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わりと嫌いじゃないオンライン飲み会

コロナウイルスパンデミックが始まって1年が経ち、一種のゲームチェンジャーであるワクチンが徐々に供給され始めているというものの、本日(4月20日)の東京の新規感染者数は711人で、大阪と共に3度目の緊急事態宣言がもうすぐ出されるでしょう。以前のような日常を取り戻すにはまだまだ時間がかかりそうです。

このウイルス対策には特に会食や飲み会を避けることが効果的で、元来飲み会やお酒が好きな私にとっては少しストレスの溜まる1年でした。ただその中でもオンライン飲み会はわりとそのストレスを緩和してくれたなとも思っています。しかし、周りの飲み会好きな友達の中でもオンライン飲み会に飽きてしまった人も、そもそもオンライン飲み会が苦手という人もチラホラといます。確かに私もやっぱり外に飲みに行きたいなと思うこともあるのですが、オンライン飲み会もそれはそれで良い部分あるよなと思うので、今回はそれらについて書いてみようと思います。

1. 時間的な自由さ

これは単に終電の時間を気にしなくていいとか店の終了時間を気にしなくていいことですね。それによって開始する時間も終了する時間も融通がだいぶきいて、そこに気を張る必要がないなと感じ、快適です。もちろん眠かったら終わらせてすぐベッドインできますしね。

2. 距離的な自由さ

これも単純に普段住んでる場所が遠くてなかなか一緒に飲みに行けないような友達でも、同じように気軽に誘えることですね。まあこれに関しては、以前から、やっても良かったことかもしれませんが、自粛期間がキッカケを与えてくれた気がします。

3. 空間的な自由さ

”自由さ”という言葉を使うことが正しいか少し微妙ですが、お店の中でという空間で飲む際に感じる緊張からの解放という意味で”自由さ”を使います。これはオンライン飲み会を重ねて逆説的に気付いたことですが、オフライン特に店内で会食している際には相手以外にも様々な情報を感知してしまいます。人の出入り、隣の客やその話し声、店内BGM、店員さんの移動、店内装飾や備品など様々な情報やその変化を主に視覚と聴覚から感知します。それが内面化されている他人の視線を呼び起こし、自分の中で緊張感を生み出していました。それに比べると目の前のスクリーンの中には相手とほぼ固定な背景だけのオンライン飲み会では、周辺情報の量やその変化は少ないので、比例して自分で自分にかける緊張感も下がります。

4. まとめ

実際にオフラインの時よりもオンラインの時の方が二日酔いや、翌日何話したかあまり記憶が定かでなかったりすることが圧倒的に多いです(笑)。オンライン飲み会を通して、わりと自分が意外とあらゆる緊張と共に飲み会をしていたんだなと気付きました。一方でやはり、オフラインの方が良いとの声も理解できます。オンラインで特に3人以上だと1人が話し手、他は聞き手とくっきり分かれて進行していくので会話のスピード感やテンポの良さを求める人にとっては苦痛かなとも思います。そして何よりも、スクリーンに映っている相手は生身の人間というよりはただスクリーンに現れている映像感も否めなく、非物質的な側面が強く、より物質的なものを求める人にとってはこれも満足しないでしょう。

図らずも自由さが強いオンライン飲み会に慣れてしまったので、これまで何度もやってきた振り返る必要性もないオフラインな飲み会を振り返ることになってしまいましたが、色々な気付きもあったりしてそれはそれで興味深かったです。それでもやっぱり以前のように気にせず皆なで外に飲みに行けるような日が早く戻ってきて欲しいなと思います。また新たに気付くこともあると思うので。

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