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おひとりさま紀行@2021冬の福井(前編)

「長い休みにじっとしてるなんてもったいない!!」

多様性が社会的に少しずつ認められてくるようになってきた現代。ネットフリックス、ニンテンドースイッチ、オンラインなんたら、、、お休みの日の過ごし方も、また人々の多様性を表す代表的なテーマではないでしょうか。

そんな中でも私はあえて言いたい。


おでかけは、旅は、冒険は、やっぱ楽しいぞい!!!

夏の宍道湖畔でのひとコマ。だだっぴろ~!
長崎平和祈念公園。教科書で見たことあるヤツ~!


そんなわけで2021年の年末、目下に迫る9連休を私のアイデンティティである「おでかけ」に費やすべく、候補地を選定。その中でやっぱ冬になってるのに雪に触れなきゃ始まらねぇよ。という理由で北陸地方は「福井」に目を付けたのであります。

雪に触るだけなら素直に北海道とか行けよって感じですけど、まあシンプルに残り4つになった私の未踏破都道府県(秋田・山形・大分・そして福井)を減らしていく取り組みとして、そのうちの1つである福井を潰す絶好のチャンスであった。という方が大きな理由なのであります。まあ、とにもかくにも福井の文字が目に留まり、それが眼底にこびり付いて離れなくなったので、もう福井に行きます。

それにしても福井、いったい何があるんだい。すげー眺めの崖っぷちがあることと、カニが旨いことくらいの知識しかありませんが、そんな僕ちんが福井に行って雪を触る旅・・・、はじまりはじまりなのです。



冬の福井には何があるのかね??

早速福井についてリサーチを開始。某大手の観光地10選的なまとめサイトを閲覧すると・・・?

そういや、なんか桃鉄で福井あたりに恐竜が沢山いた記憶があるのですが、この辺りは世界的にも著名な恐竜の化石の出土地で、その関連で恐竜博物館なるものがあるようです。特段、恐竜にワクついていた子どもではなかった私ですが、この施設は気になりですね。

それから私の旅には必ず登場する大自然。普段は都会の狭い部屋に閉じ込められている私の意識は、無意識に自然を欲しているのです。という訳で福井の大自然、王道の観光地である東尋坊にも行きます。

そしてやっぱ雪降る土地に行くならば、海鮮と温泉は外せません。煌びやかな海鮮丼を食し、雪中の露天風呂なんか入ってしまえばもう「整う」とかそういうレベルは超えるのです。あと以外にも?寺社仏閣が好きな手前、現存12城のひとつである丸岡城や天空の城ラピュタのように見えることで話題になった越前大野城、さらには永平寺も興味ありといったところです。

・・・そんな感じで適当に調べつつ、計画をねりねり。今回は年末で時間も無いということや福井単体にスポットを当てているので1泊2日の旅程とし、以下のような計画を策定したのであります!

1日目
 新横浜駅から新幹線で米原駅へ
 米原駅から特急しらさぎ号で福井駅へ
 11:30 福井駅到着・・・①
 昼ご飯<海鮮丼>
 14:00 東尋坊・・・②
 16:00 あわら温泉・・・③
 夜ご飯<カニ御膳>
 20:00 宿に到着
2日目
   9:30 丸岡城or越前大野城・・・④⑤
 12:30 恐竜博物館・・・⑥
 昼ご飯<越前そば>
 15:00 永平寺・・・⑦
 17:30 温泉/スーパー銭湯
 夜ご飯<ソースカツ丼>
 21:30 夜行バスにて福井発

行きは電車で向かいます。とにかく2日間しかないということは食事の機会も少ないので、福井の名物を詰め込みます。カニ御膳は6000~7000円くらいするようですが、1人でそんな贅沢していいのかしら。。。///

福井市内で宿泊した後、2日目は福井市からやや離れた場所へ向かい寺社仏閣を巡り、最後は必殺・夜行バスで東京に戻ります。これ個人的に結構裏ワザとして扱っているのですが、夜行バスを使うと1泊2日でも夜までたっぷり現地滞在ができるのです。あとは移動にかかる金額を抑えられるのもメリットですね。

さ~~~!計画もまとまったし、いざ福井行っちゃうよ~~~!?!?



