が全体を引き締めておりシュッとした感じだった。

 これもつまみだなぁと思いながらお酒をグブッ。

 二本目を飲みながら焼きそばを食べる。

 卵はすぐに崩さずにまずは麺から。

 オイスターソースのコクのある味が全体を下支えしている。
 
 そこにウスターとおこのみの二種類のソースが仲良く手を取り合って活躍をしている。

 なんてことの無い焼きそばでもちゃんと作るとしっかり味で答えてくれる。

 そんな当たり前の事が嬉しくてお酒が進む。

 半分ほど食べたところで卵をプチュッと潰して麺に絡めてモグリ。

 コクが増して食べ応えが満点だった。

 モリモリと食べて大満足でご馳走様。
 
 お酒は三本とそれなり。

 これから年末になってくるとますます道路工事が増えてくる。

 交通警備員のお仕事は炎天下でも辛いと思うがこれから来る厳寒期も大変に違いない。

 一日中立ちっぱなしのつらさを思うに本当にお疲れ様ですと頭が下がる。

 それにしてもあのお爺ちゃんの笑顔には年季を感じたなぁ。
 
 ムスッとされるよりニコッとされる方が断然いいですもんね。

 私も見習おうっと。

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