1日目 前途多難な往路・・・

①米原駅から脱出せよ?

いえ~い!旅行の日の早起き程ワクつくものは無いですね!という訳で早朝7:30くらいの新横浜の新幹線ホームです。

これから東海道新幹線ひかり号に乗車し、滋賀県は米原駅まで揺られます。その後名古屋駅~金沢駅を結んでいる特急しらさぎ号に乗り換え、日本海側へ移動し、福井へは11:30ごろに上陸するシナリオとなっております!

予約していた新幹線の席はもちろん富士山側の座席。この青空ならば、雄大な富士の景色を拝めること間違いなし・・・。序盤から楽しみが多いです!困った困った!

という訳でいざ出発です。


小田原、熱海と過ぎてゆき、いよいよ静岡県内に入ってくると見えてきましたよ~。

澄み渡った冬の青空に映える富士。やっぱ日本の心っすわ富士山は。いつ見たって堂々と、日本の象徴として鎮座しているその姿を、いつまでも見ていたんだな~~。

ちなみに今回の旅行でも動画撮影はアクションカメラを使用しています。GoProではないので若干映像と特に音声に乱れが生じておりますが、どうかご容赦くださいませ。

そして間もなくしてこんな車内放送が聞こえてきました。

本日大雪の影響で、東海道新幹線に遅れが生じております。
京都・新大阪到着が遅れる場合がございますでご了承ください。


???大雪???


というのも、この日の2~3日前から、西日本や北日本に寒波が襲来し、各地で大雪となっていたのです。その寒波の影響で、どうやら名古屋から京都の区間で雪が降っているようなのです。

関東に住んでいるとあんまりイメージがないかもしれないですが、東海道新幹線の名古屋~京都のエリアって日本海からの湿った空気や寒気を遮る山地が比較的低く、かつ琵琶湖があるので雪雲が南下しやすいため結構雪による交通障害が発生するのです。

なるほど。だがしかし、今回の旅の目的を思い出してほしい。
それはズバリ、「「雪に触れなきゃ始まらねぇよ」」なのです!
という訳でこのミッションにもピッタリな状況を楽しむじょなさん。新横浜駅で買った弁当を食べきって雪とのご対面を楽しみにしているのでした。

そうしているうちにこんな車内放送が聞こえてきました。

本日大雪の影響で、東海道新幹線に大幅な遅れが生じております。
前を走ります列車が速度を落として運転しているため、京都駅到着で40分、新大阪駅到着で60分ほど遅れる見込みですのでご了承ください。


・・・なんかさっきより遅れがひどくなってるじゃねーか。「大幅な」とか言い出したし。というか新幹線で60分遅れなんてあんまり聞いたこと無いんだけど、ちゃんと頑張ってよねJR東海!

そんなことを思いながらネットニュースを見てみると・・・

( ˘ω˘ )。。。(なんかネットも騒がしいな・・・3550?3550円もあればカニ御膳食えるか・・・?無理か・・・?)

冷静に3550%ってなんでしょう(笑)。
彦根と言うと、私がこのあと降車予定である米原のお隣の町。まあ正直言うと、大雪でちょっと北陸行くのはリスクあるかもとか前日までの情報収集で思ってたりはしていたのだが、平年値の3550%もの雪が降っているとは思わなかったぜ。これじゃさすがの新幹線も遅延をするわけだ。

スマホを見ながらそんなことをブツブツ言っていると、こんな車内放送が聞こえてきました。

本日大雪の影響で、東海道新幹線に大幅な遅れが生じております。
前を走ります列車が岐阜羽島・米原で立ち往生をしているため、この列車の京都駅、新大阪駅への到着時間は現在のところ未定となっております。


え・・・?到着時間未定???というか立ち往生って、そんなヤバいんすか?動かないと埋まっちゃうよ!早く動いて!なんだか西へ向かうにつれて状況が悪化している気がするのだが大丈夫なのだろうか。

そんなこんなでまもなく名古屋に到着。この時点で私の乗っている列車も結構速度を落として運転していたのだが、ふと車窓を見ると・・・。

名古屋でこの雪!!!

雪だし、ちゃんと福井まで行けるのか心配になって来たし、なによりクソ寒そうだし、色々大変なことになってきましたが、それでもちょっとテンション上がる車窓でした。早く温泉入りてー!

その後、名古屋駅、岐阜羽島駅でそれぞれ10~15分運転を見合わせつつ、駅間も徐行運転つつ、通常ダイヤより60分以上遅れて米原駅に到着。雪はこの間も絶え間なく降りしきり・・・。

米原駅のホームです。すごくない?写真左側の線路が雪で見えていないのよ。まあ雪国の人からしたらなんてことないのかもしれないけど、少なくとも関東人の目には異常な景色になっています。

そしてこれだけ雪が積もっているのに運転を止めない新幹線が偉いなとしみじみ。米原まで届けてくれてありがとう。泣

さて乗り換えです。次は特急列車に乗って敦賀・福井方面を目指しますが・・・。

この改札前でうろたえる人々は何にうろたえているのかお分かりだろうか・・・。もちろん記録的な大雪にもうろたえているのだが、それよりも旅客という立場を全否定される事象にぶち当たりうろたえているのだ・・・。


つまりは、この写真の改札の向こうにお客さんがいないことからわかるように、この日この時間の米原駅には「新幹線」以外の「在来線(東海道線・北陸線)」がすべて大雪によって運転を取りやめている状態になっていたのです。

私の乗る予定だった特急しらさぎ号ももちろんそれら在来線の線路を走る列車なので運休。しかも終日すべて運休がこの時点で決定。そして他の普通列車も運転再開目途が立たず未定。

ちなみに言うと、こんなクソ雪なので路線バスも走っておらず、タクシーの姿も見えず。

つまり私とこの写真に写っている人々は、米原駅から出られない状況に陥っていたのだ~!!\テッテレー/



( ˘ω˘ )。。。(・・・え、東京帰る流れかこれは?)


おれ様の連休を踏みにじるなんて許せん・・・可能性のある限り福井を目指したい・・・!
という訳で新幹線しか動いていない米原駅を脱出するために機転を利かせてお隣の京都駅まで急遽移動を試みることに。

どうやら「名古屋~米原~福井」ルートの特急しらさぎは終日運休が決まっているのに対して、「大阪~京都~福井」ルートの特急サンダーバードは運転再開の可能性があるとのこと。なのでそのサンダーバードに乗るための京都移動なのであります。1区間だけの新幹線チケットを購入し、ホームで列車を待ちます。

米原駅の構内ってまた新幹線駅の割に何もないので、待ち時間が暇なのです。スタバどころか飲食店がゼロ。ベルマートっていうコンビニしかねえ。

そんな待ち時間を寒さに震えながら待っていると新幹線こだま号が到着。改めてこの雪でも走ることを止めない新幹線に敬礼なのです。日本の大動脈を止めないために働いている人がいるんだなあと思うと頭が下がります。そしてこんな不要不急な旅行をしている僕を運んでくれてあざーすって感じ。

というわけで、京都を目指します!もう京都旅行にする???


②雷鳥雷鳥!

で、はい。京都につきました。
学生のころは頻繁に京都に来ていたものの、働き始めてから来るのは初めてで久々な感じです。懐かしい。

そして写真で捉えているのは、私と同様に止まってしまった列車に乗る予定だった人が代替移動手段を確保するためにチケットを求める長い列です。多分半数くらいは私と同様に北陸方面に行く人だと考えられます。

そして私も特急サンダーバードのチケットを購入。サンダーバードはなんとか動いているようですが、相当な遅れをもって運転しているとのこと。そういう状況なので、本当は指定席にしたいもののいつどの列車が京都に来るかわからんらしく、渋々自由席券を購入し来た列車に飛び乗ることにします。雷鳥雷鳥。

京都駅0番線の電光。次に来るサンダーバード17号は「遅れ120分以上」とのこと。。。

なおサンダーバードが来る時間も分からないうえに、乗ったところで、どれだけの所要時間をもって福井に到着するかも不明。ですので、このままだと昼飯を食べるタイミングがありません。という訳で京都駅で一旦腹ごしらえをします。

くそ、本当は今日の昼飯は東尋坊の近くで海鮮丼だったのに・・・。ですが、この際計画なんてクソ食らえ。イーティング★ウンコ!なのです。旅にアクシデントなんて付きものなんで、こういう計画外行動を如何に楽しめるかも重要ですよね。

とっとこ歩いて北口地下の飲食店街「ポルタ」で目に留まったラーメン屋「熊五郎」に入ってチャーハンセットを注文。とにかく寒かったので、あったかいスープが体に染みます。

もうちょっと京都っぽいもの食えよ!とか言われるかもですが、いつサンダーバードがやって来るかわからん状況下での昼食。なるべく早めに済ませられるのがベストだったので、このセレクトです。雷鳥雷鳥。

食べ終わり駅に戻りサンダーバードが来る0番線ホームへ行くとちょうど私と同じタイミングでおよそ180分遅れのサンダーバードが入線!なんというタイミング・・・!しかしホーム上には、この日全国でほぼ唯一の北陸方面への交通手段を待つ大勢の帰省客・観光客が・・・。果たして乗れるのか??

・・・見送りました。
だってすごいのよ??

自由席券を購入したので当然自由席の車両に向かったのですが、まず座席は大阪から乗車したお客さんで埋まり、そこに京都から乗車した人が通路、そして車両の連結部分にすし詰め状態となってそれはもう平日朝の山手線の光景と同じだったのですよ。

次いつやって来るか分からないこの列車こそ、この日北陸に行く唯一の交通手段です。そりゃこうなります。

ですが、同時にその山手線状態がどのくらい続くのか現時点では未定。なんせ福井までの所要時間未定なんで。トイレも簡単に行けやしない。

一旦はすし詰めとなっている車両の連結部分に乗車し、ベビーカーをひいたお兄さんに「すごいっすね~」って話しかけるも嫌な顔をされた私だったが、この状態で福井入りはどうしても避けたい・・・という気持ちが勝ってしまい下車してしまったという訳です(ベビーカーお兄さんにメンタル削られたってのもある)。

さて次の列車はいつ来るかな・・・!


意外にも、さっきの列車を見送ってから約20分で次の列車がやってきました!サンダーバードが京都の手前で団子になっていたのかな?

自由席に乗り込みます。座席は埋まっているみたいですが、車両の連結部分は上の動画の通り誰も立っていません。さっきの列車はこの部分が山手線状態になっていました。これは1本見送ってマジ正解!

こうしてようやく、本来訪れるはずの無かった京都の地を出発します。ありがとうサンダーバード!雷鳥雷鳥!

ここから福井までどのくらいかかるのやら。そう思ってチラッと隣の車両を覗くと・・・?あれ誰もいない。

指定席の車両のようですが、誰もおりません。なんてもったいない!
ここまで前途多難な往路を乗り越えてきた私の脚がイスを求めている気がする。。。車掌さんが来た時にお金を払おう。という訳で私はおもむろにその誰もいない車両の一番後ろの席にちょこんと着席してみた。ちゃんと追加で払います!お金!

そうして車窓を眺めてみると、まあ。私の旅程を狂わす空から降ってくる白くて冷たいヤツ―名をば雪―が、とっても美しい風景を創り上げていました。

すてきね~。これも私の求めていた冬の姿ですねきっと。こんなドカ雪振ってしまえばそれは住んでいる人たちは大変でしょうが、それでも日本の良き原風景なのかなと思います。

幸いにも列車は順調に進み(こんな車窓の風景の中、ちゃんと進んでいるサンダーバード、JR西日本、偉大です!)、奥琵琶湖、敦賀を通り抜け、京都から2時間弱で福井駅に到着しました。

あは~ん!疲れた~~~~~~~!!!


③計画なんてクソ食らえ

ただ今の時刻、15:35。

新横浜駅を出発したのが、7:51でしたので、約8時間の道のりでした。なお、本記事の冒頭で計画していた本来の福井駅到着時間は11:30。計画から4時間遅れての到着です。さらに本日行こうとしていた東尋坊は既にCLOSE間近の時間ということで行くのを断念せざるを得ません。

このように行き道の大雪によって、今回の旅の計画はもろくも崩れてしまう状況となってしまいました。

しかし!先ほども述べた通り、この際計画なんてクソ食らえ。イーティング★ウンコ!なのです。アクシデントで乱れた計画をのどのようにデザインしなおすか、そしてそれで満足しつくせるか、ここにも旅の醍醐味があるっているもんです。

とかなんとか思っていましたが、今日はとにかく疲れてしまったので、早速温泉に入り、その後美味しいものでも食べて早く休みたいですホントに。という訳で、まずはえちぜん鉄道に乗ってあわら温泉を目指します。

なんとかサウルス曰く「ようこそ福井へ!」とのこと。@えちぜん鉄道の福井駅

良い雰囲気のローカル電車、えちぜん鉄道。
福井駅を中心に、東尋坊のある三国港、恐竜博物館のある勝山を結んでいます。

http://www.echizen-tetudo.co.jp/diagram/
えちぜん鉄道のサイトから拝借。

目的地のあわら温泉は、三国芦原線(青い方の線)で向かいます!

車内の雰囲気。本当は列車が走っているところを撮ろうとしたんだけど、割と序盤で私が座っているボックスシートの席の目の前にお姉さんが座ってきたため撮影を断念。

福井駅からあわら温泉までは40分ほどです。

着きました。「あわら湯のまち」駅です。JRにも芦原温泉駅という駅があるのですが、距離が離れており、区別するためにえちぜん鉄道の駅名はちょっとクドい感じになっています。

この辺りは海が近いので雪は比較的少ないみたいです。やっぱ山の方が湿った空気が溜まって、雪が降りやすいのね~。で、目的の温泉ですがここから近くにあるという公共浴場を目指したいと思います。

歩いて5分。やって来たのは「セントピアあわら」です。

手始めに敷居の比較的低そう?なところでひとっぷろ!という発想です。

ここにはお手軽な日帰り温浴施設と、小さなレストランと、あとはこのあたりの文化を紹介するスペースや、市民の憩いの場的な場所がありました。

ここまでの旅程で私の脚は大笑いしてしまっているため、疲れを存分に癒そうと思います。

お風呂は「天の湯」「地の湯」という2種類があり、それぞれ交互に男風呂女風呂としているようです。私が行ったときは天の湯が男湯でした。
お風呂は内湯1つと外湯1つにサウナ付き。内湯は比較的広かったかな。お客さんはみな近所のおじさんおじいさんで、アットホームな雰囲気でした。まあ、この辺りは温泉街で旅館も立ち並んでいるためわざわざここのお風呂に入りに来る観光客は少ないのかも(というか今日福井にたどり着いた観光客がそもそも少ないはず)。
外湯は念願の雪の中の露天風呂・・・には、雪の降り方が弱くてならなかったものの、辺りに雪が積もっているため、ほぼ雪中露天風呂となりました!整う~~!

こうして無事さっぱりできた私。料金は大人500円です。福井でひとっぷろしたいときにぜひお立ち寄りください。


さて、腹が減ったので、福井市街に戻ります。ようやく旅グルメを楽しむときが来たぞ。

本日はまだラーメンとチャーハンしか食べてねえ。海鮮丼にもカニ御膳にも出会っていない・・・。一旦海鮮系は明日に期待をして、本日はその他の福井グルメを攻めたいと思います。

福井市街に戻るまでまたえちぜん鉄道40分。夕食をどこでとろうか調べつつ、長旅のお供としてこんなものを持参。

今をときめく女優・伊藤沙莉さんのフォトエッセイ「さりではなく、さいりです。」。
もうねホント好きなんですよ。伊藤沙莉。旅の前日にわざわざ本屋に駆け込んでこれを購入し、旅で暇な時間に読んだろ。と企み持ってきました。案の定えちぜん鉄道に乗っている時間は穏やかでありつつも時間を持て余してしまう時間でしたので、この沙莉本がぴったりでした。
まじかわいい、伊藤沙莉。彼女の飾らないスタンスが好き、本人的に飾っているつもりだったらすみません。

こうしてそこそこ混雑しているえちてつで沙莉本を熟読する謎の旅行客が誕生してしまったわけですが、知らん間に福井市街に戻って参りました。

えちてつの中で調べてたお店に向かいます。もう辺りはすっかり暗くなり、20時に差し掛かるところです。

やって来たのは「福そば」。

ここは福井名物「越前そば」を楽しめるお店。さらに蕎麦だけでなく、ソースかつ丼、鯖寿しという福井の各種名物を取り揃えており、失われた時間や機会を急いで取り戻さなければならない私のような旅行客にとってはまさに理想的なお店なのであります。

中に入りメニューを閲覧。その中にあった、ミニソースカツ丼とおろしそばセット+鯖寿しのコンプリートセット的なメニューを注文。福井の名物を一気に食らいます。下品ですみません!

どーん!美味しそう!!!
まずは蕎麦。越前そばというのは大根おろしを入れたつけ汁でいただく蕎麦だそうで、その爽やかな辛みが特徴。ここのお店のつけ汁はそこまで辛くなっておらず、初めて越前そばを食する人にピッタリだなと感じました。おいすぃー。
次にソースかつ丼。何故福井でソースかつ丼が名物なのかはよくわかりませんが、見た目がややジャンクな感じがする一品。ところが福井のソースかつ丼はソースが比較的甘いソースを使っているようで、しょっぱくて味にすぐ飽きてしまう様にはなっていないとか。ここのお店のソースかつ丼もその通りで、見た目の割にさっぱりとした印象で最後まで美味しくいただけました。

そしてサバの押し寿司。炙ってある部分から薫るうま味が絶品でした。こいつは帰りの電車の中で食べたい!と思ったが帰りは夜行バスで帰るんだった。しくしく。こちらも非常に美味。
最後に蕎麦湯を頂きフィニッシュ。最後の一滴までウマかったぜ。

とまあそんな感じで、福井の名物を満喫しまして、1450円。
福井に来たらまた立ち寄りたい安定感のあるお店でした。やっと旅メシ食えたぞい!旅はやっぱりご飯からですね!


カラダもさっぱりして夕食にも満足した私。本日の最後は福井市街で予約をしておいた今晩のお宿へ向かいます。

宿まで福井の街をのこのこ歩きます。この日降っていた雪もようやく小康状態となり、傘のいらない天候に。福井の駅前を改めて通りかかるとこんなものが。

さ、さすが恐竜王国福井・・・。駅前でこのような巨大な恐竜オブジェを始め壁画、さらに声を発して動く恐竜像など、町おこしに恐竜をこれでもかと取り入れるスタイルが素敵。

なかなかなもんです。駅前ならまだしも、闇夜にこれらの集団が浮かんでいたらちょっと怖いかも。

そんな出会いもありつつぶらぶらしてお宿に到着いたしました。

今夜は福井市内の「ホテルリバージュアケボノ」に泊まります。最上階に見える風呂らしきガラス張りの部分が特徴的な建物ですね。
今回は朝食付きエコノミープランでの宿泊で、朝食は小鉢のバイキング、そして大浴場ももちろん完備、しめて7700円ほどの料金となりました。

チェックインを済ませ時計を見ると、現在22時前に差し掛かるところ。怒涛の1日がようやく終わります。明日は少しでも多く福井の魅力に触れられる日になることを願い就寝となりました。疲れた疲れた!


本当はここから2日目の旅行記をツラツラ書こうと思ったのですが一旦区切ります。なんせここまで9500文字使っているので・・・。2日目の模様は(後編)として記載しますので、是非チラ見していただけると幸いです。2021のたそがれを思ふ後編をお楽しみに~~~。


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